写真:安藤 美紀
地図を見る今回の企画展では「すみだ水族館」にいながら、映画の世界観にたっぷり浸れる演出がいっぱい!
まずは、壁に展示されている24枚のパネルに注目してみましょう。展示されているのは、映画のワンシーンを切り取ったパネル。映画だとすぐ切り替わってしまうシーンも、ここならじっくり眺めることができます。
映画「レッドタートル ある島の物語」は、スタジオジブリ初となる海外共同製作作品。フランス出身の映画監督マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット氏とタッグを組み、構想10年、制作8年という長い時間をかけて作られました。そのため「レッドタートル ある島の物語」は、今までのジブリ作品とはひと味もふた味も違います。
マイケル監督は、光と影を美しい色合いで描く作品が多く、1つ1つのシーンが美しい絵本のよう…。シーンによってわりとタッチが様々なので、パネルをじっくり眺めて楽しみましょう。
写真:安藤 美紀
地図を見る映画の中ではウミガメだけでなく、カニやヤドカリなども登場して、観客を和ませてくれます。企画展では、映画の元になった生物のスケッチも展示。愛くるしい顔つきや動きがとってもリアルで、それぞれの特徴をじつに見事に捉えています。
スケッチはすべてマイケル監督自身が描いたもので、なんと日本初公開!ファンにはたまらないスポットになっています。
そしてスケッチの下に書かれたコメントも要チェック。
これは水族館のスタッフがマイケル監督のスケッチを考察して、水族館側が監督の絵を読み解いたそう。
中には「この蟹は実在するとしたら何なのか?」…というマニアックな解説も書かれていて、一見の価値有り!生物に関して、より深いところまで学ぶことができます。ぜひスケッチだけでなく、解説とともにお楽しみください。
写真:安藤 美紀
地図を見るさらにジブリファンの心をくすぐるのが、こちら。
ジブリ側が「すみだ水族館」のためだけに作ったという、トリックフォトロケーションです。
ここは誰でも気軽に使えて、思い出に残る写真を撮れるフォトスポット。写真を撮って90度回転すると、まるでレッドタートルと一緒に泳いでいるような写真になります。ジブリの世界に入り込んだ、ユーモラスな写真をゲットきますよ。
それから、少し難易度高めですが、右足をしっかり伸ばして両手を広げるポーズで撮影すると、泳いでいるように見えますよ!チャレンジを。
写真:安藤 美紀
地図を見るそして、実際にウミガメと触れ合えるコーナーがこちら。
アオウミガメとアカウミガメ、2種類のウミガメを同時の見ることができるコーナーです。
日本近海で卵を産むと言われているのは、アオウミガメとアカウミガメ、そしてタイマイという3種類だけ。日本の水族館でこの3種類を見られる水族館は何ヶ所もありますが、赤ちゃんのカメを両方展示しているところは、ほとんどありません。かなり珍しい展示なのです。
とっても可愛らしいカメの赤ちゃんですが、実はアオウミガメもアカウミガメも絶滅危惧種。「すみだ水族館」では、毎年小笠原で夏に生まれたアオウミガメの赤ちゃんを預かり、1年間育てた後で小笠原に放流するという保護活動も行っています。
カメの赤ちゃんを見て「可愛いな」と思うだけでも、そこに「いのち」があることを感じられますが、もう少し踏み込んでカメのことを知ると、「いのち」について深く考えるキッカケになるかもしれませんね。
写真:安藤 美紀
地図を見るイベント期間中のみ食べることができる限定スイーツにも注目!
・ウミガメパフェ 500円(税込み)
・ウミガメの赤ちゃんソフトクリーム 400円(税込み)
ウミガメパフェは、海をイメージした青色のかき氷に、小笠原の塩を使った「すみだ水族館」限定のバニラソフト、カメの形をしたメロン味の練り切り(和菓子)をトッピング。かき氷の下にはパイン味のゼリーも入っていて、色々な味や食感が楽しめます。
「すみだ水族館」は、東京スカイツリーのお膝元にある都会の水族館。水族館では「いのちのゆりかご」をテーマにしていて、普段目にすることがない海の生物を都会の中で展示。海にはたくさんの「いのち」が育まれていることを思い出させてくれます。
映画「レッドタートル ある島の物語」のテーマも、「海」や「いのち」。セリフがなくシンプルなストーリーの中で、命や自然の大切さがダイレクトに伝わる作品。
どちらも、見ている人に呼びかけるのは、命を大切にすることや、人間界から離れた場所で命が生まれたり消えたりしていること。実は伝えたい事が同じなのです。
今回の企画展は、楽しいのに奥が深い。ジブリファンはもちろん、映画と合わせて楽しむことで水族館ファンの好奇心を刺激してくれますよ!
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(2024/4/26更新)
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