Marche des Enfants-Rouges(マルシェ・デ・ザンファン・ルージュ)は日本語で「赤い子供たちの市場」という意味。16世紀、この場所には修道孤児院があり、「神の子」と呼ばれていた子供たちがキリストの慈善を象徴する赤い服の洋服を着ていたことに由来しています。1777年に孤児院がシテ島に移されたのち屋根つきの常設市場となり、当時のまま「赤い子供たちの市場」と名づけられ、現在では歴史建造物にも登録されています。
このパリ最古のマルシェは各国料理がリーズナブルな料金で味わえることで有名。常設のレストランは簡易的ではありますが本格的で美味しいと評判。平日のランチタイムともなると近くのオフィスで働くビジネスマンで賑わいます。
イタリアン・フレンチ・ハンバーガーからアフリカン・和食などたくさんのレストランの中でも一番人気はモロッコ料理の「Traiteur Marocain(トレトゥール・マロカン)」。ショーケースには作りたてのタジン料理やクスクスが湯気を立て、その横には珍しい中東のデザートも。漂ってくる香りと見た目の美しさが相まって食欲をそそります。
お昼時には長蛇の列が。明るく元気な店員さんたちが手際よくオーダーをさばいていく様子は活気に満ちていて、これも人気の理由なのでしょう。
トレトゥール・マロカンのメニューは多彩。様々なセットをはじめ、もちろん単品でのオーダーも可能です。何をオーダーしていいかわからない!と思ったらお得な「PLAT DU JOUR(本日のひと皿)」を。その日のおすすめ料理をクスクスとともに盛ってありボリュームも充分。お値段は13ユーロとリーズナブルなのでお客さんの多くはこのプレートをオーダーしているようです。
プレートの中身は、ソーセージやミートボール、野菜とチキンの煮込みといったラインナップ。アツアツで優しい味付けがひと皿が嬉しいです。
「Versant Vins(ヴェルサン・ヴァン)」はワインショップ兼バー。質の高いBIOワインが良心的な価格で手に入ることで有名です。
こちらで出されるフィッシュ&チップスが美味しい!何といっても市場併設ですから材料が新鮮。フランス人はあまりお魚を食べないと言われていますがこちらのフィッシュ&チップスは大人気。揚げたてふわふわのタラにたっぷりのヴィネガーとディルの効いたタルタルソースをかけていただけば幸せいっぱいに。もちろんワインとの相性も抜群です。お魚よりもお肉がいい!という方はチキン&チップスもありますのでお試しを。
「Lebotti Daniel(レボッティ・ダニエル)」はナポリ出身の兄弟が営むイタリア料理店。市場内で最初にイートインを始めたお店でもあるそうです。
テント張りの店内には種類豊富なアンティパスト、パスタやラザニア、一品料理などの写真が一面に貼られていて指さしでも注文できるのが嬉しい。ギャルソンは皆イタリア人でとても陽気で気さく。
パスタももちろん美味しいのですが、ここでおすすめしたいのがアランチーノ(6.5ユーロ)。アンティパストとしておなじみ、たっぷりのチーズが入ったライスコロッケです。薄い衣に包まれたアツアツのアランチーノを新鮮なお野菜とともに。これは絶品です!
パリのマルシェには、指定の曜日と時間にスタンドが立ち並ぶ「露天式」と、アーケードの中にある常設の「屋内式」があります。「マルシェ・デ・ザンファン・ルージュ」は屋内式のマルシェなので雨の日でも楽しめます。マルシェならではの新鮮な材料で作られるお気軽かつ本格的な屋台飯をぜひ!
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(2024/4/26更新)
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