写真:SHIZUKO
地図を見る白馬岳を訪れる人の多くが楽しみにしているのが「白馬大雪渓」。夏でも涼しい雪渓登りは白馬ならではです。が、このルート、意外に落石も多く、黙々と、雪渓をひたすら登らなければいけないので、雪渓を渡るという点では別のルートの方が楽しいかもしれません。
そこでお勧めなのが、直接、白馬鑓温泉に行く!というルート。出発地によりますが、登山口のある猿倉を12時30分までに出発すれば、なんとか、その日に(もちろん16時過ぎ)白馬鑓温泉に到着出来ます。
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地図を見る猿倉を出発して、緩やかな樹林帯を進み、日向山を経由して、後半は沢を渡っていきます。
沢沿いの道に入ると、急に気温も下がり、ゴロゴロとした石が歩きにくく、急斜面でおっかない道となります。雪渓を何度か渡る必要もあります。不安な人は軽アイゼンを持っていくことをお勧めします。この時期の雪渓は、もしも滑ったとしても、スルスルと滑落することはないので大丈夫なのですが、怖くて足がすくむなら、安全第一が大切です。
雪解け水が轟々と流れる沢の向こうに、今夜の宿・白馬鑓温泉小屋が見えてきます。
写真:SHIZUKO
地図を見る高所では日本一の湧出量を誇る雲上の秘湯・白馬鑓温泉。標高2100メートル。豊かな湯量の温泉には、誰もが度肝を抜かれることでしょう。山の秘湯は数々あれど、鑓温泉の開放感に勝る温泉は他に類を見ません。おおらかで豊かな露天風呂で、頑張って登って来た身体を、ゆっくりと休めてあげましょう。
とはいうものの露天風呂は混浴。
大丈夫です、女性専用の浴室もありますから、まずは汗を流してさっぱりしましょう。
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地図を見る温泉でほっこりした後のお楽しみは、夕食。メニューは、名物オムハヤシライス。お代わりもできますから、しっかり食べて、疲れを癒しましょう。
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地図を見る開放感抜群の露天風呂は混浴ですが、20時〜21時は女性専用になります。暗い中、ヘッドランプと月明かりに頼って入る露天風呂も格別。ぜひ、お楽しみ下さい。
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地図を見る翌朝、茜に染まる朝の天空ショーを楽しんだら、朝食を食べて、白馬三山縦走に出掛けましょう。
一番苦しいのは、山小屋を出てからおよそ3時間の大出原までの道のり。かなりの急角度で登って行かなければなりません。でも、斜面は色とりどりのお花畑。お花畑に癒されながら、焦らず、諦めず、一歩一歩登りましょう。
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地図を見る白馬鑓ヶ岳のピークに立てば、眺望が開け、杓子岳を越え、丸山の向こうに白馬岳が見渡せます。所々に、色の違うお花畑が現れる登山道は楽園と呼んでもいいくらい。
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地図を見る杓子岳の登りはやや厳しいので、巻き道から、荷物は降ろして空身で登るのもありです。
富山側が激しく切れ墜ちた非対称山稜を楽しみながら、いよいよ、国内最大級の山荘・白馬岳山荘へ。…、とは言うものの、山荘が見えてからも道のりが意外と難物。結構な急登。到着したという気の緩みからか、なかなか足が前に出ない人が多く見かけられます。あとちょっと頑張れば、美味しいビールが待ってます。
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地図を見る翌朝は、白馬岳山頂でご来光を楽しみましょう。山小屋からはおよそ20分の登りです。登る途中、振り向けば雲海の向こうに岩の殿堂・劔岳から立山の山塊が浮かぶ素晴らしい風景。感動的な時間です。日の出前は、夏でも寒く、山頂は風も強いのでダウンなどの防寒対策は確実に。
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地図を見る空が白くなり始めたら、白馬大池に向かって出発。途中、小蓮華山を通り、三国境では新潟・福井・長野の3県を制覇して、気持ちのいい稜線歩きを楽しみましょう。
白馬大池が見え始めると、下りの道がやや厳しくなります。最後の坂が、その名も『雷鳥坂』。
夏の早朝なら、お散歩する雷鳥親子に出会えるチャンスはかなりの確率。とっても可愛い姿に癒されること確実。出会えると、ラッキー気分。1日ウキウキです。
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地図を見る白馬大池に降りると、そこはまさにアルプスの少女ハイジの世界。美しい池にお花畑、緩やかに広がる山稜。先を急ぐ人も、ここでちょっとだけ休憩を取りましょう。白馬大池に映る稜線は、何ものにも代えがたい美しさです。
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地図を見る休憩を終えたら、丸っこい安山岩がゴロゴロの湖畔の道を白馬乗鞍岳に向けて登って行きます。標高差はさほどないのですが、足もとが不安定なので注意して歩きましょう。乗鞍岳のピークを越えれば、あとは、栂池高原に向けて下って行きます。
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地図を見る栂池高原に到着したら、ぜひサルナシソフトを食べて下さい。キウイに似た味のサルナシを使ったソフトクリームです。爽やかな酸味が、登山の疲れを癒してくれますよ。
白馬縦走は、登山を始めた人には大人気のコース。夏は、白馬大雪渓に数珠なりの登山者。ということで、白馬大雪渓はパスして、白馬鑓温泉から登るコースはいかがでしょう。途中、登山者にすれ違うことも少なく、マイペースで歩けます。一泊目の鑓温泉を堪能して、三山縦走。お花畑の栂池へと下ります。
所々厳しい部分はありますが、それを上回るお花畑に癒される2泊3日の山行はいかがでしょう。
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(2024/4/19更新)
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