物語はここから…高松市「男木島図書館」は灯台がある小さな島の小さな図書館

物語はここから…高松市「男木島図書館」は灯台がある小さな島の小さな図書館

更新日:2019/06/11 08:28

凜風 杏花のプロフィール写真 凜風 杏花 ライター
灯台のある小さな島の“違う形のともしび”。それが、高松港から瀬戸内海を船で40分ゆられたところにある「男木島」の「男木島図書館」。ここは、島が好き、本が好き、文化が好き…という人々の熱意の積み重ねで開館にこぎつけた私設図書館。
今回は、陽だまりのような温かな雰囲気とゆっくり流れる島時間とに包まれて、本を開き、コーヒーを頂く至福の場所をご紹介します。

小さな島の私設図書館「男木島図書館」

小さな島の私設図書館「男木島図書館」

写真:凜風 杏花

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「男木島図書館」は男木島港から徒歩3分、この坂を上ってすぐのところにある「特定非営利活動法人 男木島図書館」が運営する私設の図書館。老朽化した古民家を自分たちで改修し、クラウドファンディングで資金を集め、男木島が好き、本が好き、島や本を囲む文化が好き…という多くの人々の熱意の積み重ねで、2016年2月、開館にこぎつけました。

開館時間は9:00〜17:00。水曜日が休館です。
図書館の運営は寄付でまかなわれているため、基本無料で利用でき、本の閲覧は自由。貸出しもできますので、詳細は男木島図書館ホームページでご確認ください。

本とコーヒーの島時間

本とコーヒーの島時間

写真:凜風 杏花

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本を読んでいる時って、飲み物がほしくなったりしませんか?
男木島図書館ではドリンクも注文でき、ハンドドリップで淹れる珈琲は、ていねいに焙煎された珈琲豆を使用し、香り高く深みのある味。そのほかにも、ほうじ茶やハーブティー、ジュースなど、季節によって更新されるドリンクメニューの「ホッと一息」は、ここを訪れる人達の、楽しみのひとつにもなっています。

移動図書館はオンバ(乳母車)で

移動図書館はオンバ(乳母車)で

提供元:男木島図書館

http://ogijima-library.or.jp/地図を見る

季節によっては、可愛い移動図書館が島を回っていることもありますが、なんと、この移動図書館、オンバ(乳母車)を使用!

オンバというのは男木島で普及している乳母車のような車輪のついた台車のこと。坂道の多い男木島では必要不可欠なアイテムですが、瀬戸内国際芸術祭のアートとして話題になり、作っているオンバファクトリーさんには、全国からマイオンバの注文も舞いこんでいるそう。

ひと味違うイベント会場にも

ひと味違うイベント会場にも

写真:凜風 杏花

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「男木島図書館」では、さまざまなイベントも行われます。
裸電球のぼんやりした灯り、窓から差し込む柔らかい光、コーヒーの香ばしい香り…。そんな温かい雰囲気の中で開かれる、写真展、音楽会、トークショーなどは、大きな会場で開かれるものとはまた違った、どこか懐かしく、じんわりと心の奥に触れる時間。

あなたが応援できること

あなたが応援できること

写真:凜風 杏花

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本の寄贈をする場合は、Amazonの「男木島図書館欲しい本リスト」から選んで贈るのが便利です。 それ以外の本の寄贈方法については、ホームページでご確認ください。作家の方がご自分の著書を持って訪れることもあるそうですよ!

常時受け付けている寄付以外に、「NPO法人男木島図書館」の正会員や準会員になって、継続的に支援する方法もあり、寄付金は、蔵書の追加や建物の改修、本棚の設営などに使われます。また、男木島灯台のイラスト入りブックカバーなど、オリジナルグッズの売上も運営資金となりますので、訪れた際は要チェック!

男木島図書館と男木島の魅力に移住者続出!?

瀬戸内の島の図書館ってどんなところ?と思いながら訪ね、心に触れるものを感じて、何度か男木島に通っているうちに、移住した人まで! 小さな島「男木島」と小さな図書館「男木島図書館」を一度訪ねてみれば、あなたにもきっとその理由がわかるはずです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/09/17 訪問

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