ご紹介する「なぎさ公園」は、伊東市の松川河口にあります。市制30周年を記念して整備された公園で、地元の彫刻家「重岡建治」氏が製作した彫刻作品のみが展示されている全国的に珍しい公園なのです。
重岡氏は、世界に名を知らしめるイタリアの彫刻家「エミリオ・グレコ」の弟子で、日本オリンピック委員会が制定する賞「JOC賞」のトロフィーを手掛けるなど、日本を代表する彫刻家です。
なぎさ公園には、約17基の作品が展示されていて、こちらは「祈り」と題された作品。この公園は「平和と幸せを願う姿をシンボル化」していて、ここを訪れたら是非見ておきたい作品です。平和の象徴とされる鳩が手に乗っていて、羽を休めている様子は平和を切に願う人々の心を表現。ここは伊東港の近くにあって、作品に加え青い海や空、芝生の緑など、色のコントラストがとっても綺麗で、こんな中で作品を見られるのも魅力の一つです。
天気の良い日は、房総半島や三浦半島まで見渡せ、気分が晴れ晴れしてしまうような開放的な景色が見られますよ。作品の中に、水飲み場になったちょっぴり変わった彫刻作品もあるので、探してみて下さいね。
【なぎさ公園】
静岡県伊東市東松原町178−36
変わって、こちらは「按針メモリアルパーク」です。ここは、先程のなぎさ公園の松川河口の対岸にある小さな公園。ここにも、伊東の歴史に因んだ重岡氏の作品が展示されているので、併せて見たい必見処です。
公園の名前にある「按針(あんじん)」とは、日本で初めて洋式帆船を建造した「三浦按針(ウィリアム・アダムス)」のこと。按針の業績を記念した公園で、按針が造船した「サン・ブェナ・ヴェンツーラ号」の帆船のモニュメントや、三浦按針の胸像などの作品が展示されています。
右側にあるのは「ヴェンツーラ号」のモニュメント。ヴェンツーラ号は、この松川河口で造られたとされる、この地ゆかりの帆船です。荒波の中、船が突き進むたくましい様子が表現されていて、他の作品に比べて手の込んだハイセンスな作品なので、ここを訪れたら忘れずに見て下さい。
【按針メモリアルパーク】
静岡県伊東市渚町6
続いてご紹介するのは、あんじん通りにある「ヤマモトコーヒー一番館」。コーヒー専門のお店ですが、ここには美術館顔負けの重岡氏の作品が飾られているのです。
ここでは、良く見られるブロンズ像だけでなく、珍しい木彫りの作品や数十センチの小さな作品などがあります。中でも驚いてしまうのが、こちらの作品。大人とほぼ等身大の作品が、店内にど〜んと置かれていて、間近で鑑賞することができるのです。等身大の作品は他にも2体あり、作風が変わった柔らかな曲線が美しい作品が見られる、とっておきの鑑賞スポットです。芸術作品に囲まれて飲むコーヒーは格別なので、ここで一息付いてみては如何でしょうか?
【ヤマモトコーヒー一番館】
静岡県伊東市銀座元町3−20
ご紹介した「なぎさ公園」は、美しい海と一緒に芸術作品が見られ、潮風も心地良くリフレッシュできる一押しの散策スポット。重岡建治氏は、伊東が誇る彫刻家なので、伊東市を訪れた際は、是非足を運んでみては如何でしょうか?
世界に通用するプロの芸術作品をタダで見られるなんて、はっきり言って見ておかなければ損ですよ!
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