タイ人が絶賛!バンコク・トンローのシーフード屋台「57シーフード」で巨大海老にかぶりつけ!

タイ人が絶賛!バンコク・トンローのシーフード屋台「57シーフード」で巨大海老にかぶりつけ!

更新日:2018/07/27 09:24

吉田 彩緒莉のプロフィール写真 吉田 彩緒莉 タイホテル専門家、海外旅行ライター、海外旅行媒体ディレクター
バンコク・トンローはおしゃれなバーやレストランが連なり、日本で言うと青山に例えられます。日本人在住者も多くタイのイメージとは異なる町。特に同じエリアのソイ38にあった屋台街が移動してから、屋台とは縁遠い町になりました。そんなハイソサエティな町の歩道にぽつんと1つ屋台が!屋号は看板に小さく「57シーフード」と書いてあるのみ。実はこの店、舌の肥えたタイ人富裕層から圧倒的な支持を得る超人気店です!

おしゃれすぎる夜のトンローにぽつんと佇む屋台「57シーフード」

おしゃれすぎる夜のトンローにぽつんと佇む屋台「57シーフード」

写真:吉田 彩緒莉

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日本人向けのスーパーが近くにあり、日本人経営の和食屋が建ち並ぶトンローは、日本人駐在員が多く住んでいます。また、タイ人富裕層が多く集まるおしゃれなバーや、レストランも多く日本人が思い描くタイのイメージとはかなり違うエリア。
とはいえタイ人向けのローカル食堂は健在!タイ人はクラブで遊んだあと、ローカル食堂でシメるそう。しかし、屋台の数は圧倒的に減りました…。

トンローには数年前まで屋台街があり、タイ人にも日本人にも人気でしたが、コンドミニアム建築の為の土地開発で移動させられてしまったのです。
でもタイ人に尋ねれば「実はまだトンローに美味しい屋台が1つあるよー!」と教えてくれます。それが今回ご紹介する「57シーフード」!

見てください。完ぺきに屋台です!コンビニの前に申し訳なさそうにテーブルと椅子を3、4つ置き営業中。飲み物係のお姉ちゃんはこのコンビニからお酒を調達している模様。屋台のこんな合理的な所が良いんですよねえ。
こんなに小さな屋台なのに、生簀を備え、道路側には炭火で焼ける調理道具を完備。

バンコクの屋台で生牡蠣!生簀がある店なら多少の冒険もしてみよう!

バンコクの屋台で生牡蠣!生簀がある店なら多少の冒険もしてみよう!

写真:吉田 彩緒莉

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タイで生牡蠣食べるなんて!と、大騒ぎする人もいますが、タイで生牡蠣にあたるのではなく、その人たちは元々生牡蠣があまり合わない人だと思われます。また、他の食材でも人気のない屋台では灼熱の太陽にさらされ、食材が古くなり、お腹を壊すこともあります。

57シーフードは夜からの営業、という事で食材が陽にさらされる心配はナシ。生簀があり、生きたままの食材をすぐ調理してくれること、生簀に入っていない食材も氷でキンキンに冷やす細やかな心遣いをしてくれていることで、客側の目から見ても「あ、ここは安心!」と思えます。
生牡蠣は小粒ですがコリコリで美味!タイでは添えられた香草とニンニクを生牡蠣と一緒に食べれば、食あたりしないと言われています。

郷に入りては郷に従え…あなたもこの方法で食べてみてね。その国の予防法はその国でこそ発揮されるものです。

これがトンローの屋台57シーフードの名物・海老炭火焼だ!

これがトンローの屋台57シーフードの名物・海老炭火焼だ!

写真:吉田 彩緒莉

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タイでシーフードを食べたことがある人なら、クンパオを注文した人も多いはず。クンパオは海老炭火焼のこと。海老は日本人も大好きですよね。タイの食堂で出される海老はほとんどの場合、養殖のブラックタイガー。でもここのクンパオは川海老。それも選りすぐった大きなものを炭火焼にしてくれます。

安い店で500グラム500バーツ(約1500円)ですが、この店のクンパオはケタ外れの大きさなので1匹200バーツ(約600円)。伊勢海老クラスの大きさなので納得の大きさと味と値段でしょう。一人1匹これを食べればもう大満足というシロモノです。いや、半分ずつなんて面白くないぞ…オレンジの海老味噌も濃厚なので、ふわふわの海老の身に絡めて食べてみて!ここが路上の屋台だということを忘れてしまうほど贅沢な気持になれますよ。

川海老の特徴として、ながーいハサミがありますが、この中に身は入っていません。ここは蟹と違う所ですね。

57シーフードは巨大な魚のスープ煮でも200バーツ!

