写真:肥後 球磨門
地図を見る宮崎自動車道「高原IC」から国道223号線を霧島神宮方面へ30分ほど走ると、高千穂河原へ続く県道480号線の分岐点に到着します。県道480号(霧島公園線)は「天孫降臨への道」とも呼ばれ、およそ4.5kmに渡って原生林のトンネルが続きます。太陽光が差し込む神秘的な樹海が広がる風景は、高千穂峰(たかちほのみね)に天孫降臨した神様が本当にここを歩んだような錯覚に陥る道です。
道路は舗装されていますが、カーブが多く道幅が狭い上にガードレールがないので路肩に落ちないよう十分に注意して走行してください。
写真:肥後 球磨門
地図を見る「天孫降臨への道」を上りきると右手に広い有料駐車場が整備された「高千穂河原」に到着します。ここには霧島の自然や文化を紹介するビジターセンターがあり、展示室では霧島山系を示した地形模型や火山の生立ちなどを紹介した写真パネル、霧島に生息する色々な鳥のさえずりを聞くコーナーがあります。周辺地域の見どころについても地形模型をつかって紹介されているので立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
ビジターセンターの入館は無料で年中無休。入館時間は9:00から17:00となっています。
高千穂河原は高千穂峰など霧島連山の登山口になっていて、登山シーズンの休日は大変混み合うので、シーズン中は余裕を持って訪問することをおススメします。
写真:肥後 球磨門
地図を見る高千穂河原の駐車場端に一本の鳥居が立っていて、神社がここにあったことを物語っています。現在沢山の参拝者が訪れる霧島神宮は古くは高千穂峰山頂近くにあり、火山噴火とともに頻繁に焼失したため、天暦年間には高千穂河原に神社が移されました。
ここに移された霧島神宮は1235年の噴火で焼失し、鳥居と参道、そして社殿の跡地が残るのみとなっていて、鳥居をくぐり300mほど参道を進めば「霧島神宮古宮址」に行けます。
今も残る参道を歩き800年以上前にも同じ道を歩いた参拝者が居たことに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
写真:肥後 球磨門
地図を見る霧島神宮古宮址の社殿跡入り口に立つ鳥居の先には御神体とされる高千穂峰の側火山(そくかざん)“御鉢”が見えます。社殿が焼失したときの噴火で御鉢の高さが100m以上高くなり御鉢の向こう側にあった高千穂峰は見えなくなったといわれ大規模な噴火であったことが想像できます。
社殿跡は「天孫降臨神籬(ひもろぎ)斎場」となっていて、毎年11月、この古宮址と高千穂峰山頂にて「天孫降臨御神火祭(てんそんこうりんごじんかさい)」が行われ、崇敬者が願いを託した祈願札や絵馬が焚かれ国民の平安が祈念されます。
不思議な空気に包まれたこの地に立つと神秘的な雰囲気が漂い底知れぬパワーを感じ、神様からのパワーを受け取りたい方にはおススメの場所です。
写真:肥後 球磨門
地図を見る高千穂峰山頂には天照大神の孫「瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)」が降臨したときに突き立てたと伝わる「天逆鉾(あまのさかほこ)」が突き刺さっています。坂本竜馬が高千穂峰に登山した際に引き抜いたという逸話も残っているもので、その後の噴火で折れてしまったため、現在山頂にあるものはレプリカです。
写真はビジターセンターにあるレプリカで、実際に登山しなくても逆鉾の周囲にある高千穂峰山頂からの風景写真とあわせて山頂にいるような擬似体感ができます。
ビジターセンターの近くに建つ無料休憩所の二階には望遠鏡が設置されていて、そこから高千穂峰に突き刺さる「天逆鉾」を見ることもできます。
数百年前に霧島神宮があった高千穂河原は天孫降臨の地である高千穂峰への入り口。そこは今もなお、祭事が行なわれている場所で霊気漂う古宮址はパワーを授かるパワースポットです。
健脚の方は高千穂峰登山に挑戦してみてはいかがでしょうか。坂本竜馬が妻お龍の手を引いて御鉢火口縁を進んだという、歴史ロマン感じる往復3時間のトレッキングコースです。
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(2024/4/27更新)
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