日光で紅葉狩り&お雑煮!「湯滝〜戦場ヶ原〜竜頭の滝」絶景ハイキング

日光で紅葉狩り&お雑煮!「湯滝〜戦場ヶ原〜竜頭の滝」絶景ハイキング

更新日:2016/09/21 09:03

フルリーナ YOCのプロフィール写真 フルリーナ YOC 絶景・感動探究家、旅する音楽講師
紅葉の美しさで名高い栃木県日光国立公園。錦絵のごとく鮮やかな紅葉が山や滝や湖を彩る風景は、世界中の人々を虜にしています。日光のハイキングは夏が人気ですが秋も素晴らしく、殊に「湯滝〜戦場ヶ原〜竜頭の滝」への紅葉狩りハイクは絶景の連続!なだらかな下りのコースなので子供や年配者でも楽に歩けます。ハイキング終点「竜頭乃茶屋」は<竜頭の滝>の絶景スポット!茶屋では絶品の揚げ餅お雑煮やお団子を楽しめます。

ハイキングのスタートはダイナミックで壮麗な「湯滝」から

ハイキングのスタートはダイナミックで壮麗な「湯滝」から

写真:フルリーナ YOC

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<戦場ヶ原>を歩くハイキングはいろいろなコースがありますが、おススメは全行程上り坂がほとんどない、<湯滝>から<竜頭乃茶屋>まで歩くコース。バスの方は日光駅⇔湯元の路線バスで<湯滝入口>下車。車の方は湯滝駐車場に車を置きます。戦場ヶ原にトイレはないので、駐車場の公衆トイレに入っておきましょう。滝の入り口には「湯滝レストハウス」があり、お手軽に美味しく日光の味を楽しめます。ことに囲炉裏で焼いているアユの塩焼きやお団子はおススメ。ハイキングのお供にも最適です。

「湯滝レストハウス」を出ると、もう湯滝はすぐ。轟々と水の音が鳴り響きます。湯滝は日光市最奥の湖・湯の湖南岸から流れ落ちる、落差50m・幅25mの滝。華厳の滝、竜頭の滝と並ぶ日光3名瀑の一つです。目の前に一直線に流れ落ちる滝はダイナミックで壮麗!体じゅうをマイナスイオンが包みます。

湯滝の展望台でゆっくり滝を鑑賞したら、階段を降りて行きましょう。湯滝は湯川となって戦場ヶ原へと流れて行きます。ハイキングのはじめは湯川に沿って歩きます。しばらく行くと紅葉と真っ白な滝「小滝」が現れます。小さいながら美しい小滝も、人気の撮影スポットです。紅葉の見ごろは10月中旬から下旬になりそうです。

セピア色のグラデーション!「戦場ヶ原」を彩るカラマツの金屏風

セピア色のグラデーション!「戦場ヶ原」を彩るカラマツの金屏風

写真:フルリーナ YOC

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湯川を流れる水と共に森を抜けると、清らかな水がわき出ている「泉門池」に出ます。清らかな水辺にオブジェのような倒木と紅葉の木々に透ける木漏れ日は、美しく幻想的!ここにはピクニックテーブルが用意されているのでランチや休憩にもオススメ。

泉門池を過ぎ更に赤沼方面へ20分ほど歩くと「青木橋」に出ます。ここにもピクニックテーブルが置いてあります。青木橋を渡ると、徐々に展望が開け、広大な湿原「戦場ヶ原」に出ます。湿原には木道が敷かれ歩きやすくなっていますが、雨が降った後などはすべるのでご注意を。

「戦場ヶ原」は標高1400mに広がる400ヘクタールに及ぶ湿原。男体山の噴火によってできた湖が徐々に湿原化してできた、と考えられています。湿原には高層湿原・低層湿原・中間湿原がありますが、戦場ヶ原には、このすべての種類の湿原があります。現在は草原化が進んでいますが、350種もの植物が自生し、野鳥も多く生息しています。

「戦場ヶ原」という名は、二荒神(栃木県)と赤城の神(群馬県)が中禅寺湖を巡って大蛇(男体山)と大ムカデ(赤城山)となって戦ったという神話に由来します。戦場ヶ原の面積は400ヘクタールにも及び、現在戦場ヶ原のうち174.68ヘクタールの地域が、ラムサール条約登録湿地(奥日光の湿原地)になっています。草紅葉の紅葉は9月末から10月上旬ごろ!

