写真:浦賀 太一郎
地図を見るあいの風とやま鉄道と、JR西日本の城端・氷見両線が乗り入れる高岡駅。路面電車の万葉線が走る末広町商店街は、高岡駅開設の明治31(1898)年から120年あまりの歴史を誇る、老舗商店街です。
路面電車の万葉線を目印に、鄙びた商店街を歩くと、左手に見えてくるのが、和風カフェ次元。高岡駅から徒歩8分ほど。万葉線末広町駅からなら徒歩2分ほど。お店の前には数台停められる駐車スペースがあり、外観は比較的シンプルです。
写真:浦賀 太一郎
地図を見るカフェの扉を開けると、そこは暗がりに灯が燈ったような短い店内の路地。奥には水盤が飾られていて、観葉植物や竹をしつらえた、ホッとする空間が形作られています。右手奥に見える戸を引いて店内に入っていくわけですが、思わずゆっくり優雅に歩いてみたくなる素敵な路地に、お店への期待も高まります。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る店内はそこかしこに和テイストが散りばめられ、床の間(写真右側)に飾られた、画家で元ロックプロデューサーの木村英輝氏のアートが素敵です。カウンター正面の手前室には鉄器、茶器の類が置かれ、窓の外には竹林を思わせる装飾が施されています。
メニューは、京都から取り寄せた上質な抹茶を使った抹茶パフェをはじめ、抹茶ぜんざい、抹茶わらび餅、抹茶シフォンケーキなどなど、魅力的すぎな抹茶メニューから、茶そば、サケマヨ丼、おにぎりといった食事も充実。ドリンクも、もちろん抹茶も頂けますし、プレミアムブレンド珈琲やマンゴー、オレンジのジュース、フロートなどが揃っています。
写真:浦賀 太一郎
地図を見るラテアートは、メニューに「街ラテ」表記のある、各種豆乳ラテで楽しむことができます。高岡市の花である「カタカゴ」を模したラテアートや、越中国主として高岡で過ごした万葉歌人・大伴家持のラテアートは、思わず「そっくりすぎ!」と歓声が出てしまうほどのクオリティ!
もののふの 八十娘子らが 汲み乱ふ 寺井の上の 堅香子の花
その和歌の手腕で世の女性たちをメロメロにしたであろう平安美男・大伴家持が、高岡で詠んだ歌です。たくさんの少女たちが、入り乱れるように井戸の水を汲んでいる風景と、傍に咲くカタカゴの花の可憐さを重ねた歌で、高岡市の花の由来にもなっています。ラテアートをすすりつつ、“よろづことのは”…万葉の世界に浸ってみるのも、「いとをかし」ですよ!
写真:浦賀 太一郎
地図を見る和風カフェ次元は、2016年7月に、高岡市と共同で考案した、新作ラテアート「阿弥貴(あみたか)」を提供開始!阿弥貴は、「日本三大仏」に数えられる「高岡大仏」の化身で、普段は「あみたん」という謎の大仏の姿をしており、高岡の街が活気に溢れると阿弥貴に変身します。
阿弥貴のラテアートは「抹茶豆乳ラテ」の注文で作ってくれて、イメージカラーである「緑」の抹茶粉末で顔が描かれています。その容貌が、あまりにイケメンすぎるので、訪れた地元の女学生たちは「飲むのが辛い」と嘆いていると言います(笑)。
ちなみに、あみたん(阿弥貴)のモデルである高岡大仏のイケメンぶりは折り紙付きで、あの与謝野晶子(歌人)が「鎌倉大仏もイケてるけど、高岡大仏の方がイケメンだわ(現代語訳)!」と言ったとか言わなかったとか・・・。
あみたんは、高岡市の観光大使として活躍する「あみたん娘」のうちのひとりで、あの「ヱヴァンゲリヲン」の作画監督も務めた富山出身のアニメーター・松原秀典がキャラクターデザインを担当。あみたん「娘」と言いながら、阿弥貴の容姿は男性!ちょっとややこしいですが、大仏は性別を超越した存在なのです!
古のイケメン・大伴家持と現代のイケメン・阿弥貴のラテアートが悩ましい「和風カフェ次元」を紹介しました!高岡市には、高岡大仏をはじめ、古い町並みや高岡古城公園、国宝・瑞龍寺など、ロマン溢れる史跡が数多く残っています。
和風カフェ次元でゆったりいっぷくを楽しんだら、ぜひ高岡の町を散策してみて下さい。もっと、ラテアートの味が深まりますよ!
<和風カフェ次元 基本情報>
住所:富山県高岡市末広町14-46
電話番号:0766-21-7739
アクセス:JR/あいの風とやま鉄道高岡駅から徒歩8分、万葉線末広町から徒歩2分
営業時間:9:00〜18:00 (L.O.17:30・月曜定休)
2017年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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