左手で赤い布を結べば恋が叶う!?岩手「卯子酉様」で縁結び祈願しよう

左手で赤い布を結べば恋が叶う!?岩手「卯子酉様」で縁結び祈願しよう

更新日:2016/09/11 15:18

森 のこのプロフィール写真 森 のこ おもに1人旅専門の旅行ライター、元編集者
岩手県遠野市にある「卯子酉様(うねどりさま)」は、遠野地方に伝わる伝承をまとめた『遠野物語』にも登場する歴史ある神社。縁結びの神様として知る人ぞ知る社で、願いを書いた赤い布を、左手だけで結ぶことができれば願いが成就すると言われています。恋の願いを叶えたい方、ぜひ遠野の卯子酉様へ願掛けに訪れてみませんか?

昔から縁結びの神様として知られる「卯子酉様」

昔から縁結びの神様として知られる「卯子酉様」

写真:森 のこ

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卯子酉様の創建は江戸時代。遠野の商人であった港屋平兵衛という人物が、岩手県普代村に鎮座する鵜鳥(うのとり)神社の分霊を勧請し創建したと伝えられています。

境内の左手奥には、小さな池があります。もともとはこの地に大きな淵があり、今も残る池は、当時の淵のあとだそう。その淵の主に願をかけると不思議と男女の縁が結ばれた、という話が『遠野物語拾遺』三十五話で紹介されており、昔から縁結びの神様として、地元の人から慕われてきた神社であることが分かります。

どこか神秘的…赤い布が垂れ下がる境内

どこか神秘的…赤い布が垂れ下がる境内

写真:森 のこ

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こぢんまりした境内なので、鳥居をくぐればすぐに、境内の木々の間を渡したロープや木の枝に、真っ赤な布がぎっしりと結びつけられた様子が目に入ります。境内の木々はもちろん、社自体も木目がそのままの、自然になじむ造りなので、垂れ下がる布の赤色だけが際立っており、どこか神秘的にも感じる光景です。

赤い布に恋の願いを託す

赤い布に恋の願いを託す

写真:森 のこ

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そこかしこに結びつけられた赤い布に近づいて見ると、布の1枚1枚それぞれに、ペンで願い事が書かれているのがわかります。これがこの卯子酉様での祈願の方法。願いを書くための赤い布は、1枚100円で無人販売されており、自由に使えるペンも置いてあるので、利用して願いをしたためましょう。

右手は使っちゃダメ!左手だけで布を結べば願いが叶う

右手は使っちゃダメ!左手だけで布を結べば願いが叶う

写真:森 のこ

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願い事を書いたら木の枝やロープに結びつけるのですが、そのやり方が重要。左手だけで結びつけることができれば、赤い布に書いた願いが叶うと言われているのです。

やってみると意外と大変で、思わず右手を使いそうになりますが、願いが叶わなくなってしまうのでくれぐれも使うことのないように!結びつけやすいポイントを探して、ぜひ左手での片手結びにチャレンジしてくださいね。

公衆トイレの看板が目印

公衆トイレの看板が目印

写真:森 のこ

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卯子酉様は、遠野駅から約2km、県道238号・釜石街道沿いに位置しています。少しだけ奥まった場所にあるので、道路からは見つけにくいかもしれません。

分かりやすい目印は、写真の「さわやかトイレ」という公衆トイレの看板。車で訪れた方は、この公衆トイレの設置された駐車場に車を止めて参拝しましょう。卯子酉様は駐車場のすぐ横です。

卯子酉様の近くには、かつて遠野を旅立つ人が旅の安全を祈願したという「愛宕神社」や、凶作で餓死した人々を供養するために僧侶が石に彫った仏の像が並ぶ「五百羅漢」、子宝や腰痛改善にご利益があるといわれる「程洞コンセイサマ」といった見どころもあります。

ただし、いずれも傾斜のきつい山道や急な石段を通る必要があるため、訪れる際は足元にご注意ください。

遠野で恋の願いを叶えよう

他の神社とはちょっと違う祈願の仕方が特徴の卯子酉様。赤い布に書く願いも、より具体的であるほうが叶いやすいとされているので、思いを寄せる人がいる方などに、特におすすめです。

あなたの恋の願いを叶えに、ぜひ遠野まで足を運んでみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/06/19 訪問

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