写真：島塚 渓
地図を見る白兎神社は、「因幡の白兎（いなばのしろうさぎ）」という神話に登場するウサギを御祭神としています。このウサギには、縁結びに関するあるエピソードが残されています。
もともと隠岐の島に住んでいた白ウサギは、ある日因幡(現在の鳥取県)に行こうと思いたちます。しかし、ウサギには海を渡る手段がありません。そこでサメを騙して、その背中の上を渡り、鳥取まで行くことにします。ウサギは言葉巧みにサメを騙し、もう少しで向こう岸まで辿り着くというところまでやって来ます。あまりの嬉しさに、ウサギはつい「君たちは騙されたんだよ」と言ってしまいました。すると、サメたちはいっせいに襲いかかり、ウサギの毛を剥いでしまいます。
ウサギが痛みで泣いていると、大国主命（おおくにぬしのみこと）という神様が通りかかり、毛が元通りになる方法を教えます。すると、ウサギは大国主命と美しい八神姫（やがみひめ）との縁結びを約束してくれます。
このお話が「日本最古のラブストーリー」として認定され、縁結びのパワースポットとして人気を集めることになりました。
写真：島塚 渓
地図を見る白兎神社では、おみくじにも独自のアレンジが加わっています。手前の灯篭の上に写っているのが、その｢白うさぎおみくじ｣。一見するとウサギの置物にしか見えませんが、実はこれがおみくじなんです！底に貼ってあるシールを剥がすと、なかにおみくじが入っています。白くてまるっこいウサギの形がなんともカワイらしい一品。家に持って帰って飾るなど、お土産としても活用できるかもしれません。
ちなみに後ろに写っているしめ縄は、白兎神社の拝殿に掲げられているもの。ザ・縁結びの神社として有名な出雲大社のしめ縄と同じ場所で作られているんですよ。
写真：島塚 渓
地図を見る白兎神社には、いたるところにウサギのモニュメントがあります。鳥居をくぐってから本殿に着くまでには、石でつくられたウサギたちが、参拝者を導くように並んでいます。跳ねたり、立ったり、走っていたりといろいろなポーズをとるウサギの愛くるしさは必見です！
そのウサギの足もとに散らばっている石も、実はりっぱなお守りグッズなんです。社務所内で販売している「結び石」と呼ばれる５つの石は、「良縁・子宝・繁盛・飛躍・健康」を示しています。その石を鳥居の上に乗せて、願い事をするのが定番の使い方。他にも参道のウサギにお供えしたり、持ち帰ってパワーストーンとして身につけたりすることもできます。
写真：島塚 渓
地図を見る白兎神社のすぐ隣には「神話の里・白うさぎ」という道の駅があります。ここには野菜の即売所やご当地グルメが食べられるレストランなどが置かれています。この道の駅にも、縁結びに関するグッズが売られているんです。
その名も「白兎起請文」（はくときしょうもん）。起請文とは、大国主と八上姫が二人の愛を白ウサギに誓った文章のこと。いわば現代の婚姻届けのようなものです。この白兎起請文は3枚1セットになっているので、それぞれに自分とパートナーの名前を書きましょう。１枚を白兎神社に納め、残りの2枚は各自で保管します。
この起請文は、いま大事な人がいないという方でも使用できます。良縁を求める人は、自分の名前のみを記入して白兎神社に奉納してください。きっと将来のパートナーになる人とのご縁が結ばれるでしょう！
白兎神社から遊歩道を５分ほど歩いたところに、美しい砂浜が広がる白兎海岸があります。ここは因幡の白兎がサメに皮を剥がされたあとに辿り着いた海岸。神話の舞台として非常に重要な場所です。
今ではビーチとして開放され、海水浴やサーフィンを楽しむ人にも親しまれているんです。白兎神社から歩いてすぐの場所なので、神社や道の駅といっしょに、ぜひ訪れてみてください！
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(2024/4/26更新)
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