富士山と甲府盆地を一望!山梨の絶景スポット「甘利山」は朝も夜もすごい

富士山と甲府盆地を一望!山梨の絶景スポット「甘利山」は朝も夜もすごい

更新日:2017/09/15 10:40

木村 優光のプロフィール写真 木村 優光 和風景写真家、夜景愛好家
「甘利山」は山梨県韮崎市と南アルプス市の境目にある、標高1731mの山です。山頂近くまで車でアクセスできることから、冬場以外はハイカーに人気のある山です。頂上からすぐ降りたところには甲府盆地を見渡すことができる展望広場があり、その眺めは絶景そのもの!特に朝焼け時やダイヤモンド富士の日には、多くのカメラマンが訪問する撮影スポットです。そんな「甘利山」の魅力を紹介します。

まだ日が昇らない時間帯の甲府盆地の眺め

まだ日が昇らない時間帯の甲府盆地の眺め

写真:木村 優光

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「甘利山」へ訪問する場合は、可能であれば夜のうちに車で頂上付近まで上がり、そこで日の出1時間前まで待機すると良いでしょう。したがって車の中で仮眠できるような道具が必要です。「甘利山」に訪問する日の韮崎市の日の出時間をあらかじめ調べておき、少なくとも日の出時刻の1時間前には展望広場にアクセスできるようにしておきましょう。

展望広場に着く頃に、まだ日が昇っていなかったら、甲府盆地の夜景が非常に綺麗に見ることができますよ。比較的空気が澄んでいれば、富士山のシルエットも臨むことができるかもしれません。とにかく感動的な眺めに大自然の素晴らしさを思い知ることでしょう。

ここで展望広場へ向かう時の注意です。駐車場から展望広場へ向かう遊歩道には外灯が一切ないため、展望広場までの約5分の道のりを懐中電灯を持参して、歩くようにしましょう。野生動物も多いため、なるべく複数人で、そして熊の出没も可能性がありますので、ラジオと熊鈴は必ず持参しましょう。

駐車場で待機している時間帯は夜空を見上げてみよう!

駐車場で待機している時間帯は夜空を見上げてみよう!

写真:木村 優光

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山頂へアクセスする前の時間帯、つまり前夜からアクセスした場合、仮眠を取る時間がありますが、もし眠ることができないのであれば夜空を見上げてみましょう。車にサンルーフがあれば車から降りずにして眺めることができますが、ここは大自然の空気に触れるためにも、車外に出てみよう!

そこは都会の中では絶対に見ることができない、夜空の絶景が広がっています。いくつもの星が散りばめられた夜空は、言葉を失ってしまうほど素晴らしいものであり、この世のものではないような世界が広がっています。星を見るのが大好きな人には非常にオススメ!

そしてこの光景を見たからには、是非とも写真に残しておきたいところ!因みに写真は約10分間、シャッターを開けっ放しにして撮影したものですが、このような撮影をバルブ撮影と言います。一眼レフでしたら大概バルブ撮影が可能ですので、三脚を用いて撮ってみよう!

徐々に空が明るくなる光景に期待度が高まる!

徐々に空が明るくなる光景に期待度が高まる!

写真:木村 優光

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日の出1時間前になったら、車から降りて、遊歩道を歩いて展望広場までアクセスしてみましょう。上で紹介したように、日の出前の時間帯の遊歩道は真っ暗ですので、必ず懐中電灯を持参し、熊鈴やラジオをかけながら展望広場にアクセスしてみましょう。

展望広場に着いて眼下の甲府盆地の眺めを確認してみましょう。まだ東の空が明るくなっていなくとも、日の出時間はじわじわと近寄っています。したがってまだ夜景の状態出会ったとしても油断は禁物!早速撮影準備に入りましょう。三脚やカメラのセット、そしてシャッタースピードや絞りなどをセットしているうちに、東の空はみるみるうちに明るくなってきます。さらに、甲府盆地の夜景と富士山のシルエットを同時に見ることができる瞬間が刻々と迫ってきます。

徐々に空が明るくなる光景に期待度が高まる!

写真:木村 優光

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数分ごとに東の空の様子が変わっていき、瞬きをする暇もないくらい東の空を眺めながら、お気に入りの場面でカメラのシャッターを押すようにしましょう。もしくは可能な限り30秒毎などにシャッターを押し続けるのでも良いでしょう。そうすれば帰宅後にお気に入りの1枚を見つけやすいですよ。

雲が一切ない空も非常に見ごたえありますが、雲がある日でも、東の空に雲がなければ、太陽の光が雲を照らし、幻想的なシーンを見ることができます。どちらにせよ、あまりの素晴らしさにしばらく立ち尽くすことでしょうね。

徐々に空が明るくなる光景に期待度が高まる!

写真:木村 優光

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なお、富士山写真家にとって、甘利山の展望広場から見る朝焼け富士は定番スポットとなっているため、空気が澄んだ日には、深夜からたくさんの写真家の方が三脚を立てて待機していることもあります。展望広場はそれほど広い場所ではありませんので、譲り合いながらお互い楽しく撮影できるようにしましょう。

日が昇ったら山頂を目指してみよう!

日が昇ったら山頂を目指してみよう!

写真:木村 優光

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太陽が昇って周囲が明るくなったら、今度は山頂を目指して、10分ほどハイキング気分を味わってみましょう。山頂までの遊歩道は写真右下のようにしっかりと整備されていて、あまり迷うことはありません。

日が昇ったら山頂を目指してみよう!

写真:木村 優光

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甘利山への訪問は、10月〜11月がベスト!この時期に訪問できれば、山頂へ向かう途中の遊歩道からは、周囲の山々の紅葉を見ることができます。染まりゆく山肌を眺めながらのハイキングはとても気持ち良いです。

なお、10月といえども、標高1731mの甘利山山頂は冷え込みますので、それなりの服装は必要!そして車中泊する場合も夜間はかなり冷え込みますので、防寒対策は十分に行いましょう。

日が昇ったら山頂を目指してみよう!

写真:木村 優光

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気象条件が揃うと、写真のように雲海も見ることができます。雲海が出やすい時期は9月から10月くらいで、深夜から朝までの温度差が激しい場合!ただし条件が揃っていても出ない場合もあります。眼下の甲府盆地が見えないくらいの雲海が広がる場合もあり、そんな日に訪問できれば最高でしょうね。

冬場は甘利山へのアクセスは・・・

毎年、12月第1週の週末から翌年4月後半まで、甘利山へアクセスするための甘利林道が通行止めになります。これは林道における凍結、積雪による事故防止のため。したがってこの時期にどうしても甘利山へ登りたい場合は本格的な登山となり、経験者以外はオススメできません。

なお、甘利山を含めた南アルプス連峰には、お隣に「櫛形山」も存在します。甘利山と同じように櫛形林道にて車でのアクセスが可能となっているため、標高1300mクラスの林道から甲府盆地の夜景を一望することも可能!甘利山と同じく、櫛形林道も12月第1週の週末から翌年4月後半まで、車の通行止めが行われます。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2010/11/06−2010/11/07 訪問

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