現在地に社がたてられたのは806年のことです。坂上田村麿が平城天皇の命により、山宮から遷座し、この地に立派な社殿を造営しました。これが現在この地にある浅間大社の起源です。
由緒正しい神社である浅間大社は日本の浅間神社の筆頭として、駿河国一宮として、その時々の朝廷、武家などの権力者からの尊敬を集めてきました。この神社にまつわる名前としては日本人なら誰でも知っている源頼朝、武田信玄、徳川家康などそうそうたる顔ぶれがそろっています。源頼朝が流鏑馬を奉納したり、武田信玄・勝頼親子が寄進をしたり、徳川家康が大造営をしたり。日本の歴史とともに歩んできた神社といえるでしょう。
正面の立派な鳥居をくぐり、両側に木が植えられている涼しげな参道を少し歩くと、朱色の楼門が見えてきます。左側にあるお手水で口と手をしっかりゆすぎ、お参りして下さい。さまざまなご利益がありますが、特に子宝と安産に効果があると言われています。
本殿は徳川家康が寄進したもので、浅間造りという珍しい構造をしており、現在、国指定重要文化財となっています。余談ですが、江戸幕府は富士山の8合目以上の土地を浅間大社に寄進しており、現在でも富士山の頂上は浅間大社の所有となっています。
改装されたばかりの色鮮やかな朱色の本殿にお参りした後、右側の門をくぐり、東に向かって歩いていくと、大きな池に出ます。この池の名前は湧玉池。特別天然記念物に指定されており、平成の名水百選にも選ばれ、清らかで豊かな水量を誇っています。富士山の伏流水が一年中湧き出ており、池のほとりには水屋神社が建っています。ボトルを販売しているので、バナジウムが含まれた富士山の湧き水をお土産として自宅に持ち帰ることもできます。
湧玉池一帯はパワースポットだと言われています。この池を眺めていると、自分にくっついているいろいろなものが落ちて、流れていくようなすがすがしさを感じることでしょう。湧き出る水だけでなく、この場所の空気自体がきれいな気がするのは神域の中だからでしょうか。湧玉池周辺にはひんやりとした静謐さがただよっています。ぜひ、体感してみて下さい。
お腹がすいてきたなと思ったら、迷わず浅間大社の前にあるお宮横丁というお食事スポットに!この地に来たなら、絶対に食べなくてはならないご当地自慢のアレがあるのです。ここお宮横丁では、B-1グランプリ初代王者に輝いた富士宮焼きそばを手軽に食べることができ、観光客で一年中にぎわう人気のスポットになっています。お土産用に焼きそばセット1式が販売されていますので、自宅に帰った後でも手軽にB級グルメの味を再現することができます。
いかがでしたでしょうか?富士宮には世界遺産あり、パワースポットあり、グルメの王様ありと楽しめるスポットが色々そろっています。浅間大社から車で30分、同じく世界遺産の白糸の滝も、マイナスイオンに満ち満ちた、必見の観光地です。あわせてまわれば、充実した一日になること、間違いなし!
富士山本宮浅間大社
〒418-0067 静岡県富士宮市宮町1-1
TEL 0544-27-2002
車 東名富士ICより20分。駐車場あり。
電車 身延線、富士宮駅下車、徒歩10分。
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(2024/4/26更新)
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