写真:田中 六花
地図を見る台北から新竹へは、台湾鉄道で特急「自強車」に乗れば1時間ちょっと。台湾新幹線・高鉄なら約35分と近いのですが、そこから街中へ乗り換え移動が必要となり、トータル時間はさほど変わりません。それなら、乗り換えなしが楽チン!お目当ての「新竹城隍廟」も、台鉄新竹駅から徒歩圏内です。
台鉄の新竹駅は現存する台湾最古の駅で、時計台を備えたバロック建築の駅舎は"台湾で最も美しい駅"と称されることも。1913年に日本人建築家・松ヶ崎萬長により設計され、2015年には共に100周年を迎えた新竹駅と東京駅が姉妹駅になるなど、日本とはゆかりの深い駅です。駅舎内も当時のままの趣があり、歴史を感じます。ぜひ素通りせずに、ゆっくりと眺めてみてください。インフォメーションで地図をもらって、いざ出発!
写真:田中 六花
地図を見る新竹駅から15分ほど歩いて行くと、台湾の中でも他に見ることがない、神様を祭る廟と屋台が一体化された「新竹城隍廟」に到着。人込みをかき分けて屋台を突き進むと、その奥に立派な廟が現れます。門にたたずむ獅子をはじめとする細やかな細工や、廟と屋台の屋根がつながる珍しい構造は歴史的価値も高く必見!
ここに祭られているのは、都市の守り神で死者を裁く裁判官でもある城隍神。舌を出していたり、顔の色が白黒半分だったりと、その姿や表情は独特で見入ってしまいます。
屋台で食事をした人たちが気軽に立ち寄って手を合わし、子どもたちが前の広場で駆け回る日常のワンシーンに迷い込んでみましょう。
写真:田中 六花
地図を見る廟でのあいさつが済めば、何はともあれビーフンです。新竹の冬は"新竹の風、基隆の雨"と言われるほど強い風が吹きます。台湾で最も有名な新竹のビーフンは、その風を利用して作られるので格別おいしいのだとか。
「新竹城隍廟」でビーフンといえば、創業100年の老舗「阿城號米粉(アーチョンハオミーフェン)」は外せません。昔ながらの手作業で作られるビーフンが地元の人にも人気の店。「ビーフン炒め(炒米粉)」はコシのあるビーフンに肉そぼろとモヤシ、そこにニンニクのきいた醤油ベースのタレがかかっています。まんべんなく混ぜていただけば、飽きのこないおいしさに箸が止まらなくなります。もう一つの名物「つみれスープ(貢丸湯)」とセットにすれば、お腹も心も満たされること間違いなし。本場の味を食べ尽くしましょう!
写真:田中 六花
地図を見るさらに進むと、行列が途切れない肉燥飯の店「柳家」を発見。肉燥飯とは、おなじみの魯肉飯とほぼ同じものです。「新竹城隍廟」といえば実はビーフンよりも、こちらをお目当てに来る人も多いのだとか。その場で食べる人と持ち帰りの列が分かれているので、間違いないように並びましょう。肉燥飯はサイズが大小選べ、煮卵のトッピングもできるので、食べ歩きのお腹具合と相談を。
味はというと、文句なしのおいしさ!豚ひき肉のうま味に酸菜やパクチーが合わさり、黒胡椒がアクセントになった絶妙なバランスです。これまで食べた魯肉飯とはちょっと違い、癖になるというのも納得できます。一緒に頼んだ白菜のスープもやさしく、肉燥飯との相性は抜群。創業80年の信頼が誇る味に間違いはありません!
写真:田中 六花
地図を見る道路に面した屋台の並びにある人だかりの店が「郭家潤餅(グオジャールンピン)」。潤餅とは台湾風生春巻きのようなもので、薄い皮の上にキャベツ・切り干し大根・ニンジン・モヤシ・肉でんぶ・豆干・ピーナッツの粉・特製ソースなどを載せて巻いたものです。
具だくさんなのにヘルシーなのでおやつ感覚で食べられますが、結構ボリュームがあります。こちらはテイクアウトのみ。そろそろ満腹だけどせっかくだから…という場合は、帰りの電車のおやつかホテルでの夜食にどうぞ!
新竹へ遊びに来る人のほとんどが立ち寄るという「新竹城隍廟」は、昔も今も地元の人にとっては台所のような場所。廟と食が隣り合わせ、暮らしの息遣いが感じられます。こちらにはお土産用のビーフンもたくさん並んでいるので、新竹ビーフンにはまったら持ち帰って味を再現してみましょう。また廟の隣には、かき氷で人気な「阿忠冰館」があります。デザートは別腹と余裕があれば、こちらへ。
思い立ったらすぐの歴史と食の豊かな新竹。プチトリップ気分も楽しめる絶品屋台食べ歩きに、さぁ出掛けましょう!
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/20更新)
- 広告 -