写真:成瀬 亜希子
地図を見る劇中では自衛隊がゴジラの首都侵略を阻止するため、多摩川の河川敷を絶対防衛ラインとする「タバ作戦」を展開。その前衛指揮所として選ばれたのが「多摩川浅間神社」でした。シン・ゴジラの製作スタッフによると、自衛隊から指揮所レイアウトの回答を得られなかったため、実際の指揮所の写真を山程出して近い方を選んでもらったというエピソードもあるそうです。
多摩川浅間神社の創建は、鎌倉時代の文治年間(1185〜90年)。源頼朝の妻・北条政子が、戦に出陣した頼朝の身を案じて追いかける途中で足を負傷。治療をしていた多摩川近くの亀甲山から富士山が見えたため、自分の守り本尊である富士吉田の「浅間神社」に祈りを捧げ正観世音像を建てました。村人達がそれを富士浅間大菩薩として尊崇したのが神社の起こりです。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る「タバ作戦」の隊員達が指揮所に向かうシーンは、神社の入り口と本殿に通じる石段で撮影されました。背の高い木々に囲まれているため日差しが和らいで歩きやすいです。途中には「小御岳石尊 大天狗・小天狗」という石碑があり、木陰からは田園調布の住宅街を見渡せますよ。上の方から見下ろすと劇中と同じアングルになるので、思わずテンションが上がりますね!
写真:成瀬 亜希子
地図を見る1973年(昭和48年)に建てられた現在の本殿は、浅葱色の屋根が鮮やかで優美な佇まい。神社建築としては特殊な浅間造りで、東京都内では唯一こちらだけで見ることができます。御祭神は日本神話でも有名な木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)。家庭円満、安産、子安の神とされており、特に戌の日になると安産祈願で訪れる妊婦さんが多いそうです。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る「タバ作戦」の指揮所が置かれていたのは見晴らし台のように見えましたが、実際は社務所の屋上です。多摩川の河川敷を一望できる広々とした空間で、鮮やかな朱色の手すりも設置されており、ゴジラの動向を見るにはうってつけの場所ですね。晴れた日には富士山の頂が見えたり、パノラマの夕暮れを望むことができるため、神社の中でも人気があるスポットです。
劇中のゴジラに壊された丸子橋は、神奈川県の市町村と県民が推薦した「かながわの橋100選」に選出。2002年にはアザラシのタマちゃんが近くに現れて話題になりました。丸子橋グランドでは、ジョギングする人がいたりサッカーの試合が行われていて和やかな雰囲気です。ただ天気が悪い時は高層ビルの間からゴジラが出てくるかも!と思っちゃいますね(笑)。
神社をひと通り周ったら、丸子橋を渡って対岸の丸子橋グランドをゆっくり散歩してみるのもおすすめ。こちらはゴジラを迎撃するために、自衛隊の戦車が何台も並んだシーンとして使用されています。ゴジラの聖地巡りをする人は増えていますが、神社や住宅街の近くではくれぐれも住民の迷惑にならないよう気をつけましょう!
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(2024/4/25更新)
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