「時代祭」のシャッターチャンスは昼前!「京都御苑」に時代衣装が勢ぞろい

「時代祭」のシャッターチャンスは昼前!「京都御苑」に時代衣装が勢ぞろい

更新日:2016/09/06 16:19

時代祭は、葵祭、祇園祭と並ぶ京都三大祭りの一つ。およそ2000人規模の時代祭行列は「京都御苑」を正午に出発します。総額数十億円と言われている衣装に身を包んだ大勢の行列参加者が、京都に都のあった平安時代から明治維新時代までの各時代ごとに、午前中から正午前まで広い御苑の北側に位置する「京都御所」付近で待機しています。その時こそ、行列の参加者と一緒に記念撮影をする絶好のシャッターチャンスなんです!

時代祭

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時代祭は、平安遷都から1100年目を記念し、明治28年に桓武天皇を祭神として創建された平安神宮の祈念祭から始まっています。開催日も桓武天皇が長岡京から都を移し新しい都に入ったとされる日、すなわち京都の誕生日とも言える10月22日に、毎年執り行われています。

行列の順序は、京都に都があった時代の明治維新から始まり、順次平安時代初期の延暦時代まで遡っていきます。行列は最初6行列で始まりましたが、大正10年に8行列、昭和7年に10行列となり、現在は20行列、およそ2000人の規模になっています。

正午に京都御苑の中から行列が出発し、目的地の平安神宮に向かいます。約2時間ほどかかって行列の最後尾の神饌講社列が京都御苑を出ていきます。その頃先頭は、もう目的地の平安神宮の手前あたりまで進んでいます。

あちらこちらで記念撮影(豊公参朝列)

あちらこちらで記念撮影(豊公参朝列)
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行列は明治維新の時代から始まり、江戸時代 、安土桃山時代 、室町時代 吉野時代 、鎌倉時代 、藤原時代 、延暦時代 と遡って行き、最後に、御鳳輦(ほうれん)と呼ばれる「天皇の晴れの儀式の行幸用のもので屋形の上に金銅の鳳凰(ほうおう)を飾った輿(こし)」の神饌講社列が進みます

安土桃山時代は、豊公参朝列と織田公上洛列の二つの行列があります、上の勢ぞろいの写真の豊公参朝列は、豊臣秀吉の晩年に行われた慶長元年(1596年)秀頼初参内と、翌年の元服の時の行列を再現しています。色鮮やかな牛車が目を引きます。

あちらこちらで記念撮影(楠正成列)

あちらこちらで記念撮影(楠正成列)
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各時代の行列は、その時代を象徴する複数の列から成り立っています。上の勢ぞろいの写真の楠公上洛列は、吉野時代の行列。中世婦人列(鎌倉 ・室町時代)とともに吉野時代を進みます。

あちらこちらで記念撮影(室町洛中風俗列)

あちらこちらで記念撮影(室町洛中風俗列)
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時代祭りの衣装、祭具、調度品は12000点にも及び、それぞれの時代考証を細部まで再現しています。上の写真の室町洛中風俗列は、室町時代の行列です、室町幕府執政列の前を進みます。

戦前まで室町幕府の初代将軍 ・足利尊氏が国賊とされていたことなどから、ずっと「室町時代列」はありませんでした。しかし、京都にとっては不可欠な北山、東山文化を生んだ室町時代の行列を加えたい、との熱意から、平成19年(2007年)から、能や華道、茶道が発展した室町文化の行列として「室町幕府執政列」と、「室町洛中風俗列」が、新たに加わりました。

そしてもう秋の気配が

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時代祭りの行われる10月22日は、錦秋の秋ではありませんが、秋の訪れを感じる季節。時代祭りの出発点である京都御苑でも紅葉が始まっています。上の写真は、春の京都観光でよく使われている御苑の「出水のシダレザクラ」。紅葉が秋の始まりを告げています。

古都の初秋の散歩もどうぞ

正午に京都御所を出発した行列は、丸太町通から烏丸通に入り南下、 御池通、河原町通と京都の中心部を練り歩き、三条通から神宮通に入って平安神宮と約5Km進みます。京都御苑から終着点の平安神宮まで直線距離で約2Kmなので、徒歩で移動しても、平安神宮でもう一度行列の見学も可能です。

平安神宮は岡崎にあり、岡崎公園は琵琶湖疏水が流れる木々の多い広大な地域です、近くに京都市美術館、京都国立近代美術館、京都市動物園、ロームシアター(旧京都会館)など、また南禅寺、金戒光明寺なども近くにあります。

行列と一緒でも、あるいは目的地の平安神宮に先回りでも、頑張って古都の初秋の一日を歩いてみませんか

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/10/22 訪問

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