ブラジルなのに“日本”!?サンパウロの東洋人街「リベルダージ」がまるで日本みたい!

ブラジルなのに“日本”!?サンパウロの東洋人街「リベルダージ」がまるで日本みたい!

更新日:2016/08/07 18:38

手塚 大貴のプロフィール写真 手塚 大貴 バックパッカー旅の提案人、スポーツ観戦トラベラー
地球の裏側・ブラジルに、まるで日本のような風景が広がる街があるのをご存知ですか?
その街とは、サンパウロの「リベルダージ」。現在では東洋人街へ姿を変えたものの、いまだに日本人街の頃の雰囲気が色濃く残る地区です。
赤い大鳥居をくぐれば、日本の食品や土産物を売る店、ラーメン屋や寿司屋、居酒屋などが並び、それは日本よりも日本らしい街並み。“すき家”の牛丼まで味わえる、地球の裏側の“日本”をご紹介します!

大鳥居がお出迎え!日本の地方都市みたいな「リベルダージ」

大鳥居がお出迎え!日本の地方都市みたいな「リベルダージ」

写真:手塚 大貴

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この写真を見て、日本のどこかの街の風景だと錯覚する人も多いはず。でも実はこれ、地球の裏側・ブラジルにある風景なんです!

ここはブラジル最大の都市・サンパウロの中心部にある「リベルダージ」地区。かつて世界最大規模の日本人街として賑わった地区です。
現在では東洋人街へと姿を変えましたが、日本人街の時代の雰囲気は今もそのまま。そのシンボルが、街の入口に聳え立つ赤い大鳥居!さらにその前には、サンパウロと大阪が姉妹都市となった記念に命名された“大阪橋”があります。

提灯を模した街灯が並ぶ街並みは、まるで日本の地方都市の風景のよう。「リベルダージ」に一歩足を踏み入れると、一瞬にして日本にワープしてしまったかのような不思議な気持ちになるはずです。

えっ、お城!?日本よりも日本的な「リベルダージ」の街並み

えっ、お城!?日本よりも日本的な「リベルダージ」の街並み

写真:手塚 大貴

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「リベルダージ」には、お城を模したデザインの銀行など、明らかに“日本”を意識した建物も!日本よりも日本的な街並みが広がる地区となっています。

1908年の笠戸丸から始まったブラジルへの日本人移民。その多くが定住したサンパウロで、第二次世界大戦後、日本人街として栄えたのがこの「リベルダージ」でした。
この街が繁栄していた時代は遠くなり、街の規模も当時より小さくなったものの、「リベルダージ」は今でも、サンパウロに住む100万人あまりの日系人にとっての心の拠り所となっています。

日本人移民の歴史を詳しく知りたい人は、この「リベルダージ」にあるブラジル日本移民史料館へ行くのがオススメ!当時の生活用具などから、この地で逞しく生きてきた日本人の軌跡を知ることができます。

下駄や扇子、狸の置物まで!ここは本当にブラジルなのか!?

下駄や扇子、狸の置物まで!ここは本当にブラジルなのか!?

写真:手塚 大貴

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「リベルダージ」には、日本の食品や土産物を売る店のほか、ラーメン屋や寿司屋、居酒屋といった日本食レストランが並び、まさに日本の小さな繁華街といった雰囲気。

スーパーへ入れば、日本でお馴染みのお菓子やお酒のほか、醤油や豆腐、漬物まで売られていて、ここは日本!?と錯覚するほど。土産物屋を覗けば、下駄や扇子、狸の置物まで並び、ここは本当にブラジルなのか!?とますます疑いたくなるはず。
日本食レストランへ入ると、日系人だけでなく、普通のブラジル人も当たり前のように食事をしていて、ブラジルの人々にも日本の味が愛されていることに喜びを感じることでしょう。

さらに「リベルダージ」には、日本庭園や仏教寺院もあり、街行く人々の日本語を耳にすれば、ここがブラジルの中の“日本”であることを実感するはずです。

日本の書店と同じ?いえ、長い船旅をしてきた本なのです

日本の書店と同じ?いえ、長い船旅をしてきた本なのです

写真:手塚 大貴

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「リベルダージ」には、日本の本を売る書店もあります。
実はこれらの本は、日本から船に乗ってこのブラジルまで運ばれてきた本!そのため、日本で2ヶ月も前に発行された雑誌が、この書店ではようやく最新号として店頭に並びます。
日本からブラジルへ、長い船旅をしてきた本・・・。そんな事実を知った後だと、日本の書店と同じように見える風景も、新たな輝きを持って見えてくるかもしれません。

さらに「リベルダージ」では、日本語の日刊新聞が発行されており、キオスクで購入可能。ブラジルで触れる日本語にも、独特の郷愁を感じることができるでしょう。

牛丼の“すき家”まである!地球の裏側でお馴染みの味を

牛丼の“すき家”まである!地球の裏側でお馴染みの味を

写真:手塚 大貴

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街の随所で“日本”を感じる「リベルダージ」には、なんとあの牛丼の“すき家”まであります!
サンパウロに10店舗以上を展開する“すき家”。「リベルダージ」にも2店舗あり、なかでも地下鉄サン・ジョアキン駅近くの店はブラジルでは珍しい24時間営業です。

日本でも定番のねぎ玉牛丼から、しめじバター牛丼、トマトソース牛丼、クリームチーズ牛丼といったブラジルならではの変わり種まで、メニューは多彩。さらに、ラーメンや唐揚げ丼、アイスクリームや抹茶など、日本では考えられないようなメニューもあります。

地球の裏側で出会える馴染み深い牛丼の味、店員さんの「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」の日本語・・・。ブラジルの“すき家”を訪れれば、日本人として思わず心が動かされてしまうことでしょう。

ブラジルにある“日本”「リベルダージ」へ!

「リベルダージ」へのアクセスは、サンパウロ地下鉄1号線のリベルダージ駅下車すぐ。
毎週日曜日には焼きそばや今川焼きなどの屋台が並ぶ“東洋市”が開かれるほか、毎年7月の七夕祭りなど、四季折々に日本の行事も開催されます。
日本人にとっては親しみやすい「リベルダージ」の街ですが、ここも治安の悪いブラジルの都市であることを忘れずに、注意して行動するようにしましょう。

近年、「リベルダージ」は中国人や韓国人経営の店が増え、東洋人の街として確立しつつあるのが現状。それでもまだ今なら、日本人街だった頃の雰囲気がしっかりと残されています。
地球の裏側にある“日本”へ、懐かしささえ感じるこの雰囲気が消えぬうちに、ぜひ足を運んでみてください!

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/07/01−2014/07/02 訪問

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