日本リニアの先をゆく!上海のリニアモーターカー「MAGLEV」に乗ってみよう

日本リニアの先をゆく!上海のリニアモーターカー「MAGLEV」に乗ってみよう

更新日:2018/08/03 18:45

2027年の開業を目指し、建設計画の進む日本のリニア中央新幹線ですが、中国上海では既に2004年からリニアの商業運行が開始され、上海浦東空港と市内を結ぶ交通手段のひとつとなっています。

発車後わずか8分で目的地へ到着してしまう上海トランスラピッドの名称は「MAGLEV(マグレブ)」。日本ではまだ味わうことのできない「リニアの旅」をひと足先に上海で体験してみませんか?

マグレブは往復チケットがお得!搭乗券提示で割引も

マグレブは往復チケットがお得!搭乗券提示で割引も
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上海浦東空港に到着したら、到着ロビーの案内表示板に従い「マグレブ(磁浮)」乗り場を目指しましょう。上海には第一と第二の2つのターミナルがありマグレブの駅はその中間点、徒歩5分程です。

マグレブの駅は「上海浦東空港駅」と、上海の浦東にある「龍陽路駅」のたった2つのみ、そう始点と終点しかありません。料金は片道50元(750円)・往復(7日間有効)80元(1200円)と往復チケットの購入がお得です。もし片道利用の場合でも当日の搭乗券を提示すれば40元で購入できるので、帰りの交通手段が未定の場合は片道チケットを購入するのも一つの方法でしょう。

磁気の力で浮遊する車輪のないスマートな車体

磁気の力で浮遊する車輪のないスマートな車体
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「リニアモーターカー(磁気浮上式鉄道)」には、ドイツの技術を採用した上海の「トランスラピッド」方式と日本の「JRマグレブ(超電導)」方式の2つがあり、設置方法や車体に違いがあります。最高時速も日本のリニアが設計速度500キロを想定しているのに対し、上海のマグレブは最高時速430キロです。

写真は「龍陽路駅」に入ってきたマグレブ。完全に磁気の力で浮遊しているため、車体には車輪がありません。滑るように入線してきたマグレブはスマートで、これから始まるリニアの旅への期待も高まります。

ブルーの爽やかなシートと充実のラゲッジスペース

ブルーの爽やかなシートと充実のラゲッジスペース
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シンプルな車内は座席がゆったり配置されていて、シートは爽やかなブルー。所々ほつれもありますが、そこはご愛嬌。座席指定はなく自由席のため、空いていればどこでも好きな席に座ることができます。

大きな窓からは、流れる車窓の風景がリニアの速さを実感させてくれるでしょう。また空港アクセス列車だけあってラゲッジスペースもたっぷり!運行時間は、始発の6時45分から最終の21時40分まで15分から20分間隔。30キロほどある浦東空港と龍陽路駅間を、最速7分20秒で結んでいます。

時速430キロを体験できるのは時間帯による

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上海のマグレブの最高時速は430キロですが、時間帯によっては301キロまでしか出さないので、時速430キロの速さを体験したい場合は注意が必要です。(時間帯はMEMOのリンク先にて要確認)

動画はマグレブから車窓を眺めた風景。上海郊外の風景が車窓に流れていきます。この時間帯の最高時速は301キロですが、それでも速さは充分に体感できます。また思ったよりも横揺れと走行音もあり、列車に乗っている感を味わうこともできるのが良い意味で期待はずれかも。マグレブに乗り込んで発車して最高時速に達したと思ったらもう到着……あっという間のリニアの旅です。

竜陽路駅から上海市内へのアクセスはタクシーか地下鉄で

竜陽路駅から上海市内へのアクセスはタクシーか地下鉄で
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浦東空港と上海市内をわずか8分で結んでいるマグレブですが、上海市浦東新区の「龍陽路駅」から上海中心地までは距離があり、タクシーか地下鉄に乗り換える必要があります。

将来的に路線は更に便利な上海旧市街へ延伸する計画はありますが、現在の駅は上海市の郊外にあるため、龍陽路駅から市街地へのアクセス経路は前もって調べておくのが無難でしょう。もしマグレブの利用が初めてならば、浦東空港から市内まで到着時にはタクシーを利用し、ある程度地理感が把握できた帰路にマグレブを利用されることをお勧めします。

またこの龍陽路駅には無料のマグレブ博物館「上海磁浮交通科技館」もあり、車体の模型や走行の仕組み、世界各国のリニア事情について学ぶことができるので、興味のある方は気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

一度は体験したい上海のマグレブ

上海のリニアモーターカー「MAGLEV」はいかがでしたか?浦東空港からわずか8分で上海市内に到着するも、竜陽路駅から市街地へのアクセスがやや面倒なため、実際にマグレブを利用する人はそう多くはありません。しかし、せっかくなら注目のリニアモーターカーで高速乗車体験をしてみませんか?

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