世界最大のローズオイル生産地!ブルガリア「バラの谷」で訪れるべき5つの場所

世界最大のローズオイル生産地!ブルガリア「バラの谷」で訪れるべき5つの場所

更新日:2016/09/22 09:10

大川原 明のプロフィール写真 大川原 明 旅行ジャーナリスト(ライター)
ブルガリアといったらヨーグルトの印象が強いですが、実はバラの香料生産は、世界市場の7割を占めています。ブルガリア中部カザンラクを中心に周辺の市町村に広がる地域がバラの谷です。

バラの谷には、バラ博物館、荘厳なシプカ僧院、世界遺産のトラキア人の墳墓、革命家レフスキーの生家等多くの見所があります。今回は、ローズオイルの世界最大の産地バラの谷で訪れるべき5つの場所を皆さんにご紹介いたします!

カザンラクのバラ博物館!

カザンラクのバラ博物館!

写真:大川原 明

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ブルガリアというと日本人の印象は、ヨーグルトだと思います。しかし、日本人にはあまり知られていませんが、実はバラが世界的に有名です。香水などに使用されるローズオイル(バラ油)の生産に関しては、世界市場の7割以上を占めており、世界最大のローズオイル生産国となっています。

バラの谷の中心都市であるカザンラクには、世界で唯一、バラ油の生産を取り上げたバラ博物館があります。2016年6月に新しくリニューアルオープンしたばかりで、非常に綺麗な博物館です。ブルガリア全国のローズオイル生産の様子が分かる展示がされており、生産過程を学ぶ事が出来ます。

博物館内には、バラを使用しているジャム、石鹸、歯磨き粉、リキュール、ローズオイル、ローズウォーター等が販売されていますので、日本へのお土産に是非とも購入してみるとよいでしょう。

金色のたまねぎ型屋根が印象的な「シプカ僧院」

金色のたまねぎ型屋根が印象的な「シプカ僧院」

写真:大川原 明

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シプカは、バラの谷の中心都市であるカザンラクから北に15キロ程進んだ所にあるバルカン山脈上にある小さな村です。村の中心から少し離れた場所にあるシプカ峠は、ロシア・ブルガリア連合軍とオスマントルコ帝国が戦った露土戦争の舞台となった場所です。峠には、この戦いを記念する記念碑がたってます。

シプカ僧院は、露土戦争で亡くなったロシア兵とブルガリア兵を慰霊するために1902年にロシア人により建立された修道院です。黄金に輝く玉ねぎ型の冠が可愛らしく、修道院内部の宗教画もみるべき価値があります。カザンラクに来たのであれば、歴史的な戦いの場であるシプカまで是非とも足を運んでいただきたいと思います。シプカまでは、カザンラクから路線バスが出ており、バスで行く事が出来ます。

世界遺産!カザンラクのトラキア人の墳墓

世界遺産!カザンラクのトラキア人の墳墓

写真:大川原 明

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バラの谷であるカザンラクの町の北東部の丘は、1979年に世界文化遺産に登録されたトラキア人の墳墓があります。この墳墓は、第二次世界大戦中1944年に、防空壕を掘っていた兵士たちによって発見されたものです。紀元前4世紀に建てられたとされる墓地はトラキア人の共同墓地の一部であり、回廊と丸い埋葬室には立派な壁画が描かれています。

実際の墓地は、保護のために、一般人の立ち入りは出来ませんが、すぐ傍に、レプリカが公開されています。レプリカではありますが、忠実に再現されており、本物と変わらないです。

カルロヴォにある革命家「ヴァシル・レフスキーの生家」

カルロヴォにある革命家「ヴァシル・レフスキーの生家」

写真:大川原 明

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ブルガリアは、1393年から485年の間、オスマントルコ帝国に支配された歴史があります。1878年の露土戦争でロシアとブルガリアの連合軍が、オスマントルコ帝国に勝利し、ブルガリアはオスマントルコ帝国の支配から解放されました。しかし、その露土戦争前に、ブルガリア人革命家ヴァシル・レフスキーがブルガリア独立のために命をかけて活動していたのです。カルロヴォに彼の生家があります。

ヴァシル・レフスキーは、1837年にカルロヴォで生まれました。修道士として活動していたのですが、ブルガリアをオスマントルコ帝国からの解放を目指し、ブルガリア革命中央委員会を仲間と一緒に設立しました。しかし、1873年に不幸な事に、レフスキーはオスマントルコ帝国に捕まり、絞首刑にさせられ、36歳で亡くなりました。

レフスキーは、オスマントルコ帝国からブルガリア解放の歴史を語る上で外す事が出来ない重要な人物で、ブルガリア人の誰もが知っている人気人物です。バラの谷を訪問するのであれば、ぜひ訪れていただきたい場所です。

カルロヴォは、バラの谷の中心であるカザンラクから40キロ程離れた場所にある小さな町です。鉄道駅もあるので、鉄道で行く事も可能です。レフスキーの生家の隣は、博物館となっており、レフスキーが生まれてから亡くなるまでの事を学ぶ事が出来ます。

バラの蒸留の過程が学べるバラの蒸留所

バラの蒸留の過程が学べるバラの蒸留所

写真:大川原 明

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カザンラクから60キロ程南下したところにスコべレヴォという小さな村があります。この村の中に1938年に開業した大規模なバラの蒸留所があります。2014年に改装されてますので、非常に綺麗な施設です。バラの花びらを入れ、蒸留させてローズオイルやローズウォーターを製造する過程を学ぶ事が出来ますし、製造機械を見る事が出来ます。また、敷地内の庭にはバラが咲いてますので、庭も散策してみるとよいでしょう。

バラ祭りの時期は盛大に盛り上がるバラの谷!

いかがでしたか?バラの一大産地となっているブルガリア中部のバラの谷。バラの収穫は5月ですが、6月の最初の週に大規模なバラ祭りが開催されます。バラ祭り開催期間は、民族衣装を来た女性達が方策を祝い、踊りや歌を披露します。バラ祭りを見たい方は、是非ともこの時期に訪れてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/08/27−2016/08/28 訪問

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