七色の木に謎の遺跡!冒険心がくすぐられるコスラエ「メンケ遺跡」

七色の木に謎の遺跡!冒険心がくすぐられるコスラエ「メンケ遺跡」

更新日:2016/08/11 16:50

浅井 みら野のプロフィール写真 浅井 みら野 総合旅行業務取扱管理者、全国通訳案内士(英語)、世界遺産検定2級、JSBA スノーボード バッジテスト 1級
緑深く生い茂るジャングル奥地に残された、かつて栄えた文明の跡「メンケ遺跡」。長い年月を経てジャングルと同化した姿から、より神聖さが感じられます。しかし魅力はそれだけではありません!向かう道中では、虹がそのまま木に溶け込んだカラフルな大木や、万華鏡のきらめきを見せる川など、自然豊かなコスラエ島の凄さが感じられますよ。子供の頃、探検ごっこでドキドキ・わくわくした気持ちを思い出させてくれる場所です。

経験豊富なガイドが道案内

経験豊富なガイドが道案内

写真:浅井 みら野

太平洋に浮かぶ小さな島、コスラエ島。600以上の島からなる国家、ミクロネシア連邦に所属している島のひとつです。日本からはグアム経由で訪れることができます。立派なサンゴに恵まれているためダイビングが盛んですが、島のほとんどがジャングルに覆われておりハイキングも人気という、海と陸両方の自然を楽しめる島です。

メンケ遺跡は、約1時間半のハイキングで向かいます。ジャングルのなかで道に迷ったらどうしよう…とご心配される方に心強いのが、地元ガイドの方々。小さい時から接しているので、道はもちろん、ジャングルの知識も豊富です。先頭に立ち、道なき道を切り開く姿は、とても頼もしいですよ。

通称“虹の木”

通称“虹の木”

写真:浅井 みら野

メンケ遺跡に向かうまでの見どころが、普段目にしない数々の植物です。写真は“レインボーツリー”とよばれ、まるで黄色やオレンジ、赤のペンキを塗ったような見た目ですよね。これが本来の木の色というから驚きです。まさに名前の通り“虹の木”にふさわしい姿です。

他にも固有種“カ(Ka)”の木も珍しいですよ。太い幹を支えるためか、地面に近い幹が地面に向かって放射線状に広がっています。広がった部分は薄い板のようで、叩いてみると固くコンンコンと音がします。今は希少な植物なので保護されていますが、昔はカヌーの材料として使われていました。

生姜のつぼみ

生姜のつぼみ

写真:浅井 みら野

食べものでお馴染みの生姜。根茎はスーパーでよく見かけるものの、コスラエでは綺麗な花の姿が一般的です。周囲が緑に溢れているため、レッドジンジャーの赤がアクセントになり、とても目立ってますね。他にも淡いピンク色の花が咲く生姜も生えており、とても可愛らしいです。

運が良ければ“モニターリザード”というトカゲに出会えることも!最大2mにもなるオオトカゲですが、草食動物なので人間に危害も与えません。自然豊かなコスラエでのびのび育った、のんびり屋さんのトカゲです。

万華鏡の川

万華鏡の川

写真:浅井 みら野

歩き続けて火照った体に嬉しいのが“川渡り”。膝下まで冷たい川の水に浸かり、反対の岸へ渡ります。流れは早くなく、ガイドの方もサポートしてくれますので、安心して渡ることができますよ。その際、是非ご注目頂きたいのが水面に移った景色。木漏れ日溢れる森の緑が写り込み、思わず引き込まれそうです。

水が綺麗なのは川だけではありません。海へ漕ぎ出せば、青い空を吸収し水面は空の青より深い青を見ることができます。自然が演出する煌びやかな世界は、思わず息をのむ光景です。

辿り着いたメンケ遺跡

辿り着いたメンケ遺跡

写真:浅井 みら野

ジャングルを歩き続け、突然石が何層も積み上がった場所に辿り着きます。西暦1200年ごろに築かれた「メンケ遺跡」に到着です。もともとは当時信仰されていたパンの木の女神“シンラク”を祀り、祈りの場として利用されていました。しかし、未だに目的含め多くの部分が謎に包まれているのです。今では石垣に苔や植物が生え、自然の一部と化しています。かつて、この土地で何があったのか…。空白の時間に思いを馳せたくなる場所です。

冒険心をくすぐる場所

未開拓の自然が残るコスラエ島。豊かな自然があり、普段目にしない景色に包まれるからこそ、ちょっとした冒険者気分を楽しめます。しかも、見た目のわりにハイキングコースは高低差がほとんどないため、お子様から大人の方まで楽しめますよ。多くの自然と謎が残っている“ジャングルの島”で、ドキドキ・わくわくな冒険に出掛けてみるのはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/08/24 訪問

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