写真:ミセス 和子
地図を見る襟裳岬は、札幌から車で約4時間、千歳空港からは約3時間30分の場所にあります。北緯41度55分28秒、東経143度14分57秒に位置し、日高山脈の最南端、太平洋に向かって南へ突き出た岬です。また襟裳岬は、風速10メートル毎秒の風が吹く日が年間260日を超え、日本屈指の強風地帯です。
せっかく襟裳岬観光に来ても、強風で岬の先端まで散策できない日もあります。そんな日は展望台で記念撮影をしてみましょう。そして展望台から岬や太平洋の地平線を眺めてみましょう。展望台の地下にある「風の館」では屋内から、岬に続く岩礁地帯を双眼鏡で眺める事もできますよ。
写真:ミセス 和子
地図を見る襟裳岬展望台の後方には、「襟裳岬」の歌碑が二つあります。左手にある碑は、歌手「森進一」氏が歌い、1974年に第16回日本レコード大賞を受賞した「襟裳岬」の歌で、この襟裳岬が一躍有名になりました。今でも襟裳岬や観光センターでは、森進一氏の襟裳岬の歌が繰り返し流れていますよ。
もう一つの歌碑は故「島倉千代子」の曲です。襟裳岬の展望台には同じ曲名の歌碑が二つ並んでいる事が特徴です。
写真:ミセス 和子
地図を見る「襟裳岬灯台」は、襟裳岬展望台の近くにある白亜の大型灯台です。「日本の灯台50選」にも選ばれていますよ。この灯台は、1889年(明治22年)に1等灯台として設けられましたが、1945年(昭和20年)7月15日、戦争で敵国に爆撃で破壊され、1950年2月3日に再建されています。
襟裳の沖合では暖流と寒流がぶつかり合い、特有の海霧が発生する為、年間の霧日数は約108日、1年の三分の一が霧に覆われています。襟裳岬は霧の名所とも言われていますよ。襟裳岬灯台は海の難所といわれる一帯の漁船や貨物船の航路を守っています。
写真:ミセス 和子
地図を見る襟裳岬の展望台から岬先端に続く遊歩道を散策途中、振り返ると地下建設の「風の館」が見えます。「風の館」は近くに建つ、灯台の灯りを遮らないように地下建設にするなど、周囲の景観に影響を与えないように配慮されています。
風の館から岬の先端に続く、岩礁地帯が見渡せます。強風で散策が困難な日でも、風の館から400頭はいると言われる「ゼニガタアザラシ」を備え付けの望遠鏡でウオッチングする事ができますよ。
また風の館には、風速25メートルの強風を体験する施設もあります。
写真:ミセス 和子
地図を見る日高山脈は、北海道の背骨とも呼ばれる険しい山脈です。その日高山脈の南端が、徐々に標高を下げてそのまま太平洋に沈んで行く大パノラマを見る事ができますよ。海に沈んだ日高山脈はさらに6キロメートルは続くと言われています。
平成22年8月に、アイヌ民族の精神的・聖地的に重要な場所であるとして、国指定の「名勝ピリカ・ノカ」に指定されました。
襟裳岬の南東方向185キロメートルの海面下には、「襟裳海山」と呼ばれる富士山より高い約4200メートルの山が潜んでいます。この襟裳海山は、日本海溝の最北端の深い海底にあり、襟裳海山の山頂は海面下3735メートルの深海にあるのです。
真っ直ぐな地平線が美しい、穏やかな太平洋の海底には、日高山脈と襟裳海山が沈んでいるのですよ。
襟裳岬の大自然は如何でしたか?取材の日の天候は晴天、強風や濃霧もないここでは珍しい穏やかな日でしたが、年間260日以上も強風が吹き、108日以上は濃霧の襟裳岬です。訪れる際は季節に関係なく、強風や寒さにに耐えられる服装でおいで下さい。
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(2024/4/27更新)
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