写真:Ise Shinkurou
地図を見る室町時代、この地域を治めていた守護大名「大内氏」は、雅な京の都に憧れ、ここ山口で京に模した街造りを始めます。
その後約200年間にもわたり「西の京」として、栄華を極め、その最高傑作が香山公園にある「瑠璃光寺(るりこうじ)五重塔」と言われています。
また公園内には「瑠璃光寺」「五重塔」だけでなく「枕流亭(ちんりゅうてい)」「香山墓所」なども、歴史や文化を感じさせるスポットであり、時代の流れを感じながら散策出来るとても面白い公園。
さて、公園への入園方法ですが、お車で行かれる方は、駐車場は2か所あります。(どちらも無料)混雑していなければ、奥の大駐車場を利用される事をお勧めします。駐車場のすぐ前に観光案内所があり、ここで公園の地図を入手されると便利です。またゆっくり散策、お参りをすると所要時間は約1時間。時間に余裕をもって訪れて下さいね。
それでは、公園へ入ってみましょう。
入り口すぐに目に飛び込んでくるのが、「五重塔」。夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色で化粧されるその姿は、訪れる者の心を捉えて離しません。
訪問時は生憎の雨でしたが、池にできる雨跡と五重塔が上手く調和し、雅な雰囲気を醸し出していました。どの季節にも、そしてどんな天気でも、心に残る素晴らしい姿を見せてくれます。
また塔のすぐ裏にある遊歩道を少し登られると、美しい檜皮葺(ひわだぶき)の屋根を間近で見ることが出来ます。時間に余裕のある方はお勧めです。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る瑠璃光寺のご本尊は「薬師如来」。ここにはとても珍しい大念珠があります。
心を落ち着かせ、無病息災を願って一球ずつゆっくりと、8個まで落とします。それ以上でも以下でも駄目だそうですよ。コトン、コトンと念珠の落ちる音を聞いていると、不思議と心が落ち着いてきます。煩悩を払えると言われていますが、個人的にはもう少し回していたい気持ちが!皆様も是非お祈りしてみて下さいね。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る写真は「毛利家墓所」(13代から15代まで)への石畳と階段ですが、「うぐいす張りの石畳」と呼ばれ、参拝者には人気の場所。
写真の人物が立つ辺りで、足踏みをするか、手を叩くと、前の石段に反響して美しい音が返ってきます。
最初は解りにくいのですが、何度もトライするうちに、確かに少し高い音が返ってきます。墓所に向かって柏手を打つ自分が、何とも不思議でしたが、是非トライしてみて下さいね。
本来の墓のお話ですが、13代毛利敬親(たかちか)は維新の志士(高杉晋作、井上馨、桂小五郎等)と縁の深い人物で、次にご紹介するのは、そこから時代がずっと新しくなる「薩長同盟」にちなんだ建物です。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る幕末、薩摩藩の西郷隆盛らは山口に入り、当時、道場前にあった「枕流亭」の2階にて、長州藩側の木戸孝允らと「連合討幕軍」を結成することを誓います。
現在その建物が公園内に移築されています。建物内には自由に入ることが出来ますので、是非、歴史の中で大きな役割を果たした建物をご覧くださいね。
6畳ほどの小さな部屋ですが、歴史を動かした人々と同じ部屋から、当時の姿のままであろう「五重塔」を眺めていると、とても心がときめきます。これぞ旅ならではの醍醐味でしょうね。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る散策で渇いたのどを潤す為に、「瑠璃光寺」の茶店での一服はいかがでしょうか?寺の境内を眺めながら、また遠くに見える五重塔を楽しみながら、「みずあめ・甘酒」などを楽しむ事が出来ます。
特に「みずあめ」は渇いた喉を潤してくれるだけでなく、少し疲れた体に活力を与えてくれる、さわやかな甘みが特徴です。
「坂本龍馬、高杉晋作、吉田松陰」など長州藩ゆかりの人物も、山門で一休みしながら五重塔を眺めたのでしょうね。
大内文化は、室町文化の色合いを持ちながら、この地域独特の香りを残しています。秋の高い空を背景に、素晴らしい景観を持つ国宝「五重塔」そして新しい時代を見つめた貴重な史跡「枕流亭」を訪れる旅はいかがでしょうか?
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(2024/4/27更新)
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