フランス・美しいバラの村「ジェルブロワ」で花三昧の一日を!

フランス・美しいバラの村「ジェルブロワ」で花三昧の一日を!

更新日:2016/08/30 01:00

フランス ピカルディ地方にある最も美しい村の一つ、「ジェルブロワ」は、日本でも「バラの村」として有名です。人口100人ほどの小さな村が、なぜこれほどまでに、人を惹きつけるのでしょう。それは、一人の画家がこの村を訪れたことから始まりました。

アンリ・ル・シダネルの想いとともに

アンリ・ル・シダネルの想いとともに
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パリから北に約100qほど離れた場所にあるジェルブロワ。
この村の別名は、「バラの村」と呼ばれるほど、村中がバラで埋め尽くされています。

この村の物語の始まりは、フランスの画家アンリ・ル・シダネルが、親交の深かった彫刻家ロダンの勧めからジェルブロワにほど近いボーヴェ(Beauvais)に住み始めたことから始まります。
シダネルはその翌年、1901年3月に、宗教戦争の影響で荒廃してしまったこの村を訪れました。彼は古い城壁が印象的なこの村に惚れ込み、自宅の庭をバラ園にすると言い、村ごとバラや花で覆いつくそうと呼びかけます。彼は、友人だったクロード・モネのように田舎に美しい庭を持つ家が欲しいと考えていた所でした。

この呼びかけに村人たちは賛同し、村中にバラが植えられるようになりました。また、16世紀から17世紀に建てられた古い家を守るため、何度も修復を繰り返しながら現在まで住み続けられています。古い家とバラの調和。これこそがジェルブロワの素晴らしい景観を作っています。

村の中で一番有名な家 Maison Bleue(青い家)

村の中で一番有名な家 Maison Bleue(青い家)
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この村の中で一番有名な撮影スポットと言えば、サンタモンの小径に繋がる角に建つ青い家「Maison Bleue」。
この扉の鮮やかなブルーは、「l’Or Bleu de Picardie(ピカルディ―の黄金の青)」と呼ばれ、この地方で採れるホソバタイセイ(アブラナ科)を染料としています。日本の藍染めは、アイの葉からおこなわれてきましたが、ヨーロッパではホソバタイセイが用いられてきました。

この美しいインディゴ由来の青い家は、赤いバラとともにジェルブロワの名物と言えるでしょう。

アンリ・ル・シダネルの庭へ

アンリ・ル・シダネルの庭へ
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この村を蘇らせた画家、アンリ・ル・シダネルの庭は、入口が少しわかりにくい場所にあります。先ほどの青い家の前を通り過ぎ、古い「Tour Porte」の門をくぐり抜け、可愛い家を見ながら、ひたすら真っ直ぐ歩いてください。道なりに左に曲がると、小さな入口に出くわします。

この庭園は3層に別れており、一番下が、「Les terrasses a l’italienne(イタリア式庭園)」真ん中が、「La roseraie(バラ庭園)」、一番上が、「Le temple de l’Amour et le jardin jaune et bleu(愛のガゼボと青と黄の庭)」となっています。

一番上にあるガゼボは、ヴェルサイユ宮殿プチトリアノンにあるガゼボを模し、バラに囲まれ優雅な雰囲気があり必見です。

2016年は、4月29日〜9月30日までオープン。
料金:大人5ユーロ、12歳以下の子供は無料です。
定休日:火曜日
時間:午前11時〜18時

*ただし、天候が悪い時は閉館していますので、問い合わせをしてから出かけるほうが無難です。

ジェルブロワに行くなら絶対花の時期に!

フランスには、多くの「最も美しい村」がありますが、バラ好きな方には特におすすめ!バラの咲き乱れる時期が一番美しいのはもちろんですが、少し早い時期に訪れても、藤の花やチューリップ、ケシの花、クレマチスが目を楽しませてくれます。

ハイシーズンになれば、現地発着のバスツアーもありますので、春の訪れとともに出かけてみてはいかがでしょうか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/02 訪問

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