写真:bow
地図を見る地元京都人が親しみを込めて「わら天神」と呼ぶ「敷地神社(しきちじんじゃ)」は、その通称が有名過ぎて正式名称を知る京都人は多くない神社。京都で古くから安産にご利益があるとされてきた霊験あらたかな「わら天神宮」は、ユネスコ世界文化遺産の一つ「金閣寺」から徒歩で行ける場所にあります。
「わら天神宮」は、京都に住む妊婦なら誰しもがお参りをするであろう安産祈願の神社ですが、近年は全国各地からも多くの参拝客が訪れています。特に戌の日は境内がごった返すほど!ちなみに戌の日の安産祈願は日本独自の風習で、なぜ戌の日に安産祈願をするかというと、犬が多産でなおかつお産が軽いということにあやかっているからなのだそう。
写真:bow
地図を見るわら天神宮の主祭神は「木花開耶姫命(コノハナノサクヤヒメ)」で、一夜にして懐妊し、次々と3人の子を出産したという逸話から、全国的に安産・子授け・縁結びにご利益があるといわれています。その本殿は画像でいえば左側。
右側には伊勢、石清水、賀茂、松尾、稲荷、春日の六神を祀るという「六勝神社」。六神のご利益は絶大で商売繁盛、必勝祈願、心願成就となんでもござれ!現在では「六(む)つかしい事に勝つ」という語呂合わせから、近年では難関試験突破の守護神としても注目されています。ちなみに、安産祈願で訪れた場合は左側の本殿からお参りする順序となっています。
写真:bow
地図を見る神社の境内といえば、絵馬がかかっている風景を思い浮かべる方も多いことでしょう。しかしここ「わら天神宮」は安産祈願の神社だけあって、無事出産を終えた人がお礼参りで奉納したよだれかけ(スタイ)が本殿のそこらじゅうに!
これは昔から伝わる風習ではなかったそうですが、よだれかけには神様へのお礼と、我が子の健やかな成長を願う家族の心温まるメッセージが書かれています。母になった喜びや、家族が増えた喜びなど、読んでいるだけでも微笑ましくなってくるよだれかけばかりです。
写真:bow
地図を見る「わら天神宮」では、既にご祈祷済みの安産祈願お守りを授与してもらえます。ご祈祷がないということで拍子抜けする人もいるかもしれませんが、身重の妊婦さんにとって負担とならないというのは逆にいいことかもしれません。また社殿でのご祈祷も可能で、やっぱり直接ご祈祷してもらわないと!という方も安心です。
ちなみに安産祈願お守りは腹帯あり(7000円)と腹帯なし(4000円)が選べます。腹帯以外の共通のセット内容は安産お守り、安産お神札、産衣、お祝いお菓子、お礼参り用封筒、九ヶ月九日安産祈祷申込書、安産の栞が入っています。
写真:bow
地図を見る誰しも赤ちゃんを授かったのなら気になるのが赤ちゃんの性別。今でこそ医学の進歩により、赤ちゃんの性別が早い段階から分かるようになってきましたが、迷信などが頼りだった時代はついこのあいだのこと。
そんな現在でも「わら天神宮」にお参りする人が密かに楽しみにしていること。それは赤ちゃんの性別です!前述の安産祈願セットの中にある安産御守。本来お守りは中身を開いて見るようなものではないかもしれませんが、このお守りは中身が重要!中には紙のお守りと、安産護符とかかれた「産気づいた時に飲むオブラート」と、紙に包まれたわらが入っています。
このわらに“節”があれば男の子、なければ女の子が生まれる。そういい伝えられているのです。京都では、このわら天神の性別判定で一喜一憂する妊婦さんが非常に多いのです!
古来から、稲わらで編んだ籠にお供え物を入れて神様に捧げていた「わら天神宮」。いつのころからか抜け落ちたわらを、安産祈願の妊婦さんがお守り代わりに持ち帰るようになったとされ、そこから「わら天神宮」の名前で呼ばれるようになったとされています。そんなわらは今や、お守りとしての役目だけでなく赤ちゃんの性別占いにまで使われていたのです。
安産祈願といえば、五か月目の戌の日。「わら天神宮」でも戌の日は特別に参拝者が多くなります。車で訪れた際には駐車場待ちの列が通り沿いに並ぶこともあるのでご注意を。
また、戌の日だけでなく「九ヶ月九日目」の安産祈願もおすすめ。この日にお詣りすると、お乳がよく出るようにと甘酒が授けられ、出産予定日の前後15日間に毎朝ご祈祷をしてくれるそう。さらに生後一か月の初参りで訪れる人も多く、安産祈願のみならず子供の健やかな成長も見守ってくれる神社でもあるのです。
京都の安産祈願では一番と評判の「わら天神宮」。子供を授かったのならばご参拝を計画してみてはいかがでしょうか?
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/3/28更新)
- 広告 -