無名のスイティエンパークは「世界有名テーマパーク12選」にも選ばれたことのある実はすごい遊園地。フロリダ・ディズニーランド(1位)、デンマーク・チボリ公園(8位)、東京ディズニーランド(9位)などの名だたる遊園地が並ぶ中での堂々の12位。そこはベトナム独自の美意識が炸裂する仰天のパーク。さあ、それでは行ってみましょう！
スイティエンパークの広さはなんと東京ディズニーランドとシーを合わせた面積よりも広い105ヘクタール。園内に入ってまず驚くのはモニュメントの大きさ。カメラには収まらないほどの高さ10mはありそうな巨大な仏像や神様のモニュメントが園内に点在しています。
スイティエンパークの名物が迫力満点のワニ釣り。池にはたくさんのワニが放たれていて、糸に吊るした肉の塊をワニの目の前に落とします。水面から顔をだしてじっとしていたイリエワニが大きな口を開けて肉に食いつく寸前に竿を引き上げ、肉を取られないようにするゲーム！？食うか食われるかの駆け引きと巨体が空に舞う姿が見所です。
ワニ釣りと肩を並べるパークの目玉がジェットコースター。建設費は300億ドン！（約1億4千万円）。料金も園内で最も高い6万ドン（約220円）なので乗る人も少ないです。4人以上集まらないと発車しないので、しばらく待つこともあります。
いよいよ発車すると、はじめはゆっくりと、力強く上がって行きます。最高峰からはパークのシンボル、ベトナムの始祖Hung Vuong王が、パークの中心で民を見守っている姿が見えます。そして急降下！と思いきや速さは浅草花やしきにある日本最古のジェットコースター並み、数回のアップダウンがあり終了。時間にして約2分以内といったところ。
ちなみに、日本の絶叫系コースターの総工費はおよそ30億円だそうです。
ベトナム人の約8割が仏教徒だけあり、仏教関連のモニュメントにはかなり力を入れています。金色に輝く龍の大きな口の中に入れば、そこはもう仏教小宇宙。幸福と平和を祈願する拝殿で、れっきとした寺院です。
奇怪なオブジェが並ぶ地獄プールやハリーポッターの魔法学校と書かれたアトラクションに入ったらお化け屋敷だったり。それも奇想天外な面白さのひとつ。ベトナム語表記のみのため、お金を払って中に入るまで、どんなアトラクションかわからないのです。
そのほか、低空ジャンプのイルカショー、上からぬいぐるみが頭に直撃してくるお化け屋敷に、水族館で睨みをきかせるウミガメ、 ベトナム版「It’s a Small World」 など、他では体験できない突っ込みどころが満載のアトラクションがたくさんあります。
50以上のユニークなアトラクションがあるスイティエンパークはホーチミン中心部の東、9区に位置します。中心部からバス19,50,52,53番で1本。ベンタイン市場近くのバスターミナルかマジェスティックホテル近くの乗り場がわかりやすいです。所要時間は約1時間と少々（約20キロ）。目印は右手に見える大きなスイティエン公園の正門です。ローカルバスが不安な人はホテルからタクシーで40分ほど。料金は40万ドン（4千円程度）を目安に。
また現在、2020年の開通を目指して地下鉄を建設中でスイティエン公園駅ができる予定です。
日本の遊園地にはない不思議な魅力を放つスイティエンパーク。東京ディズニーランドや世界的テーマパークと肩を並べる場所へ、ぜひ遊びに行ってみてください。
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(2024/4/20更新)
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