有馬温泉街、随一の紅葉スポット!秋の瑞宝寺公園を歩く。

有馬温泉街、随一の紅葉スポット!秋の瑞宝寺公園を歩く。

更新日:2018/10/26 20:21

下川 尚子のプロフィール写真 下川 尚子 ライター
秋の有馬は、格別情緒があって美しい! それは、紅葉の存在を抜きにしては語れません。有馬温泉街にはいくつかの紅葉スポットがありますが、そのなかでも「絶対見ておきたい場所」といえば、なんといっても瑞宝寺公園です。
ここでは、瑞宝寺公園の歩き方をご紹介。さらに、有馬のその他の紅葉スポットについても触れてみます。秋の一日、有馬温泉街にお出かけしてみませんか?

太閤・豊臣秀吉に愛された瑞宝寺

太閤・豊臣秀吉に愛された瑞宝寺

写真:下川 尚子

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有馬温泉は、豊臣秀吉に愛された温泉街。ありし日の秀吉は、たびたび有馬を訪れて温泉に入ったり、千利休などと茶会を開いたりしていたといいます。

また、慶長伏見大地震によって被害を受けた有馬の地の復興に尽力した功績でも知られています。そんな歴史から、有馬温泉には「太閤の湯」や、「ねね橋」など、秀吉ゆかりの名前がつけられている場所が多いのです。

瑞宝寺は、そんな秀吉に愛された場所のひとつ。瑞宝寺には、秀吉が「いくら見ていても飽きない」と褒めたことから、「日暮しの庭」と呼ばれた庭がありました(今も残っています)。今は廃寺となっており、その跡地が整備されたのが瑞宝寺公園です。

さまざまな季節のなかでも紅葉の時期はひときわ美しく、幾重にも重なる紅葉のアーチは壮観です。関西でも有数の紅葉スポットと言われている瑞宝寺公園。まずはゆっくりと歩いて、秋の景色を楽しんでみてください。

瑞宝寺公園の歩き方

瑞宝寺公園の歩き方

写真:下川 尚子

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瑞宝寺公園は、それほど広い公園ではありません。ぶらぶらと歩いていると、30分〜1時間くらいが散策時間としてはちょうどよいくらいでしょうか。

見ておきたいスポットとしては、まず、秀吉が愛用したと言われる石の碁盤が残されています。ちょっと地味ですが、探してみてくださいね。また、十三重の石塔や、京都の伏見桃山城から移築したと言われる山門も残っています。このあたりは、寺であったころの名残ですね。さらに、公園の奥まで歩いていくと「太鼓滝」があります。落差約10メートルで、なかなかに立派。ぜひ、ハイキング気分で歩いてみてください。

そして、散策の合間に一息つきたいときには、お茶屋さんがありますので、気軽に利用してみましょう。おでんや甘酒など、ちょっと「ほっこり」できるメニューがそろっています。

11月2、3日には、例年、秀吉を偲んで「有馬大茶会」が開かれます。有馬の数か所で行われるこの大きなお茶会、会場のひとつが瑞宝寺公園となっています。お茶の心得がある方は、参加してみてはいかがでしょう?

瑞宝寺公園の紅葉の見ごろ、そしてアクセス方法のコツ

瑞宝寺公園の紅葉の見ごろ、そしてアクセス方法のコツ

写真:下川 尚子

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では、瑞宝寺公園の紅葉の見ごろやアクセス方法について紹介しておきましょう。

まず、紅葉の見ごろ。例年は10月下旬から色づきはじめ、11月上旬〜11月下旬が見ごろとなっています。年によって見ごろの時期は異なりますので、事前にホームページなどで紅葉の進み具合を調べてみてください。

次にアクセス。瑞宝寺公園は、有馬の中心街から少し歩きます。有馬温泉駅や高速バスの乗り場からは15〜20分ほど。ただ、秋の有馬は美しいので、温泉街の情緒を楽しみながら歩いていると気持ち良いですよ。