滝上(竜頭の橋)から竜頭の滝へ降りて行こう!

滝上(竜頭の橋)から竜頭の滝へ降りて行こう!

写真:フルリーナ YOC

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広い湿原を抜けると、再び森の中へ。更に湯川に沿って竜頭の滝方面へハイキングを続けましょう。低公害バスの走る舗装道路を渡り、さらに湯川に沿って歩きます。しばらく行くとバス停と小さな駐車場がある道路に出ます。ここが竜頭の滝の「滝上(竜頭の橋)」。ここから滝の流れに沿って竜頭乃茶屋まで下りて行きます。

滝上から竜頭の滝までは階段を下る遊歩道。紅葉と水の流れがとても美しいので、ハイキングをする時間がない人でも、竜頭乃茶屋から滝上までは、ぜひ歩いてみて下さい。登り坂が苦手な人は竜頭の滝から滝上までは湯元行のバスを使うといいでしょう。バスの時刻表はMEMOの東武バスの時刻表をご覧ください。

ハイキング終点は<お雑煮>が絶品の「竜頭乃茶屋」!

ハイキング終点は<お雑煮>が絶品の「竜頭乃茶屋」!

写真:フルリーナ YOC

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絶景紅葉狩りハイキングの終点は「竜頭乃茶屋」。絶景の竜頭の滝を眺めながらのグルメスポットです。この茶屋には、これを食べるためにここまで来るというファンもいる絶品<お雑煮>が!このお雑煮にのお餅は揚げてあり、口に入れるとお汁に絡んだ揚げ餅がカリッ&トロッとたまりません。添えられた山菜もいいアクセントになっています。

また人気ナンバーワンの<施無畏だんご(おぐら・みたらし)>も外せません!ヨモギが香るモチモチ団子は小倉餡、フワフワ真っ白のお団子には醤油が香ばしいみたらし団子、どちらも是非味わって頂きたいお味です。更にここには、大きな具がたっぷり入った美味しいモチモチ<ちまき>や<お汁粉>も。胃袋が3つ欲しい!と悲鳴をあげそうです。

竜頭乃茶屋はセルフサービス。まず茶屋についたら、滝の良く見える絶景席を確保して、茶屋窓口に行きましょう。お目当ての美味しいものをゲットしたら滝を見ながら最高のグルメタイムです。そしてレストラン併設の売店奥には<竜頭の滝>の正面に面した絶景観瀑台もあります。竜頭の滝付近の紅葉は10月上旬〜中旬にかけてが見頃です。

<竜頭の滝>は、日光3名瀑の中でも優雅さ抜群!

<竜頭の滝>は、日光3名瀑の中でも優雅さ抜群!

写真:フルリーナ YOC

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竜頭の滝は長さ約210m。途中で二つに別れ蛇行しながら流れる姿が、龍の頭、龍の髭、中央の岩を頭部に見立てたとも言われます。こちらも日光3名瀑の一つ。3名瀑の中でも優美なその姿と紅葉の美しさで名高い滝です。

滝の間から見える黒い岩壁は、男体山の火山活動で噴出した軽石流が形成したものと言われています。黒・緑・黄・赤のコントラストと蛇行した滝の姿が、雅な美しさを際立てます。竜頭の滝の紅葉は10月上旬が見頃です。

日光・紅葉狩り天国!紅葉の名所は数限りなく!

いかがでしたか。湖・山々・滝が織りなす壮大な自然。そして錦絵のように華やかな紅葉。車でのドライブも楽しいですが、一歩一歩自分の足で踏みしめながら、ゆっくりと紅葉を味わう秋のハイキングは最高です!ぜひ今年は紅葉狩りハイクに出かけてみて下さい。紅葉の時期は「いろは坂」が大変混み合うので、朝早く「いろは坂」を登るか、午後ゆっくりといろは坂を登り奥日光で1泊し、次の日にハイキングをするといいでしょう。

日光には他にも、紅葉の名所が沢山あります。そして秋のみならず、春夏秋冬それぞれに魅力が溢れ、自然も文化もグルメも世界に誇ります。ぜひゆっくり訪れてみて下さいね。紅葉の時期は気候により変わりますので紅葉情報などで確かめて訪れることをお勧めします。
それでは皆さん、素敵な旅を

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/10/19−2015/10/21 訪問

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