写真:Happy ブンブン
地図を見る部屋の窓からも温泉街の街並みを楽しむ事が出来ますが、大正浪漫あふれる銀山温泉はやはり散策がお勧めです。「藤屋」は温泉街の中央にあるので、温泉街の入り口にある旅館を見物に行くにも奥にある落差22メートルの美しい「白銀の滝」に行くにも便利です。
辺りが暗くなると街のあちこちにあるガス灯が燈り始めます。銀山温泉が一番本領発揮する時間です。しかしこの時間は夕食の時間と重なり、街の様子が見られないのが普通なのですが、「藤屋」は全室が銀山川に面しているので、部屋の窓からは温泉街が望めます。窓に置かれた目隠しを取れば部屋にいながら、陽が落ち始めた時刻のガス灯の点火から夜の幻想的になる街並みまでの変化を夕食を食べながら見る事が出来ます。写真の右端の黄色い間接照明が美しい建物が「藤屋」で、2008年に国際照明デザイナー協会(IALD)の最優秀賞も受賞しています。
写真:Happy ブンブン
地図を見る大正時代に建てられた旅館が並ぶ中、白木の縦格子をふんだんに使った「藤屋」の建物はひと際目をひきます。設計したのは「和の大家」隈研吾氏のデザイン。世界的建築家であり、2020年に行われる東京オリンピックのメイン会場となる新国立競技場も隈氏の設計です。外観もさる事ながら館内に入ると、更なる驚きが待っています。それでは木造三層造りの館内を見ていきましょう。
写真:Happy ブンブン
地図を見る1階は共用スペースと貸切の風呂があり、客室は銀山温泉の街並みが見えるように2階と3階に用意されています。ステンドグラスの入り口を入ると、客室がたった8室の旅館とは思えない広い空間に驚かされるでしょう。大きな吹き抜けは開放感があり、室内は簀虫籠と呼ばれる細い竹のスクリーンに囲まれています。間接照明を巧みに使った美しい室内です。
お風呂はプライベート温泉という事で、すべて貸切風呂になっていて、どのお風呂にも大小のタオルが置かれているので、手ぶらでお風呂に行く事が出来ます。貸切風呂は1階に4ケ所と3階に1ケ所有り、3階の半露天風呂だけが予約制です。1階のお風呂は空いていればいつでも入る事が出来き「竹」「ひば」「石」そして改装前からお風呂があった場所に造った「地下のお風呂」の4つです。客室が少ないので是非、すべてのお風呂を楽しんで下さい。
写真:Happy ブンブン
地図を見る簀虫籠に囲まれた広い館内には、余分なものは一切ありません。間接照明を巧みに使った光が幻想的です。廊下を進んで行っても部屋の扉が見当たりません。スタッフが壁に手を掛けるとそこに扉があります。旅館では当たり前にある部屋番号やドアノブもないのです。「藤屋」のコンセプトの非日常がここから始まります。
写真の部屋はAタイプの客室200で、プライベートバスの付いた特別室。洋室の12畳ベッドルームに4畳の和室もある部屋です。窓側の居室はテーブルがあるだけのシンプルなもので、照明は天井に埋め込まれています。ベッドルームには越前の手漉き和紙が壁や建具に使われ、間接照明と相まってとてもきれいです。テレビはタブレットが置かれているだけでまさに「非日常」です。
写真:Happy ブンブン
地図を見る食事は朝夕とも部屋のテーブルでいただきます。窓からは銀山温泉の街並みを見る事が出来るので、ガス灯が燈る時間を狙って夕食の時間は頼みましょう。銀山温泉の移ろいを見ながらの夕食はこの旅館だけの贅沢なものです。
夕食は和懐石で、出来立ての料理が一品ずつ運ばれてきます。地元山形の素材はもちろん、東北の食材をふんだんに使った料理です。写真は「魚介類盛合せ」でホッキ貝、ぼたん海老、鮪、もんこう烏賊、勘八の海の幸に加え岩魚の活き造りもあります。まさに海と山のお造りです。この他にも旬の魚の塩焼きや山形牛の料理などが熱々で運ばれてきます。
銀山温泉は宮崎駿のアニメ「千と千尋の神隠し」の油屋と「能登屋旅館」が雰囲気が似てるという噂や、NHKの連続テレビ小説「おしん」の舞台になった事やもあり、全国から観光客が集まる温泉街です。
大正時代のノスタルジックな宿が多い中「藤屋」は世界的建築家が建てた芸術品と言っても過言ではありません。銀山温泉では数少ないプライベートを重視している旅館なので、カップルやご夫婦にぴったりです。大正浪漫漂う街並みを二人だけで楽しむ事が出来るお宿、100年後の平成浪漫を目指す「藤屋」で非日常を感じてください。
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(2024/4/24更新)
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