北海道長万部から時にはキツネと出会い、時には車一台しか通れない道を進むと、一軒宿の「二股らじうむ温泉旅館」に到着します。携帯の電波も入らないまさに秘湯です。
2001年に現在の建物にリニューアルされ、設備も近代的なりましたが、今でも療養客が多く訪れる湯治場となっています。日帰り入浴料は1100円と少々お高めですが、それでもこの湯を求める温泉ファンは数知れません。
二股ラジウム温泉には世界的にもたいへん貴重なものがあります。この場所以外ではアメリカのイエローストーンにしか無いと言われている「石灰華ドーム」です。北海道の天然記念物にも指定されています。
石灰華ドームとは温泉に含まれている炭酸カルシウムが沈殿、固結したものです。長さ400メートル、幅200メートルという巨大なドームが、温泉によって作られたことに驚きです。まさに自然の神秘を感じられるパワースポットですね!
この圧巻の佇まいのドームを眺めながら、のんびりと露天風呂に浸かることができるんです!本当に目と鼻の先に世界で二つしかないものがあるって、貴重すぎると思いませんか!?
露天風呂は4カ所に仕切られており、手前の二カ所は一般的な深さで、温度が適温とぬるめに分けられています。一番奥の浴槽はかなり浅くなっており、寝ころびながらその景色を存分に楽しむことができます。
いや〜すごいです。本物は写真以上に存在感があります。また近くで見ると表面が複雑な模様になっており、より自然の神秘が伝わってきますよ。
あの巨大なドームを作り上げるくらいですから、そのお湯の成分は相当な濃さとなっています。泉質は「ナトリウム・カルシウム−塩化物泉」で鉄分も多く含んでいます。
源泉はあまり色がついていませんが、茶褐色の湯の花がたくさん舞うことでにごり湯となっています。多くの浴槽があり、それぞれで湯温や深さが異なっています。また写真の大浴場や先程の露天風呂は混浴となっています。
飲泉も可能で、湯治客の中には自分でペットボトルを用意して常に隣に置いている方も。塩味と鉄味がして美味しいとは言えないので、コーラで割るのがおすすめです!
この二股ラジウム温泉はとにかく効能が凄いと言われています。その証拠に「効果がなければ返金」という、とても珍しい宣伝も行っています。
湯治中は食事の前に3時間入浴することを推奨されています。お湯の温度がぬるめで、露天風呂もあるのであっという間に過ぎるそうです。
リハビリとして歩行浴を行うために温泉プールも用意されています。他の浴槽と違ってこのプールでは水着着用がオッケーです。
実際にお話を聞いた湯治客の方もガンの進行が遅くなっているらしく、笑顔でこの温泉について教えてくれました。本当にすごい温泉だということがよく分かります!
世界で二つしかない石灰華ドームを見ながら、効能抜群の温泉に浸かる...。こんなことができるのは世界広しといえどこの二股ラジウム温泉だけです!見てよし入ってよしのすごい温泉なので、ぜひ一度入浴してみて下さい!
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(2024/4/20更新)
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