マイカーの場合は、紅葉の時期はハイシーズンですので、「混む」「駐車場が少ない」「一部交通規制がある」という条件です。ある程度の土地勘がないと、この時期には難しいかもしれません。そのため、基本的には公共交通機関を利用することをおすすめします。

なお、筆者が取った方法としては、マイカーで神戸方面から「芦有ドライブウェイ」を利用して有馬へ入り、ドライブウェイ出口(芦有ゲート前)近くの「瑞宝寺パーキング」に停めて7〜8分ほど歩きました。このルートなら交通規制にも引っかからずスムーズにアクセスできます(ただ、時間によっては駐車場がかなり混みますが)。ご参考までに。

立ち寄っておきたい、その他の紅葉スポット

立ち寄っておきたい、その他の紅葉スポット

写真:下川 尚子

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瑞宝寺公園についてご紹介しましたが、有馬の紅葉スポットは瑞宝寺公園だけではありません! ということで、ここから他のスポットについても触れていきましょう。

まず、お昼間に訪れたい紅葉スポットとしては、善福寺、鼓ケ滝公園、滝川沿いなどがあります。個人的に好きな場所は、写真の「ねね橋」。赤い橋とねねの像、紅葉がきれいに入り、写真スポットとしてもおすすめです。また、ねね橋は有馬の中心街にありますので、どこからでも行きやすく、気軽に立ち寄ることができます。

ねねは、秀吉の正妻。ねねの像をじっくり見てみると、その視線は「太閤橋」近くの「湯けむり広場」にある、太閤秀吉像を向いていることがわかります。離れた場所に建つこの二つの像は、視線が合うようにできているんですよ。なんだか素敵だと思いませんか?

夜の紅葉ライトアップもお忘れなく!

夜の紅葉ライトアップもお忘れなく!

写真:下川 尚子

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最後に、有馬温泉街に宿泊する方のために、夜に立ち寄りたい紅葉スポットについてもご紹介しましょう。

瑞宝寺公園は有馬随一の紅葉スポットとして有名ですが、惜しむらくは、夜の紅葉を眺められるライトアップがないこと。住宅街に位置しますので、夜のライトアップはされていません。有馬で夜を過ごすなら、「太閤の湯」正面の「紅葉の棚田」に立ち寄ってみてはいかがでしょう。こちらでは、紅葉のライトアップイベントが行われています。

昼の紅葉とは違って、明かりに浮かび上がる紅葉はまた鮮やかで、夜ならではの風情が楽しめます。ぜひ、立ち寄ってみてくださいね。詳しくは、関連メモ「紅葉灯花」〜有馬温泉街の新名所、紅葉ライトアップイベント! をご覧ください。

温泉やイルミネーション…秋の有馬は楽しみいっぱい!

有馬温泉街の紅葉スポットについて、瑞宝寺公園を中心にご紹介しましたが、いかがでしたか?

有馬は紅葉の名所ですが、もちろん忘れてはいけないのが温泉です。散策後は、ぜひのんびりと温泉につかり、秀吉が愛した有馬の湯を楽しんでください!

一番おすすめなのは宿泊してのんびりと楽しむことですが、手軽に利用できる日帰り温泉も便利です。立ち寄り湯なら「太閤の湯」「金の湯」「銀の湯」などが有名です。日帰りプランを用意している旅館も多いので、お気軽に利用してみてくださいね。

また、有馬温泉街から車で20分程度の場所「神戸フルーツ・フラワーパーク」では、例年、11月初旬からイルミネーションイベント「神戸イルミナージュ」が始まります。ちょうど、紅葉のきれいな時期に重なりますので、そちらに足を延ばしてみるのもオススメです。詳しくは関連メモ 関西最大級の光の祭典「神戸イルミナージュ」神戸フルーツ・フラワーパーク にてご紹介しています。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/11/18 訪問

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