写真:成瀬 亜希子
地図を見るウィーン旧市街の中心部にあり多くの観光客で賑わう王宮(ホーフブルグ宮殿)。王宮を目の前にして立った位置から、城壁を左に進むとヨーゼフ2世像の立つ広場が見えてきます。その背後にあるのが「オーストリア国立図書館」です。王宮と比べると人も少なくわかりにくいので、図書館内で行われる企画展のポスターの掲示を目印にするといいでしょう。
1階にはエントランスホールが広がっていて、誰でも自由に座れる長椅子などが設置されています。入場料は大人1人7ユーロですが、ウィーンの観光に欠かせないお得な「ウィーンカード」を使用すると割り引き料金になりますよ。階段を登って2階の図書館に行くと警備スタッフが待機していますが、観光客に気づくとすぐに通してくれます。
写真:成瀬 亜希子
地図を見るこちらは18世紀に神聖ローマ皇帝カール6世(女帝マリア・テレジアの父)の命令により、宮廷建築家ヨハン・ベルンハルト・フィッシャー・フォン・エルラッハ氏が設計し、その息子が建築を手がけた宮廷図書館。1920年には現在のオーストリア国立図書館となり、ウィーンの一般市民にも公開されるようになりました。
ヨーロッパ最大のバロック様式とも言われる豪華絢爛なホールには思わず圧倒されます!高さ約30m、奥行き80mもの広さで、天井のクーポラの窓からは柔らかな光が差し込んでいます。蔵書数は約20万冊ほどで、壁面の本棚に大量の本が収まっている様子は壮観ですね。残念ながら本の取り出しは禁止ですが、フラッシュをたかなければ撮影は可能です。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る図書館の一番の見どころは、天井のクーポラに描かれた美しいフレスコ画。宮廷画家ダニエル・グラン氏が、ハプスブルク家歴代の皇帝の偉業をそれぞれ描いたものです。よく見ると騙し絵になっており、今にも人が現実に飛び出してきそうなほど立体的なのです!歴史ある図書館で3D絵画を見ているかのような、とても不思議な気分になりますね。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る図書館ホールの中央部に立っているのが、神聖ローマ皇帝カール6世の像。マントを翻して堂々としている姿がとても勇ましく見えますね。その周りには1階から2階まで本棚がずらりと並んでおり、オスマン・トルコ戦争で活躍したオイゲン公の蔵書が約15000冊、また宗教改革者で知られるマルティン・ルターの膨大な蔵書も収められています。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る図書館の中には、音楽の都ウィーンらしく楽譜のコレクションも展示されています。ショーケース越しの展示ではありますが、譜面をじっくり見ることができますよ。現在のシンプルな譜面とは違って、とてもカラフルで美しい絵が描かれているのが印象的ですね。
また入り口付近では様々な企画展の展示が行われていますが、実は図書館の他にも地球儀博物館、エスペラント博物館、パピルス博物館と3つの建物が併設されています。こちらの分野にも興味のある方はこの後も周ってみてはいかがでしょうか?
こちらの図書館では館内を自由に歩き周ることができたり、フラッシュをたかなければ撮影OKという点が魅力です。とても内装の素晴らしい図書館であるわりには観光客に知られていないので、ゆっくり落ち着いて見学できますよ。ウィーンに行く予定で美しい図書館に興味がある方はぜひ行ってみて下さいね。
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(2024/3/29更新)
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