写真:坂元 美鈴
地図を見る1947年創業の「銀座ウエスト」。ドライケーキ(いわゆるクッキー)は贈答品の代表格としても有名です。銀座本店は1歩足を踏み入れれば都会の喧騒が嘘のような優雅な空間。白を基調とした店内にはヨーロッパの絵画が飾られ、クラシック音楽が心地よく流れています。
1番人気の「シュークリーム」(411円)は店舗限定のハーフ&ハーフがおすすめ。高品質な生クリームととろりと滑らかなカスタードクリームがみっちり詰まっています。柔らかなシュー皮もクリームの優しい甘さも、どこかほっとする懐かしい味わい。“日本の正統派シュークリーム”という形容がぴったりくる、クラシカルな逸品です。
写真:坂元 美鈴
地図を見る新橋に近い銀座ナイン1階にある1958年創業「北欧」。重厚な木目を基調とし、照明を抑えた店内は、これぞ昭和の喫茶店“な雰囲気。時代に逆行する全席喫煙”も、古き良き喫茶店文化を演出しています。
こだわりのコーヒーはもちろん、丁寧に作られた食事メニューも秀逸で、なかでも名物「グリルサンドウィッチ」(850円)はあまりにも有名。きつね色にトーストされた薄切り食パンの間には溢れんばかりの具材がぎっしり。人気のハム&チーズ、ポテト&コンビーフのほか、タマゴ、ツナがあり、お好みの2種を選ぶことができ(ハーフサイズは1種のみ・650円)、ボリューム満点ながらキャベツたっぷりでペロリといけます。具材のバランスも焼き加減も絶妙で、食パンの内側にはマスタードが隠し味に塗り込まれるなど丁寧な手仕事が冴える逸品です。
写真:坂元 美鈴
地図を見る昭和45年創業の「銀座みゆき館」。銀座に5店舗、立川に1店舗展開するこちらの名物は「和栗のモンブラン」(702円)。昔から“銀座でモンブランと言えばココ!”との根強いファンが多い、パリ発のアンジェリーナと双璧をなすモンブランの名店です。
香り高い熊本産の和栗にこだわったマロンクリーム、その栗の味を引き立てる生クリーム、5時間かけてサクサクに焼き上げるメレンゲが織りなすハーモニーが素晴らしく、リッチでガツンとした甘さのアンジェリーナのモンブランに比べ、繊細さと栗本来の風味が際立つ軽やかな味わいです。ちなみにこちらのレシピは南麻布の名店「ラ・プレシューズ」(2013年閉店)の山下氏のものだそう。
写真:坂元 美鈴
地図を見る「銀ブラ」(銀座でブラジルコーヒー)という言葉を生んだ「カフェーパウリスタ」。明治37年にブラジルに渡り、ブラジルサンパウロ州政府よりコーヒー豆の東洋における宣伝販売権を受けた初代社長・水島氏が1911年にオープンした日本のカフェの元祖です。
森のコーヒーという同店のシグニチャーとともに味わいたいのが「ザッハトルテ」(550円)。高品質なガナッシュクリームをまとった濃厚なチョコレートスポンジはしっとり柔らか、ところどころに潜んだラズベリーがより高貴な味わいへと昇華させています。たっぷりの無糖生クリームを添えて完成する、伝統と格式に彩られた逸品。密かな人気の数量限定「いちじくのティラミス」も、あればぜひ注文してくださいね。
写真:坂元 美鈴
地図を見る1936年創業の「トリコロール」はその名の通り、18世紀のフランスのサロンを思わせる優雅な空間。重厚な調度品に天窓、アンティークのカップ&ソーサーに猫足の優雅な椅子…、クラシカルで華やかな店内は、まるで舞台装置のよう。
そんな非日常空間で楽しみたいのは、ネルドリップで落としたこだわりコーヒーと看板メニュー「エクレア」(470円)の組み合わせ。サクッとした皮の食感と、注文を受けてから詰める、バニラビーンズが散りばめられた甘さ控えめのカスタードクリームの加減が絶妙で、コーヒーとの相性抜群。あくまで主役はコーヒーとの役割を心得たかのような、控えめなサイズも心憎い逸品です。
数ある老舗カフェのなかでも、代表格の5軒が誇る逸品を選んでみました。調度品も、供されるスイーツも、そして店員さんの制服までもがクラシカルな香り漂うカフェに足を踏み入れれば、まるで古き良き時代にタイムトリップしたかのような気分に。そんな雰囲気も銀座の老舗カフェの醍醐味。東京観光の合間のティタイムに足を運んでみてはいかがでしょう。
※価格は2016年時点のものです。
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(2024/4/27更新)
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