「箕面の滝」に癒される!大阪から電車でお手軽紅葉ハイキング

「箕面の滝」に癒される!大阪から電車でお手軽紅葉ハイキング

更新日:2016/10/26 17:53

和山 光一のプロフィール写真 和山 光一 ブロガー
阪急梅田駅から電車で30分。箕面といえばもみじ、もみじといえば箕面というほど紅葉の名所です。箕面大滝を中心に、お手軽な行楽地として今も昔も馴染みの深いところです。箕面川沿いの滝道2.7Kmを歩くこと約1時間で大滝に至る川沿いは、見事な紅葉のトンネルが続きます。一帯は「明治の森箕面国定公園」にも指定されていて、森林浴を兼ねたぶらり旅は、都会からほど近い場所ゆえにちょっと得した一日が過ごせますよ。

知る人ぞ知る隠れた紅葉スポット「聖天宮西江寺」

知る人ぞ知る隠れた紅葉スポット「聖天宮西江寺」

写真:和山 光一

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阪急箕面駅から中の坂を歩くこと200mほどの「聖天宮西江寺」に立ち寄ります。滝道から少し脇道にそれた所にあるので隠れた紅葉スポットになります。斉明天皇4年(658)役行者によって仏教の修行地として開かれた聖歓喜天霊場の根本道場として有名なお寺です。日本最初の聖歓喜天出現の地でもあり、本尊に役行者作と伝わる大聖歓喜天を祀っています。

神社として聖天宮、寺院としては西江寺の神仏混淆の性格を備える高野山真言宗のお寺ですが鳥居も建てられています。紅葉が鳥居を取り囲むように参道を覆っていて、紅葉の時期に写真を撮るならここは外せない場所です。イロハモミジをはじめ、オオモミジや黄色に色付く一行寺楓、天狗の羽団扇に見立てられるコハノウチワカエデなど違った紅葉が愉しめますよ。

お洒落にリノベーション!cafe and bar Hashimototey (橋本亭)

お洒落にリノベーション!cafe and bar Hashimototey (橋本亭)

写真:和山 光一

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涼やかな音をたてて流れる箕面川に架かり、最初に渡る橋なので「一の橋」と呼ばれています。豊かな自然が残る箕面公園の玄関口でもあります。この一の橋から大滝までの2.4Kmの滝道を、手を繋いだまま放さずに辿り着けた二人は幸せになると言われていますのでトライしてみてください。途中でトイレに行かなければ大丈夫です。

一の橋のたもとに、レトロな3階建ての建物の、cafe and bar Hashimototey (橋本亭)があります。かつては明治43年(1910)に建てられた旅館だったという建物の一部を利用した趣深いカフェに2004年にリニューアルされています。窓の外には箕面川の紅葉が広がり、せせらぎの音をBGMに8時半からモーニングがいただけるのですが、ランチには橋本亭オリジナルカレーやハンバーグ丼ロコモコなどしっかりした食事も取ることができます。

歩き疲れたり、ハイキングの帰りにカフェでちょっと休憩するのにおすすめです。

滝道沿いの紅葉を写す絶好の写真スポット「音羽山荘」

滝道沿いの紅葉を写す絶好の写真スポット「音羽山荘」

写真:和山 光一

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一の橋を渡った少し先の滝道沿いに「和モダンなオーベルジュ」をコンセプトにした泊まれる料亭「音羽山荘」があります。大正15年(1926)建築の大正モダニズムと気品漂うアール・デコ様式を取り入れた邸宅をリノベーションしています。増築を重ねてきた建物は、緩やかな曲線を描く滝道に沿って建てられているので、箕面川沿いの紅葉を取り入れた絶好の被写体になります。

手前の橋は「聖天橋」といい、ここを渡ると聖天宮西江寺〜聖天展望台に至りますよ。音羽山荘の裏山に聳える紅葉を見ながら登る展望台では大阪平野が一望できます。

滝道沿いには、音羽山荘以外にも素的な建物が並んでいます。以前は茶店であった、藁葺屋根と網代天井の数寄屋造りが特徴の「梅屋敷」という大阪府営無料休憩所があります。またミシュランガイドで星を獲得した料亭「一汁二菜 うえの 箕面店」という和の名店も並んでいます。

