全部無料!復興に向かう熊本城の「今」を眺める展望スポット4選

全部無料!復興に向かう熊本城の「今」を眺める展望スポット4選

更新日:2016/09/13 13:37

羽田 さえのプロフィール写真 羽田 さえ 熊本在住ライター
2016年4月の熊本地震で大きな被害を受けた熊本城。石垣を含めた全体の復旧には20年もの歳月と莫大な費用がかかると見込まれていますが、少しずつ復興に向かって歩み始めています。がんばる熊本城を見に行くのも、熊本の復興支援のひとつ。城内に入って見学することはしばらく出来ないものの、熊本城の今の姿を眺められる場所はいくつもあります。中でも今日は無料で楽しめる熊本城の展望スポット4選をご紹介しましょう。

1:肥後の総鎮守・清正公をまつる加藤神社

1:肥後の総鎮守・清正公をまつる加藤神社

写真:羽田 さえ

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現在の大天守・小天守を一番近くから見ることが出来るのが「加藤神社」。その名の通り、加藤清正公を御祭神にまつる由緒ある神社です。熊本城は、築城の名手と言われた清正公の傑作。早期の復興を願い、参拝に訪れる人が後を絶ちません。また、加藤神社の境内には清正公の御手植と伝わる銀杏の木などの見どころもあります。
地震で無数の瓦やしゃちほこが落下し、手前の石垣も崩れたものの、何とか無事に建ち続けている大天守・小天守を見守りましょう。

2:貴重な立入可能エリア・二の丸広場

2:貴重な立入可能エリア・二の丸広場

写真:羽田 さえ

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加藤神社とはまた違う角度で天守閣を眺められるのが「二の丸広場」。大天守・小天守・宇土櫓(うとやぐら)が3つ並んだ姿を見られます。熊本城らしい勇壮で美しい佇まいは今なお健在。また、「もうひとつの一本足」として注目される戌亥櫓(いぬいやぐら)もここ、二の丸広場から見学できます。

観光案内所、お土産物屋、郷土料理のレストランなどが軒を連ねる観光施設「城彩苑」から徒歩でも入れる他、無料シャトルバスも運行されているため、手軽にアクセス可能です。

3:その名も「城見櫓」!郷土料理店も展望室を無料開放中

3:その名も「城見櫓」!郷土料理店も展望室を無料開放中

写真:羽田 さえ

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続いて訪れたいのは、重要文化財の長塀と堀(坪井川)を目の前にのぞむ郷土料理店「城見櫓」。地震でガス管が寸断されるなどの被害を受け、しばらく休業を余儀なくされたものの、復旧して営業を再開しました。前日までに予約をすれば個室での食事ができますが、展望喫茶室として、ワンフロアを何と無料で開放中。ちょうど目の高さに大天守がのぞめるほか、一本足の応急処置が取られた「飯田丸五階櫓(いいだまるごかいやぐら)」の様子もはっきり確認できます。

4:空撮気分で眺められる、熊本市役所14階展望ロビー

4:空撮気分で眺められる、熊本市役所14階展望ロビー

写真:羽田 さえ

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熊本城内を広範囲にわたって俯瞰できるスポットが、熊本市役所14階の展望ロビー。無料開放されており、土日も見学可能です。市役所が建っているのは、熊本城から道路を挟んだだけの至近距離。近いだけでなく、今回紹介する展望ポイントの中で最も高い位置にあるため、熊本城内の全体像を見渡せます。重要文化財の長塀から大きな被害を受けた熊本大神宮まで一望できるのはこの場所ならでは。
また、熊本城の現状を記した解説看板も置かれており、復旧作業の進捗も確認できます。

おまけ:「ダイニングカフェ彩」は景色もごちそう!

おまけ:「ダイニングカフェ彩」は景色もごちそう!

写真:羽田 さえ

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無料の展望スポット4選のおまけとしてご紹介したいのが、熊本市役所14階の展望ロビーには隣接する「ダイニングカフェ彩」。有料でも行く価値ありの、景色もごちそうのレストランです。写真は人気のランチメニューのひとつ、「日替り熊本×銀座欧風カレー」。地元の食材をたっぷり使った本格的な欧風カレーは、市役所内にあるレストランだからと言って油断できないおいしさです。
夜10時まで営業しているため、ディナータイムに訪れればライトアップされた熊本城の姿を眺めることもできますよ。

おわりに

まだまだ長い年月がかかるとはいえ、復興に向けて着実に歩み続ける熊本城。その雄姿を確かめるために、熊本を訪ねてみませんか。あなたの旅が、復興支援につながります。少しずつ工事も始まっていますので、公式サイトで最新の情報をチェックしてからお出かけくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/09/05−2016/09/11 訪問

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