言わずと知れたフレンチの巨匠アラン・デュカス氏。33歳の時史上最年少で3つ星を獲得、その後現在までに世界各国で数多くのレストランを経営し、世界最多3つ星レストランシェフとして世界に名を馳せています。
そのデュカス氏が2013年に満を持してオープンさせたのがフランスで初めて「Bean to bar(ビーントゥーバー)」に注目したショコラティエ「LE CHOCOLAT Alain Ducasse Manufacture a Paris(ル・ショコラ・アランデュカス・マニュファクチュール・ア・パリ)」です。「Bean to bar」とは原料となるカカオ豆の仕入れから始まり、焙煎・粉砕したのちボンボンショコラやタブレットへと製品化するところまで全ての工程を行うオールハンドメイドのこと。まさにここはデュカス氏のこだわりが詰まったチョコレート工場なのです。チョコレート色をしたアプローチを抜けるとそこに工場&ショップがあります。
右側に見えるガラス張りのところが工場、左側に見えるドアの向こうがショップになっています。もとはルノーの修理工場として使われていた建物を改修して作られた工場内には、芸術品とも思えるアンティークの焙煎機や粉砕機や置かれ、そこで作業をする人たちの姿を見ることができます。辺りにはカカオの香りが漂い、まさに今ここでショコラが生み出されていることを実感できます。
デュカス氏がこの工房を任せたのは、彼のレストラン全てを統括しているエグゼクティブシェフパティシエ、ニコラ・ベルジェ氏。アラン・デュカスのレストランで使用するチョコレートも全てこちらで製造しているそうです。
店内に入るとまず目に留まるのが、銀行で使われていた机をリメイクしたというガラスケースに入った美しいボンボンショコラ。目移りしてしまいますが店員さんが丁寧に説明してくださるので気軽に声を掛けてみてください。日本語を話せる店員さんもいるので安心です。
一粒から購入することもできますし、おすすめのものを詰め合わせたBOXも数種類ありますので予算やお好みに合わせて選ぶことができます。
売れ筋はCoffret Decouverte(Discovery Box)と名付けられた、お店おすすめのボンボンショコラを21ピース詰め合わせたものでお値段は28ユーロ。Coffret Decouverteシリーズはお手軽な12ピースから豪華な90ピースまでサイズも豊富。また、こちらのショコラは常温保存なのでお土産にも最適です。
ボンボンショコラも美味しいのですが、こちらの看板商品はLes tablettesと呼ばれるタブレット(板チョコ)。原料となるカカオの産地とカカオ含有率別に約50種類ものタブレットが揃っています。カカオの含有率はミルキーな35%から、なんと100%のものも。
店員さんにおすすめされたのはマダガスカル産カカオ55%のタブレット。甘さと苦味のバランスが取れていてお値段も6ユーロと手ごろです。単一産地(シングルオリジン)のカカオ豆だけで作られており、同じカカオ含有率でもその個性がとてもはっきりしているので食べ比べてみるのも楽しいです。
その他、ナッツやフルーツピールをコーティングしたものやチョコペーストなど思わず全部買ってみたくなる魅力的なラインナップ。
ル・ショコラ・アランデュカス・マニュファクチュール・ア・パリのこだわりはパッケージにも。華やかなパッケージが多いパリのショコラですが、こちらは「マニュファクチュール」の名にふさわしく、とてもシンプル。
作りたての風味を逃さない特殊な材質で作られたというパッケージは、開封したときに立ち上るカカオの香りを嗅げばその違いがよくわかります。またタブレットの美しい模様にも感激すること間違いなし。
タブレットのパッケージはジップ式になっており、食べかけでも美味しさをそのまま閉じ込めておくことができる優れものです。
クーベルチュールを仕入れて製品を作るお店がほとんどと言われるショコラの世界に一石を投じたデュカス氏のチョコレート工場で生み出されるショコラはいわゆる工場直売、作りたて。シンプルなタブレットを食べた時、その美味しさに衝撃を受けるはず。
構想から長い歳月を経て夢を叶えたアラン・デュカス氏の職人気質を感じるショコラの数々を味わってみてください。
なお、ル・ショコラ・アランデュカス・マニュファクチュール・ア・パリのショコラはギャラリーラファイエットのグルメ館でも入手可能です。
(※販売価格は2016年5月時点のものです)
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