写真:ミセス 和子
地図を見る写真は襟裳岬の駐車場から、三本の道が広がります。真ん中のアーチを越えると「風の館」のエントランスへ入ります。左側の道は、襟裳岬展望台にある「エオリアンハーブ」のある場所へ向かいます。そして右側の道は襟裳岬灯台や襟裳岬の歌碑のある場所への近道です。
風の館の近くには、海を守る重要な任務を担う「襟裳灯台」がある為、灯台の灯りを遮らないようにと地下に埋まるような設計になっていますよ。風の館のエントランスを抜けると、館内へと続く長い回廊「カルマン回廊」に続きます。
カルマン渦って知っていますか?強風の日など、電線がヒューヒュー音を立ててうなっているのを聞いた事があると思いますが、この音がカルマン渦が出している音なのです。強い風が、細い枝など円柱状のものに当たったとき、その風下側にできる規則的な空気の渦を「カルマン渦」と言います。その原理を利用して、カルマン渦を作り風の音を作ってカルマン回廊に流れるようになっていますよ。
写真:ミセス 和子
地図を見る襟裳岬展望台の強い風を受ける場所に、風極の地のモニメントがあります。風極の地と書かれた石の上に見えるのが、「エオリアンハーブ」です。古代ギリシャの伝説の楽器、エオリアンハーブが強風を真正面から受ける場所に設置されていますよ。
この「エオリアンハーブ」が強い風を受けて、風の音を奏でます。その風と風の音は、地下にある風の館のカルマン回廊で、風の音が体験できたり、心地よい程の風を感じる事ができるようになっています。
襟裳岬展望台のエオリアンハーブの場所は、螺旋階段で風の館に降りる事ができる二つ目の入り口になっています。
写真:ミセス 和子
地図を見る襟裳岬展望台の灯りを遮らないようにと、風の館は地下建築になっています。展望台の真下で大きなガラス窓がある建物が「風の館」です。駐車場近くにエントランスがあり、襟裳岬展望台からも螺旋階段で地下にある風の館に降りる事ができますよ。
襟裳岬は強風が吹く日が殆どで、展望台から岬先端までの遊歩道を散策できない場合が多くあります。そんな時は風の館から大きなガラス窓越しに、日高山脈が太平洋に沈む様子や、岩礁地帯に生息するゼ二ガタアザラシを観察してみましょう。
写真:ミセス 和子
地図を見る風の館では、広々としたホールがあります。大きなガラス窓越しにベンチが並び、何台もの性能の良い双眼鏡が設置されていますよ。ここから、岩礁地帯に400頭以上生息すると言われる、ゼニガタアザラシをウオッチングする事ができるのです。
襟裳岬から点々と続く岩礁地帯は、海流も早く水中に隠れた岩が多く、たとえ小舟であっても、人間が近づく事が難しく危険な場所です。しかしこの場所がゼニガタアザラシにとっては楽園なのです。
ガラス窓の下には、ゼニガタアザラシがいつも現れる場所を表示してくれています。また嬉しい事に職員の皆さんが双眼鏡を覗くと、アザラシがすぐ見つけられるようにと、双眼鏡をポイントにセッテングしていてくれていますよ。風の館は、旅行者に大変親切な施設です。
写真:ミセス 和子
地図を見る風速25メートル毎秒の風は、どんな風なのか想像ができますか?声を出しても声にならず、真正面を向いているのが辛くなる、まっすぐ立っているのが大変な状態になりますよ。この体験コーナーの前方では、大型扇風機のようなプロペラが回り、強風を送り出しています。
前列では風速25メートル毎秒、15メートル毎秒、10メートル毎秒と表示があるので実際に風を受けて、風の強さを体験してみましょう。くれぐれも、強風に耐えられる服装でおいで下さい。手荷物はベンチに置きましょう。
強風を再利用した施設で、風体験やゼニガタアザラシのウオッチングが楽しめる風の館は如何でしたか、強風の日でも襟裳岬観光が十分に楽しめる施設です。
駐車場の入り口には「えりも岬観光センター」がありますので、是非訪れた記念に立ち寄ってみましょう。お土産を購入したり、近隣で水揚げされた旬の食材を使ったお食事が楽しめますよ。
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(2024/4/24更新)
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