アマルフィ海岸は1997年に世界遺産に登録されています。そして「世界で一番美しい海岸」とまで言われているのです。その中でアマルフィ海岸の西端にあるポジターノ(Positano)は、人口約3900人と小さな町です。しかしながら、世界の著名人が保養地としてこの地に集まるほど、美しく、ゆったり出来る場所なのです。
高台から見下ろすと、まさに宝石!その見事さに圧倒されて下さい。
この辺りは様々な奇岩があることでも知られます。中でも幼いイエスを抱く聖母マリアが最も有名で、「ポジターノ」と「アマルフィ」の間にあります。
ところでこの付近には、聖母マリアの伝説が残されています。12世紀頃、聖母マリアの絵を運んでいた船が沖に差し掛かった時、急に海は凪状態となってしまいました。するとどこからから「Posa Posa」と聞こえてきます。Posaとはイタリア語で「置く、敷設」という意味。船を海岸線に止めたのですが、その際に運んでいたマリアの絵が無くなっていることに気づきます。しばらく探していると突然、マリアの絵が浜辺に現れたという伝説から、マリアの奇跡と言われています。
絵は今でもサンタ・マリア・アッスンタ教会(La Chiesa di S.Maria Assunta)に飾られており、そしてポジターノ(Positano)という地名は、このPosaから付けられたのです。
サレルノ湾に面したアマルフィですが、この地域の歴史は古く、ローマ時代まで遡ります。後ろには山、前には海という地形は、国を作るには絶好の場所でした。
東ローマ帝国に属したナポリ公国に支配されていました。西暦339年頃には海洋の交易所となったことが記録されています。ナポリ公国から独立したアマルフィ公国は、958年から1137年まで続きます。最盛期には人口70000人となったとされます。長い歴史を持つこの場所は、今では世界遺産として、多くの観光客が集まる場所なのです。
狭い道が多いアマルフィですが、観光としては町の中でひときわ目立つ「アマルフィ大聖堂(Duome di Amalfi)」がお勧めです。11世紀に建築が始まり、13世紀になっても追加工事が行われるほど時間をかけて完成したのです。特に有名なのは1066年に作られた「青銅の扉」と、13世紀の「天国の回廊(Chiostro del Paradiso)」です。
教会の中に入ると静寂な空間の中、静かに祈りを捧げる人がいるかも知れません。信仰の場所ですので、聖なる空間であることを忘れず、配慮ある行動を心掛けましょう。
街中には「飲食店」や「お土産店」が並んでいます。イタリアと言えばピザですが、地元の人が好んで食べる店「PIZZA EXPRESS」は、値段が安いにも関わらず、しっかりと窯焼きされていて本場の味を楽しめます。また、地ビールもあり、ピザに合うのではないでしょうか。
海岸近くまで来ると多くのお土産店がありますので、ぜひ、覗いてみて下さい。
アマルフィと言えば、何とっても美しい海岸線です。海岸近くに大きめの駐車場がありますが、そこから船着き場に向かって歩いてみましょう。少し歩くと、白い外壁の建物と、青い海の美しさを見ることが出来ます。天気が良ければ見事な青空が広がり、その美しさは一生の思い出になるはずです。
船着き場で振り返ると、そこには白い壁と明るいオレンジの屋根を持つ町並み。ぜひともこれらのアマルフィの色を、記憶に残して下さい。
高台から見下ろす「ポジターノ」の景観は、海辺とは違う魅力があり、長い海岸線が続く「アマルフィ海岸」は何度で足を運びたい場所となるのでは。
なお、この付近には観光名所として他にも「青の洞窟」や見晴らしの良い「ソラーロ山」等もあります。これを機会に、巡ってみるのも面白い旅となることでしょう。
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