地元人から絶大な信頼!「はこだて自由市場」のおトクな回り方を函館出身者が案内!

地元人から絶大な信頼!「はこだて自由市場」のおトクな回り方を函館出身者が案内!

更新日:2016/09/25 17:42

猫田 しげるのプロフィール写真 猫田 しげる 編集者、ライター
北海道新幹線開通でグンと近くなった函館。まず訪れてみたいのは市場ですよね。函館といえば函館朝市が有名ですが、最近、「はこだて自由市場」が観光客の間で人気上昇中です。ここは昔から市内の料理人や、家庭の主婦などに愛用されてきた地元密着型の市場。函館出身の筆者が、地元人ならではのお得で便利な攻略法をお教えします。

そもそもどんな市場なの?そして「市場の日」って?

そもそもどんな市場なの?そして「市場の日」って?

写真:猫田 しげる

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「はこだて自由市場」は戦後の闇市をもとに発展した市場で、鮮魚や塩干物、青果、加工品、飲食など40以上の店舗が入っています。函館駅から徒歩10分、市電「新川町」の目の前とアクセスも便利です。市内の料理人からの信頼も厚く、朝早く行くと市内のシェフや板前が馴染みの店で目利きをする姿が見られます。本当に美味しい店を知りたかったら、鮮魚店で聞くのも手ですね!

毎月8、18日は「市場の日」と銘打った特売デーで、普段よりお得な商品が並びます。例えば取材日はタラコの切れ子が3〜4本分入って300円、大きな糠ニシン1匹180円、サンマ3尾400円など、スーパーではありえない安さ!旅行の日程の中で、ちょうど市場の日があれば是非そこを狙いましょう。

それぞれ得意分野は違う。まずは「前鮮魚店」だ!

それぞれ得意分野は違う。まずは「前鮮魚店」だ!

写真:猫田 しげる

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どの店も全ての魚が得意なわけではありません。看板を見ると「毛がに専門」「筋子、いくら、タラコ専門」などと主力商品が書かれています。カニならここ、イクラならここ、とそれぞれの専門分野をおさえた上で買いましょう。イクラでも自家製だったり、他から仕入れたものだったりと、店によって味も違うので試食をしてチェックを。

ちなみに市内でも老舗で、地魚全般に強いのは「前鮮魚店」。ここはプロの間でも評判が高く、「前鮮魚店に行けば旬が分かる」とも言われています。店頭には生きたホッキやツブ貝などの生け簀が水族館のように積まれています。前を歩くと貝の口から水をかけられるので(実話)注意!
値段も浜値価格で、大人の手のひらほどあるホタテ1枚400円、噴火湾で獲れたプリップリのボタンエビがカゴいっぱいで500円など、まさに魚介のパラダイスです!

干物なら「和田商店」が安くて旨い

干物なら「和田商店」が安くて旨い

写真:猫田 しげる

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「和田商店」は干物専門店。函館近郊で揚がった新鮮な魚を自家製の干物にして手頃な価格で販売しています。

店主が「ニシン好き」というだけあって、ニシンは糠漬けから身欠、みりん干しなど様々な加工方法で販売。特に子持ちニシンはぷっくり太った身に卵がたっぷり入り、焼いて食べると最高!時期によって変わりますが、ずっしり重い1匹が600円とさすがの市場価格です。

こちらはホッケも得意。脂ののった大きなホッケが1枚650円前後〜。皆さん、ホッケは大きければ良いというものではありません。身が厚く、骨ばっていない、つややかな見た目のものを選びましょう。

冬場は珍しい「チカ」も店頭に並びます。6匹300円程度、買わずにはいられません。
ちなみに市場内の店は大抵地方発送を行っているので、爆買いしても大丈夫です!

やっぱりその場で食べたい!という人へ……

やっぱりその場で食べたい!という人へ……

写真:猫田 しげる

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新鮮な魚はやはりその場で食べたいもの。自由市場はもともと地元向けだったので昔はなかったのですが、最近の観光客の需要に合わせて休憩所を兼ねたイートインスペースを設けました。テーブルが2卓ほどあり、ゆったり座ってくつろげます。

ここで何を食べるのかというと、刺身です!
市場内では大体のお店で刺身をパックで販売しています。通常は家庭の食卓の一品として買い求める人が多いのですが、この刺身をその場で食べるのが最近の観光客の流行りだそう。店によってネタは違いますが、2〜3人前はある盛り合わせが大体1000円。運が良ければマグロ中落ち、大トロ入りなどラッキーなネタにも出合えるので、各店をくまなくチェックしてください。

醤油もイートインスペースに用意してあります。「これでご飯があれば……」とお思いですか?そんな時は、市場の奥に2016年2月にオープンした「丸若」へ。市場の目抜通りから外れた場所ですが、作りたてアツアツの揚げ物や弁当、おにぎりなどが大人気です。ウインドウに並ぶ惣菜はどれも魅力的で、トマト&カニクリームコロッケ200円、函館名物のイカゲソを揚げた下足天ぷら200円など市場らしいメニューがズラリ。

ここでおにぎりやお弁当などをテイクアウトして、刺身と一緒にイートインスペースで食べるのがツウなのです。

魚の旨い喫茶店!?「コーヒーマルシェ」

魚の旨い喫茶店!?「コーヒーマルシェ」

写真:猫田 しげる

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市場には飲食店も入っており、海鮮丼、寿司、ラーメンなど目移りしそうですが、場内の人から絶大な支持を得るのが「コーヒーマルシェ」。函館近郊の美味しい水で淹れたコーヒーは絶品で、特にシェイカーを振って立てるアイスコーヒーは市場のレベルを超えた味!

でもここで頼んで欲しいのは、市場の魚をその場で煮たり焼いたりした魚定食。特に紅鮭ハラス、銀ダラ、根ぼっけなどがオススメ。写真の紅鮭ハラス定食1000円は、濃厚な脂身なのにしつこさが全くなく、程よい塩気でご飯が進みます。ここでは市場の好きな魚を選んで「自由海鮮丼」も作ってくれるんですよ!

函館で美味しい魚が食べたい人にはここを案内しています。市場で働く人からの出前も絶えません。気さくなマスターのキャラクターもいい味出していて、函館の情報を色々教えてくれます。

人気沸騰前に行っておくべし

まだまだ紹介したい話題がいっぱいの「はこだて自由市場」。他にも珍味やコンブなどの乾物も多数揃うので、お土産探しにも絶好です。函館朝市より規模は小さいですが、いいものがぎゅっと凝縮したコンパクト感も魅力です。

最近は中華系の観光客も増え、知名度も上がってきているので、今のうちに満喫しておいてくださいね!

※価格などは2016年9月時点の情報です。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/09/17 訪問

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