写真:権丈 俊宏
地図を見る「ほどあいの宿 六峰舘」は100年以上の歴史を誇る原鶴温泉の中でも老舗の一軒です。現在の建物は鉄筋コンクリート造のホテル形式ですが、現代風のインテリアも随所に取り入れ、センスと安らぎを感じる空間を演出しています。浴場は内湯・露天風呂共に日替わりで男女が入れ替わります。
写真は展望庭園露天風呂。手前は九州一の大河である筑後川が悠々と流れ、途中に田園風景をはさみ、遠くには耳納連山が拝め、ゆったりとした優雅な雰囲気です。自家源泉を所有し、泉質は単純硫黄泉。アルカリ性で湯船の中で腕をさすると、滑らかなツルツルした感触が感じられて心地良いです。風情と泉質の双方を求める方におすすめの温泉です。
写真:権丈 俊宏
地図を見る「延命館」も80年以上の歴史を誇る原鶴温泉の老舗旅館の一つです。こちらは自家源泉のアルカリ性単純温泉を加水も加温もすることなく源泉100%で利用されているのが特色。源泉温度が39.4度とやや温いですが、じっくりと長湯出来る絶妙の湯加減です。
「延命館」の温泉の最大の魅力は、源泉直の新鮮湯なのでお湯に浸かっていると、お湯に含まれる気体成分による細かい泡が体中にビッシリ付く点です。体に付着した気体成分を手で払うと泡がシュワっと弾けて、五感でお湯の良さが感じ取れます。温めの湯や新鮮な湯を好む方におすすめしたい温泉です。
写真:権丈 俊宏
地図を見る「旅館 とよとみ」は温泉街から離れた、奥原鶴温泉とも言われる一軒宿風の旅館です。毎分500リットルを超す豊富な湯量を誇る自家源泉を所有し、その源泉を惜しげもなく湯船に注いでいます。
おすすめは、宿泊棟とは離れた場所にある露天風呂付きの浴室。約45度の自家源泉を水で冷ますことなく大量にかけ流すのでお湯は熱めですが、湯が新鮮なのでシャキッと爽快感を感じます。単純温泉という比較的成分が薄い泉質ですが、硫黄と金気が混じった繊細な湯の香に癒されます。熱めのお湯が好きな方におすすめしたい温泉です。なお、宿泊棟の浴場は40度程度に調整されていて、熱いお湯が苦手な方はこちらをおすすめします。
写真:権丈 俊宏
地図を見る「光泉」は温泉街の一角に位置する立ち寄り入浴専門施設です。浴室は男女別の内湯が各一ヶ所ずつのシンプルなもの。そのシンプルな湯船に、季節ごとに湯量を微調整しながら適温になるよう温泉を流し込み、源泉100%かけ流しで利用されています。
自家源泉を所有し、泉質はアルカリ性単純温泉。無色透明で匂いもありませんが、石鹸の様にヌルヌル感のある肌触りが特徴的です。このヌルヌル感は重曹という成分の為。重曹は石鹸の様に体の余分な皮脂を落とす作用があり、美肌に良いとされています。
ただ重曹を含む泉質は皮脂が抜けて水分が発散されやすくなるので、敏感肌の方は入浴後すぐに保湿剤で肌を潤わせることをおすすめします。逆に言えば、それだけ確かな効力のある、本物の温泉である証です。美肌を求め、肌触りが柔らかい温泉がお好きな方におすすめしたい温泉です。
写真:権丈 俊宏
地図を見る原鶴温泉の有名な観光は“鵜飼(うかい)”という日本の伝統漁法。鵜を使って鮎を捕る光景を屋形船に乗って鑑賞することが出来る、全国的にも珍しいイベントです。例年5月の鮎漁解禁から10月にかけて実施される、初夏から秋の風物詩です。
※2016年は9月30日までの実施です。
原鶴温泉の周辺部は観光スポットにも恵まれています。周辺は果物狩りの産地でもあり、夏から秋は巨峰狩り、秋から冬にかけては柿狩りが有名で、多くの観光客に利用されています。
また朝倉菱野の三連水車(写真)をはじめとした水車群は、農繁期である6月中旬から10月中旬までは実際に農業用として稼働しており、見ごたえある光景です。
九州の小京都と言われる秋月は紅葉の名所で知られています。とりわけ秋月城跡でモミジが紅く染まる光景が見られる、九州でも有数の紅葉スポットです。見頃の時期は例年11月下旬です。
「原鶴温泉の源泉かけ流し立ち寄り湯4選&周辺観光」は如何だったでしょうか?原鶴温泉は多くの宿で自家源泉を所有していて、他にも良い温泉はまだまだ沢山あります。原鶴温泉は良質の美肌の湯と、長閑な田園風景に囲まれた周辺の観光と併せて楽しみたい温泉地です。
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(2024/3/28更新)
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