写真:彰 伴治
地図を見る“日本三御湯”あるいは、同じ宮城県の鳴子温泉・福島県の飯坂温泉と共に“奥州三名湯”に数えられ、兵庫県の有馬温泉・愛媛県の道後温泉と並んで“日本三名湯”とも呼ばれることもある「秋保温泉」。
その歴史は古く古墳時代には既に存在していたとされ、第29代欽明天皇が在位中(531〜539年)に皮膚病に感染した際、他のどんな治療をしても治らなかった症状が、秋保の温泉を都へ送りその湯に沐浴したところ数日で全快して大いに喜ばれたという記録が残っています。その際“名取の御湯”の称号を賜わり、秋保温泉は皇室の御料温泉の一つに位置付けられました。
そして、第84代順徳天皇在位中(1197〜1242年)に、皇室が選ぶ日本の名湯9ヶ所が選定され、その中でも信濃・犬養そして名取の三温泉だけが“御湯”の称号を付けており、以後この三つの温泉が“日本三御湯”と呼ばれています。
泉質は塩化土類ブローム弱食塩泉、泉温45℃で泉量も豊富な秋保の名湯は冷え性や皮膚病、婦人病などに効能があるとされ、入浴すると包み込むような湯の力にいつしか"神の湯"とも呼ばれる様になりました。
また、周辺には落差55メートルで日本三名瀑に数えられる秋保大滝や、世界初の万華鏡ミュージアム「仙台万華鏡美術館」などがあり、観光も楽しめる温泉峡です。
写真:彰 伴治
地図を見る名取川沿いに数多くの老舗ホテル・旅館が立ち並ぶ秋保温泉の、最も下流に位置する「華乃湯」。その門構えは秋保の玄関口にふさわしく堂々とした中にも気品を感じさせます。
開業して28年と秋保温泉の中で最も新しい大型ホテルながら、源泉かけ流しで名取川に面した露天風呂を始めとした多様なお風呂に、和室を中心としたくつろぎの部屋、そして契約農家で栽培した無農薬野菜と三陸の新鮮な海の幸を組み合わせた美味しくて体に優しい料理が、特に家族連れや女性、カップルに人気で、今では秋保温泉を代表するホテルの一つとなっています。
名取川沿いに15のホテルと旅館が立ち並ぶ秋保温泉ですが、川に面した露天風呂がある宿は意外に少なく三ヶ所のみ。一つは秋保温泉の中心にして最大のホテル「佐勘」、もう一つはやや上流側に位置する「ホテルきよ水」、そして「華乃湯」です。
華乃湯の温泉は、静かに入れる内湯「長寿の湯」、山に面した露天風呂「水芭蕉」、展望大浴場「満天星」、川沿いの露天風呂「天下取りの湯」「月下美人の湯」に、貸切露天風呂「楓」「藤」と、たくさんの種類があり湯めぐりが楽しめますが、やはり人気は川沿いの露天風呂。
名取川のせせらぎを聞きながら、春夏には新緑、秋には紅葉、そして冬には雪景色を眺めながらの露天風呂は、まさに心が潤う至福の時を味わうことが出来ます。
写真は小部屋付きの貸切露天風呂。お風呂を堪能した後、大広間ではなく個室で静かにリラックスできるのはとてもうれしいですよね。この貸切露天風呂は日帰りでも利用できます。
華乃湯で最も人気が高い部屋は露天風呂付客室。贅沢な源泉かけ流しの湯を畳二畳分の広さの露天風呂で、川のせせらぎを聞きながら時間を気にせず家族や友人だけで思う存分楽しめます。
間取りは十畳と広々で小さな子供がいても安心なこの部屋は、大変な人気で予約困難。でも、記念日など特別な日にはこれ以上ないプレゼントになるに違いありません。思い立ったが吉日です、予約はお早めに!
写真:彰 伴治
地図を見る華乃湯の食事はお膳料理もありますが、お勧めはダイニング。恵みのダイニングと名付けられたレストランには、三陸の新鮮な海の幸と契約農家で栽培された野菜で作る数々の創作料理が並びます。
契約農家は秋保温泉から秋保大滝に向かう途中の里山に広がる「大滝自然農園」。社長自ら秋保オーガニックフォールドと呼ぶ農園で、30年以上前から無農薬の有機栽培で作られるその野菜は、本来のうま味がぎゅっと詰まったほんとうにおいしい野菜。
温泉で癒された後は、オーガニック野菜で体の中からも癒されましょう。
いかがでしたか?秋保温泉「華乃湯」は、名湯秋保の湯を四季を感じながら楽しめる露天風呂と、オーガニックな材料で作る料理で、心も体も癒される安らぎの宿です。
秋保温泉の中では老舗中の老舗である佐勘や岩沼屋は、ちょっと敷居が高いと感じられる方も多いと思いますが、華乃湯は新しくその名の通り華やいだ雰囲気があって、若い人にもとても人気があるホテルです。是非、名湯中の名湯である秋保の温泉を、華乃湯の露天風呂でその効能を味わってみて下さい。
なお、露天風呂は気象条件により入れない場合があります。また食事のメニューは季節によって変わるので、ご予約の際は関連MEMOに記載した公式ホームページでご確認される様お願いします。
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(2024/3/28更新)
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