「バラ色の司教都市」フランスの世界遺産アルビを訪れてみよう!

「バラ色の司教都市」フランスの世界遺産アルビを訪れてみよう!

更新日:2016/08/26 09:52

街全体がばら色に染まる司教都市、フランスのアルビをご存知でしょうか。
2010年に世界遺産にも登録された中世の面影を残す古都アルビはトゥールーズと並ぶ「バラ色の都市」。フランスでは珍しいレンガ造りの建造物群は南仏の陽光を浴びて淡くやさしいバラ色に染まります。
13世紀の昔からその美しさを今に伝えるこの街は、画家で美食家のロートレックが生まれ育った街としても有名。今回はそんなアルビをご案内します。

アルビジョワ派と司教の街、アルビ

アルビジョワ派と司教の街、アルビ
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かつて、中世南フランスに広がったキリスト教の一派で異端とされたカタリ派。カタリ派はアルビを中心に発展したことから「アルビジョワ派」とも言われました。そのアルビジョワ派をせん滅するために組まれたアルビジョワ十字軍は約20年の時をかけてこれを実行。アルビジョワ派が消滅した後にカトリックの権威と威光を示すように建てられた司教館とサント=セシル大聖堂。

美しさの陰にちょっと血なまぐさい歴史も持つ古都アルビ。そんな歴史を忘れさせるように街を美しく染め上げるのはレンガの持つ力。アルビとその周辺では当時石の建材がままならず、建物の多くはレンガで造られました。そのレンガの淡い色が「バラ色の都市」の異名を授けたのです。
特産のパステル(タイセイ)で繁栄を極めた商業都市でもあるアルビ。歴史が織りなした美しい街と、当時の繁栄を象徴するような「ポン・ヴィユー橋」を見るには「1944年8月22日橋」がおすすめ。

旅の始めにタルヌ川に架かるこの橋からアルビの街を眺めれば、そのうつくしさにため息をついてしまうこと請け合いです。

歴史を物語るサント=セシル大聖堂。

歴史を物語るサント=セシル大聖堂。
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アルビの街の中心でカトリックの威光を示すように聳え立つサント=セシル大聖堂。約2世紀もの時をかけて建設された大聖堂の外観はまるで要塞。
窓も少なく、入り口もひとつだけ。そこからは殲滅させたとはいえ、アルビジョワ派への脅威が残っていたことがうかがい知れますね。しかし、要塞のように威厳ある外観ではあるものの、それとは裏腹に、内部の装飾は華麗そのもの。

15世紀にフランドル派によって描かれた「最後の審判」のフレスコ画、アルビが誇る一大産業であったパステル(タイセイ)をふんだんに使ったアーチ形の天井を美しく彩る青、内陣と身廊を仕切る繊細な彫刻をほどこしたジュベや聖堂の入り口で見るものを圧倒させるファサードなどはどれも必見。

レンガ造りの聖堂としては世界最大規模を誇るこの大聖堂は、南フランスのゴシック建築のマスターピース的存在としても有名。キリスト教や歴史に興味がなかったとしてもぜひとも訪ねておきたい場所ですね。

尚、今回の写真では敢えて中世からの木組みの家の街並みを含めてこの大聖堂をご紹介しました。聳え立つ塔が大聖堂です。

伯爵にして画家、そして美食家のロートレックはアルビの偉人

伯爵にして画家、そして美食家のロートレックはアルビの偉人
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アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック。「ロートレック」として馴染み深い彼はアルビ生まれの人気画家。
そんな彼の先祖はなんと9世紀まで遡ることができる由緒ある伯爵家。彼の生家はアルビの郊外約50kmのところにあるボスク城と少し遠いのですが、彼の作品はアルビの中心地、かつての司教館にあります。

「トゥールーズ=ロートレック美術館」と名を改めたベルビー宮ではロートレック没後、彼の母が寄贈した作品が習作なども含めて1060点収蔵されています。
彼のポスター作品の第一作となった「ムーラン・ルージュのラ・グ−リュ」や「アンバサドールのアリスティード・ブリュアン」は普段美術に馴染みのない人も見覚えのあるような有名作品なのでぜひ美術館へも立ち寄ってみて。

元は権勢を振るった司教の館とだけあって美術館は建物そのものも見応えたっぷり。少しひんやりとして暗い美術館から中庭に出ると美しい庭園にも目を奪われることまちがいなし。
美術を堪能した後はぜひ街中で「ロートレックメニュー」を出すレストランを探してみよう。美食家としても名高かったロートレック推奨のメニューを提供するお店が今もあります。

写真はベルビー宮(ロートレック美術館)とその中庭。

「おいしい」の宝庫、あのミシュランが作ったマルシェへGO!

「おいしい」の宝庫、あのミシュランが作ったマルシェへGO!
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美食家ロートレックの舌を肥やしたのは、シェフの腕だけではないはず。そう、南仏は滋味豊かなおいしい食材の宝庫!お買い物はマルシェで楽しむのがお薦めです。

フランスの他の都市と同じように、アルビにもいくつかのマルシェがあり、代表的なのが5つほど。その中でも特にお薦めしたいのがこちらマルシェ・クーヴェールMarche Couvert。
マルシェといえば路面にテントのイメージが強いですが、アルビではなんと1680年の昔から、屋根で覆われたマルシェが推進されてきたのです。

マルシェ・クールヴェールはそんな屋根付きマルシェの先駆的存在。そして1902年、この屋根付きマルシェはアンドレ・ミシュランの協力により今の美しい構造物となったのです。
アンドレ・ミシュランといえばミシュランタイヤの創設者。そう、みんなご存知のミシュランガイドをこの世に送り出したタイヤメーカーです。歴史的建造物としても価値のあるマルシェ・クールヴェールでおいしいもの探しも楽しみですね。

いざ、歴史と芸術が織りなすバラ色の街へ

古くは青銅器時代から人が住み始めていたという、フランス屈指の古都のひとつ、アルビ。
宗教上の大きな変遷や、先の大戦を経ながらも極めて保存状態の良いことも世界遺産に登録された特徴のひとつ。そんな旧市街を訪ねれば、レンガ独特のやさしいバラ色に染まる美しい街で、中世の雰囲気を堪能できること間違いなし。

ロートレックをはじめとする数々の画家の作品や教会の壁画で目と心を潤し、街を散策して小腹が空いたらなら、美食家が愛したおいしいお料理に舌鼓を。
アルビがあなたのバカンスをきっと最高のものにしてくれます。

掲載内容は執筆時点のものです。

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