岡山・備中松山城は大河ドラマ真田丸も使った現存天守の天空の城

岡山・備中松山城は大河ドラマ真田丸も使った現存天守の天空の城

更新日:2018/08/08 14:15

日本100名城に数えられる高梁市「備中松山城」は、国の史跡で、現存する天守があるのは国宝で世界遺産の姫路城を含め、全部で12。その一つが備中松山城です。

臥牛山山頂の標高430mにあり、日本で最も高い位置となる城であることからも、日本三大山城の一つで「天空の城」と呼ばれます。城は大河ドラマ真田丸のオープニングに使用。赤穂浪士の大石内蔵助が滞在したことでも知られ、魅力ある城の観光をご紹介します。

山頂まで

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最初に「備中松山城」山頂までの行き方です。車の場合、5合目の城見橋公園に無料駐車場があります。土日祝は、城見橋公園から往復300円でシャトルバスが走るため、一般車は走行が出来ません。平日は山頂付近まで車で行くことが出来ますが、駐車は14台までとなっています。

「シャトルバス」と「車」は、ふいご峠と呼ばれる8合目までとなります。そこから山頂までは約600メートルの登り道となります。坂道だけではなく、石段もありますので、サンダルなどではなく通常の靴を履いて登ることをお勧めします。暑い季節なら、飲み物の準備と虫除けを忘れないようにして下さい。徒歩の目安は20分です。

NHK大河ドラマ「真田丸」のオープニングに

NHK大河ドラマ「真田丸」のオープニングに
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大手門付近に、NHK大河ドラマ「真田丸」のオープニングに使われた場所の地図が大きく表示されています。番組では撮影された映像にCG加工が加えられた個所がありますが、中にはそのまま映像が使われた場所もあり、それらが写真で紹介されていることから、実際の「備中松山城」とドラマを見比べてみるのも面白いのでは。

備中松山城とは

備中松山城とは
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なぜ、松山城に備中を付けて「備中松山城」と呼ぶかは、愛媛県松山市の松山城との混同をさけるためです。

仁治元年(延応2年・西暦1240年)に秋庭三郎重信が最初の城を築いたとされます。それから城の統治は、高橋氏、高氏、秋庭氏、上野氏、庄氏、尼子氏とめまぐるしく変わって行きます。やがて毛利元就の庇護を受けた三村元親により、尼子を討ち城主となります。

元亀元年(1570年)になると、宇喜多直家との戦で三村元親は出撃。すると、直家と通じていた庄高資・庄勝資親子に城を占拠されてしまいます。翌年2月の戦で城を奪い返しました。その後、織田信長と結びますが、天正2年(1574年)から翌年にかけた毛利・宇喜多連合軍との戦いに敗れ、滅びます。

その後、毛利氏が拠点として利用し、以降は池田氏、水谷氏、安藤氏、石川氏、板倉氏と城主は変わり続け、明治6年(1873年)に廃城となったのです。「備中松山城」は、決して大きな城ではありません。しかしながら天守、三の平櫓東土塀、二重櫓が重要文化財となっています。

装束の間とは

装束の間とは
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城の中に入ると、日本史の中でも際立って城主の入れ替わりが激しかったこちらでは、「装束の間」を見ることが出来ます。籠城の末に敗れた一部城主は、この場所で家族と共に最後を迎えたと伝えられています。しかしながら現在こちらは、歴史を説明した映像を見て楽しんでもらえる場所となっていますので、怖い雰囲気は漂っていません。

また、籠城戦に備え、城主の為の食事と暖房用に作られたという囲炉裏が残されています。通常は火災を防ぐため、重要な場所で火を使うことはありません。それでも城の中に作られたことそのものが珍しいのです。

2層2階の天守は2階に上がることが出来ます。段数は少ないものの急こう配の階段を使うことになります。手すりを使って、足元にも十分に注意をしましょう。2階に上がると町並みを見下ろすことが出来ます。

城の裏に回る

城の裏に回る
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城の右側から裏手に回ることが出来ます。鮮やかな葉が茂る道を過ぎると、切り立った岩の上に石垣があり、そして城が見える迫力の姿を見ることが出来ます。正面だけでは無く、こちらもお勧めです。

岡山高梁の天空の城「備中松山城」には大石内蔵助も滞在

標高430mにある「備中松山城」は、季節やタイミングによっては雲海を見ることが出来ることから、有名になった兵庫県朝来市の竹田城だけではなく、こちらも「天空の城」と呼ばれています。

また、赤穂浪士で有名な大石良雄(内蔵助)が浅野家の家老時代に、城番として滞在したことがあります。このように、様々な観点から観光出来る場所でもあるので、足を運んでみて下さい。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/30 訪問

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