箕面川に架かる赤い欄干「瑞雲橋」が紅葉とともに映える「箕面山 瀧安寺(りゅうあんじ)」

箕面川に架かる赤い欄干「瑞雲橋」が紅葉とともに映える「箕面山 瀧安寺(りゅうあんじ)」

写真:和山 光一

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音羽山荘の趣きのある玄関前を通り過ぎ、紅葉と「瑞雲橋」の赤い欄干のとても絵になる場所が見えてくると、そこが箕面山「瀧安寺鳳凰閣」です。宝くじの起源といわれる約400年前の天正年間に始まった「箕面富」発祥のお寺で、本尊の弁財天(滝の神格)は日本最初にして最古であると伝えられ、江ノ島・竹生島・厳島とともに日本四弁財天の一つとして有名です。実際古色蒼然の拝殿は厳かで霊験あらたかな感じがしますよ。

開基は白雉元年(650)に役行者が箕面寺を建立したのが始まりといわれ、修行者の山岳修行道場であり、空海や日蓮、蓮如などもここで修行したそうです。その後、後醍醐天皇の勅額を賜って瀧安寺と改称されました。古くから紅葉の見事さでも名を馳せていて 秋の境内には野趣あふれる風景が広がっています。

古来より芭蕉や西行、夏目漱石など多くの文人墨客が訪れた名勝「箕面大滝」

古来より芭蕉や西行、夏目漱石など多くの文人墨客が訪れた名勝「箕面大滝」

写真:和山 光一

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高台にある「野口英世像」や「修行の古場」「唐人戻岩」を過ぎいよいよ自然豊かな箕面公園の最奥部にある「箕面大滝」にご対面です。大阪府唯一「日本の滝百選」に選ばれている幅5mの大滝の落差は33mあり、紅葉に彩られた白銀の滝が目の前に現れた瞬間は感動です。岩壁から水が一気に流れ落ちる様子はとてもダイナミックでもあり、水面の少し上にある出っ張った岩に砕けて腰折る様は神秘的です。古くから名瀑と知られ、戦国時代には、織田信長が鷹狩の途中に立ち寄ったと伝えられています。

箕面大滝の水が木々の間から流れ落ちる姿が農具の「蓑のおもて」に似ていることから、水尾から転じて箕面の名で呼ばれるようになり、地名も これに由来していると言われています。

滝に近寄ってみると、水しぶきが風に乗って頬をぬらし、滝の音を聞きながらマイナスイオンを体全体で満喫してみましょう。

オレンジゆずるバスで箕面を満喫!

箕面大滝から先は、九十九折の千本坂を登り、大日駐車場経由で勝ちダルマの寺として有名な「勝尾寺」まで3.5Kmを歩き、阪急バスで千里中央駅まで戻るコースが考えられますが、今回は箕面駅まで戻り「オレンジゆずるバス」で箕面を満喫しながら別ルートで帰るコースを案内します。

ゆずるバスで30分程の小野原西五丁目下車します。ケンタッキーフライドチキンが全国で唯一食べ放題「カーネルバフェ」が楽しめる小野原店がある小野原地区は、おのはらサンシャインロード沿いに香り高いコーヒーやこだわりのケーキ等のスイーツ店がいっぱいのカフェ激戦区です。お気に入りのお店でゆったりとしたひと時を過ごしませんか。帰りは一つ先の小野原南から阪急バスで北千里駅まで9分です。

ゆずるバスで20分程のかやの中央で下車すれば、関西最大級のオープンモール型複合ショッピングセンター「みのおキューズモール」が目の前です。青空の下でお買い物をした後は千里中央駅までシャトルバスで10分です。

最後に天然温泉に浸かってリフレッシュしたい方は、ゆずるバスで20分程の船場東三丁目から歩いて1分「箕面湯元水春」で疲れた体をゆっくり癒してください。帰りはシャトルバスで千里中央駅です。

一日に5台ゆずるバスを見るとラッキーなことがあるらしい!

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/11/30 訪問

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