57シーフードは巨大な魚のスープ煮でも200バーツ!

写真:吉田 彩緒莉

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屋台の嬉しい所は「他のシーフード屋で食べたらいくら?」という料理が安いこと。日本より物価の安いタイでありますが、魚の種類や量の多さなどで、それなりのお値段設定がされているものです。

写真の料理は大きな魚を丸ごと一匹マナオ(タイのライム)のスープで煮込んだ料理「プラーヌンマナオ」。すっきりとした爽やかなスープと、にんにくの風味、白身魚の癖のない味の相性が抜群に良い逸品です。かなりの量があり、グループでつつけることから、大衆的な食堂であっても400バーツ以上の高めの値段設定。また魚をマナガツオではなくピラティアにすれば、もう少し値段は上がるでしょう。

でも57シーフードは大きなマナガツオのプラーヌンマナオが200バーツ…これは安い!しかも道端の屋台なのに、丁寧に調理されているではないですか。もちろん臭みもなく、辛いだけのタイ料理ではない繊細なおいしさを楽しませてくれます。日本人が好きな味ですよ!

57シーフード名物!バイクタクシーの運ちゃんが続々と集まる不思議な光景!

57シーフード名物!バイクタクシーの運ちゃんが続々と集まる不思議な光景!

写真:吉田 彩緒莉

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57シーフードの道端の席に座りつつ、もりもりとシーフードを食べていると不思議な光景に気付くでしょう。
それは…席に座らず、いきなり屋台のご主人に次々と話しかけていく男の人たち。友達が多いんだなー、と勘違いする人も多いはず。

この人たちはタイの名物バイクタクシーのドライバー!彼らはバイクタクシーとしてお客さんを乗せるだけではなく、自分の走っているエリアの住民に買い物を頼まれる事も多いのです。「よう、おやっさん!大き目の海老を4,5匹見繕って焼いてくれ」という会話がしょっちゅう行われている…ということは、いかに近隣住民がこの屋台の海老を買ってこい、とバイクタクシーにお願いしているかということ。

また通りすがりに豪快に生簀から海老をつかみ取ってご主人に渡すエプロン姿のおばさんやおじさんの姿も。彼らはこの近所に住む家に雇われているお手伝いさん。人件費の安いタイでは富裕層でなくとも中流層以上なら、お手伝いさんを雇っている家が多数あります。ことトンローエリアはタイ人富裕層も多く住んでいます。

舌の肥えた富裕層タイ人がこぞってこの店にお使いを出している、という事は、相当美味しいという証拠!

タイはやっぱり屋台!バンコクから消えゆく屋台文化を楽しもう!

タイと言えば屋台グルメ。タイ旅行の食事に屋台を組み込むことは、計画に持ち上がることだと思います。
大変残念なことですが、バンコクの場合、屋台が現象の一途をたどっています。トンローエリアにあったソイ38の屋台街、BTSビクトリーモニュメント駅のソイランナムにあった路上のイサーン料理屋台群など、建築ラッシュと共に屋台街がどんどん追いやられているのです。

美味しい上に安い、タイ名物の屋台が消えてしまうなんて絶対にイヤ!そう思っているのは我ら日本人だけではなく当のタイ人たち。きっと屋台文化を守ろうとする動きも出てくるはずです。

また、屋台と言えば食中毒が気になる、という人も多いと思います。これは外国人だけではなくタイ人でも時々あることなので、一概に安心とは言えませんが、タイ人はみな、こんな事をして予防をしているそうです。

◆回転が悪いと食材が古くなるので客の少ない店には行かない
◆フォーク、スプーン、食器は必ずふく
ぜひ真似してみましょう。

生簀を置き、とことん食材の新鮮さに拘っている57シーフードなら、きっと安心して屋台の雰囲気を楽しめると思いますよ。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/03/01 訪問

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