写真:彰 伴治
地図を見る岩手県の北東部、青森県八戸市と隣接する久慈市にある「小袖海女センター」。太平洋に面し海抜0メートルにあるこの施設は、東日本大震災により跡形もなく全壊しました。しかし放送が終了し5年が経過した今でも根強い人気がある「あまちゃん」の、全国のファンの後押しにより2015年3月みごとに復活し営業を再開しました。
あまちゃんの原点であり、あまちゃんファンの聖地と言えるこの建物の1階はあまちゃんグッズや地元の産品を販売する売店、2階は北限の海女の歴史が学べる展示コーナー、3階は食堂で、採れたてのウニが乗ったウニ丼やこの地方のソウルフードであるまめぶ汁、ほんのり塩味がする塩ソフトが食べられます。更に屋上展望台からは雄大な太平洋の眺めを一望することが出来ます。
また、周辺のテントでは"ホタテ"や"ウニ"の炭火焼などが販売されていて、焼き立てを頂くことが出来ます。
写真:彰 伴治
地図を見る北限の海女の素潜り見学は有料ですが、とても良心的な金額設定で一人500円。見学の前に売店でチケットの"素潜り実演見学券"を購入するのですが、チケット1枚につき「北限の海女オリジナルステッカー」が1枚頂けます!
「北限の海女」とは小袖海岸の海女のことであり、ここでしか手に入らないオリジナルステッカーは2種類、ウニを手にした丸いものと絣(かすり)模様の横長のものがあります。どちらも素敵なデザインのため選びきれず、一人でチケットを2枚購入して両方ともゲットしてしまう人も!
絣とは、織物の制作工程で縦糸と横糸に微妙なズレを起こさせ、擦れて見える様に織られたもの。この地方の絣は擦れた正方形が互い違いに並んでいるのが特徴です。
写真:彰 伴治
地図を見る絣の着物にショートパンツ、足袋を履き手にはソエカギと呼ばれるウニ捕獲のための道具を持ち、腰には採ったウニを入れるヤツカリという網を付けて、海女達はセンターの眼前の海へ果敢に飛び込んでいきます。
泳ぎずらいスタイルでの潜水ですが、ベテランの海女の潜水時間はなんと1分間!多い時には一度に10個以上のウニを採ります。一方、若くて経験の浅い海女の潜水時間は数秒間で、一度に採れるウニも1個か2個。それでも懸命に潜る姿に思わず「がんばって、でも無理しないで!」を声をかけてしまいます。
写真:彰 伴治
地図を見る大丈夫か?と思える程深く、長時間潜っていた海女の姿が徐々に見えて来て水面に顔を出した時、手には沢山のウニが。限界まで潜っていたその息遣いは「ハーハーゼーゼー」ですが、笑顔で採れたウニを見せてくれます。
その時会場は拍手喝采の嵐!姿が見えなくなるまで深く潜り笑顔で戻って来てくれるその姿は、絶対にここでしか味わうことの出来ない素晴らしい感動を与えてくれます。
潜水病にならない様に、時々水を飲みながら続けられる素潜りは20分以上に渡って続けられ、そんなに採れるの?とビックリするほど沢山のウニを採って見せてくれます。
写真:彰 伴治
地図を見る海女達が懸命に採って来たウニはその場で頂くことが出来ます。もちろん採れたてなので生でも十分美味しいのですが、お勧めは焼きウニ!ウニってこんなに美味しかったんだと驚かされます。
海女達が炭火で焼いてくれたそのウニは、甘さが一段と凝縮され濃厚に。しかも一つの殻に溢れるほど身を足しているのでボリュームも満点!さっきまで潜っていた海女達に素潜りの大変さなどを聞きながら食べる焼きウニは本当に最高に美味しくて、忘れられない味になること間違いありません。
いかがでしたか?
小袖海女センターでは毎年7〜9月の間、海女の素潜り実演を実施しています。観て感動、食べて感動の海女の素潜りを是非見学に行ってみて下さい。テレビや雑誌では決して味わうことの出来ない感動が待っています。
なお、素潜り実演は天候や海の状況により実施できない場合があります。また、実施期間は毎年異なりますので、お出かけの際はお出かけの際は関連MEMOに掲載した「北限の海女」公式ホームページでご確認される様お願いします。
この記事の関連MEMO
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(2024/4/20更新)
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