秋空にきらめくクリスタルガラスのススキ。箱根ガラスの森美術館

秋空にきらめくクリスタルガラスのススキ。箱根ガラスの森美術館

更新日:2019/09/15 19:31

下川 尚子のプロフィール写真 下川 尚子 ライター
秋の箱根の名所といえば、仙石原のススキ草原。でも、それに負けないほどのススキの名所があることをご存じですか?それが箱根ガラスの森美術館。秋になると美術館の庭園にクリスタルガラスのススキが展示され、約28000粒のきらめきが秋空に輝きます。
風を受けて七色の光を放つ姿は、夢のような美しさ。秋の一日、そんなススキ鑑賞へ出かけてみませんか。2019年より始まったクリスタルガラスの水上花火もありますよ。

仙石原の人気アートスポット、箱根ガラスの森美術館

仙石原の人気アートスポット、箱根ガラスの森美術館

写真:下川 尚子

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箱根ガラスの森美術館は仙石原エリアに位置する、15世紀から19世紀にかけて栄えたヴェネチアン・グラスと20世紀以降の現代作家のガラス作品を展示した美術館です。

入場してすぐ目の前に広がるのは、大きな庭園と点在する洋館。水鳥が遊ぶ池にはガラスのオブジェが飾られ、その向こう側にはキラキラと光を放つクリスタルガラスの回廊。はるか遠くには、雄大な大涌谷の姿を望むことができます。

館内の展示の他、屋外の展示が充実しているのも箱根ガラスの森美術館の魅力です。まずは、秋の風物詩を探しに庭園を歩いてみましょう。

充実の屋外展示。秋のクリスタルガラスのススキ&水上花火

充実の屋外展示。秋のクリスタルガラスのススキ&水上花火

写真:下川 尚子

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こちらが箱根ガラスの森美術館の秋の風物詩、クリスタルガラスのススキのオブジェ。約1.5メートルのススキの穂は、100粒のクリスタルガラスでできています。およそ280本のガラスのススキが庭園を彩る姿は圧巻!太陽光と風を受けて七色の光を放ち、ため息が出るほどの美しさです。

充実の屋外展示。秋のクリスタルガラスのススキ&水上花火

写真:下川 尚子

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クリスタルガラスのススキは、例年8月下旬〜11月中旬までの展示。2019年は、8/27(火)〜11/24(日)までの期間となります。本物のススキとガラスのススキのコラボレーションも素敵です。ぜひ、晴れた日に訪れてくださいね。

充実の屋外展示。秋のクリスタルガラスのススキ&水上花火

提供元:箱根ガラスの森美術館

2019年は、ススキに加えて芦ノ湖の水上花火をイメージした「クリスタルガラスの水上花火」も10月下旬まで展示。水上を彩るクリスタルガラス48000粒でできた花火にも、ぜひ注目してみてください。

また、庭園では季節ごとに展示がチェンジ。春の桜、初夏のあじさい、冬のクリスマスツリーなど、その季節ごとの風物詩がガラスで表現されており、情緒豊かで美しい作品となっています。四季折々の姿を求めて、繰り返し訪れたい美術館です。

ヴェネチアン・グラス美術館、現代ガラス美術館を歩こう

ヴェネチアン・グラス美術館、現代ガラス美術館を歩こう

写真:下川 尚子

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もちろんメインの美術館もお忘れなく!こちらは「ヴェネチアン・グラス美術館」。貴族の館を模した美術館は壮麗な雰囲気で、その世界観に圧倒されます。かつてヨーロッパの貴族たちを魅了した、優美で華麗なガラスの世界を堪能しましょう。館内には約100点の作品が展示されています。

ヴェネチアン・グラス美術館、現代ガラス美術館を歩こう

写真:下川 尚子

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そして「現代ガラス美術館」では、現代のヴェネチアン・グラス作品が見られます。ガラスの無限の可能性を感じさせる斬新な作品群は、まさに現代アート。ヴェネチアン・グラス美術館との対比もまた、箱根ガラスの森美術館の面白さです。

美術鑑賞の合間には「ラ・カンツォーネ」で秋スイーツを

美術鑑賞の合間には「ラ・カンツォーネ」で秋スイーツを

写真:下川 尚子

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美術鑑賞の合間には、カフェで一休みしましょう。オープンテラスのカフェ・レストラン「ラ・カンツォーネ」では、イタリア人歌手による本場のカンツォーネを聞きながらお茶やランチを楽しめます。

ガラス作品がさりげなく展示された店内もおすすめですが、気候の良い時期はオープンエアのテラス席も特等席。テラス席からは、ガラスのススキが一望できます。

ガラスのツリーやススキ草原、箱根の紅葉も一緒に楽しめる

ガラスのツリーやススキ草原、箱根の紅葉も一緒に楽しめる

写真:下川 尚子

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敷地内には、他にも見どころがいっぱい。紅葉やバラなど四季を感じられるスポット、ガラス製品がたくさん集まったミュージアムショップ、サンドブラストなどにチャレンジできる体験工房など、楽しみどころは数多くあります。

晩秋の11月頃からはガラスのツリーも展示されます。ガラスのススキとツリー、両方が見られる贅沢な期間は約3週間ほど。どちらも見たい!という方は、この時期を狙ってみるのもおすすめです。

ガラスのツリーやススキ草原、箱根の紅葉も一緒に楽しめる

写真:下川 尚子

箱根ガラスの森美術館でガラスの芸術を堪能したら、そのあとはぜひ仙石原のススキ草原や、紅葉スポットへも足を運んでみましょう。仙石原のススキ草原は箱根ガラスの森美術館より約1.5km、車で3〜4分ほどの距離。見頃は、10月初旬〜下旬までです。

紅葉スポットとしては箱根美術館や強羅公園などが有名。仙石原ススキ草原からすぐ近くの箱根湿生花園でも、草紅葉などが綺麗です。紅葉の見頃は10月中旬〜11月中旬まで。

気候の良い秋は、外を散策するにはぴったりの時期。ガラスの輝きに癒されたあとは、箱根の秋を満喫できるスポットへも、ぜひ足を運んでみてくださいね。

箱根ガラスの森美術館の基本情報

住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48
電話:0460-86-3111
アクセス:
・小田原---バス(湖尻桃源台行)40分---俵石・箱根ガラスの森前
・新宿駅西口35番バス停---小田急高速直結バス・120分---箱根ガラスの森(施設内)
・東名御殿場I.Cから国道138号線で、箱根方面へ仙石原、国道138号沿い 車で約20分
開館時間:午前10時から午後5時30分 (入館は5時まで)
入館料:大人¥1,500 大高生¥1,100 小中生¥600

クリスタルガラスのススキ:8月27日(火)〜11月24日(日)
クリスタルガラスの水上花火:8月27日(月)〜10月下旬
クリスタルガラスのツリー:11月上旬〜

2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/09/10 訪問

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