ここは作者ポターと御主人のウィリアムが住んでいた家で、名前はヒルトップといいます。中にはいってみるとタイムスリップをしたのではないかと勘違いしてしまうほど、100年前ものあいだ時間が止まっているかのようです。よくもここまで保存状態もよく残せたものだと感動するほどです。入口にはお土産屋もあり、ここでしか買えない限定ピーターラビットグッズがあるので寄ってみてください。
リビング、ダイニング、書斎、寝室などを見てまわることができます。各部屋の至るところに絵本に描かれた家具、絨毯、小物があります。絵本を読んだことがない人でも分かりやすいように、描かれた絵本がそばに置いてあり見比べることができます。ポターがここに住み、ここで執筆したことを実感できます!自分のお気に入りのピーターラビットの絵本を持って行って探してみるのも楽しいですね。
写真は『パイがふたつあったおはなし』の中でリビーとダッチェスがパイを食べているシーンに描かれています。
絵本の中に様々な街の一部が描かれています。ピーターラビットが手紙を出すシーンのポスト、『ジンジャーとピグルスやのおはなし』のジンジャーブレッド屋、『ひげのサムエルのおはなし』でネズミが走っている道、『こねこのトムのおはなし』であひるが歩いている家、『パイがふたつあったおはなし』のダッチェスの家が描かれています。写真は犬のダッチャスのモデルとなった家で、現在はB&Bとして営業しています。
ヒルトップの南側には大きなフットパス(散歩道をイギリスではこう呼びます)があり、一面草原が広がり、羊が放し飼いにされています。ポターも当時はこのフットパスを散歩していていました。ニアソーリーは小さい街ですので、1時間もあればまわることができます。入場券にその各地の地図と絵本の挿絵が載っているので、簡単にその場所を見つけれます。
『あひるのジマイマのおはなし 』の中で、仲間の犬を呼びに行くシーンでこのパブが出てきます。入口の時計も店名の文字の絵本のままです。100年前と変わらない姿で残っているのです。街唯一のパブで、味も美味しく地元客で賑わっています。ランチやディナーに湖水地方名産のラム肉を堪能してみてはいかがですが?
ここはエスフェイト湖でポターが私の湖と呼ぶほど気に入り、『 ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』で蛙のジェレミーが魚釣りをしていた場所です。ヒルトップから北に15分ほど歩いていくとあります。
天気が良ければ写真のような写鏡の湖を見ることができます。湖が太陽に照らされ、鮮やかな青色に光り、山の木々の緑色とのコントラストが思わず息が止まるほどの美しさです。ガイドブックなどには載っておらず、観光客は全くいないので、この景色を独り占めすることができます。
ビアトリクス・ポターの家「ヒルトップ」のチケット売り場は、家から200mほど離れたヒルトップの駐車場にあります。家が小さいため1回の入場が10人までと限られています。そのためまず初めにチケットを購入してから、待ち時間で街を探索することをお勧めします。
あなたもピーターラビットの絵本の世界に行ってみませんか?
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(2024/4/23更新)
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