台北話題のスポット「好樣思維」「好樣情事」〜クリエイター集団「好樣VVG」のテーマレストラン〜

台北話題のスポット「好樣思維」「好樣情事」〜クリエイター集団「好樣VVG」のテーマレストラン〜

更新日:2018/07/23 15:24

吉川 なおのプロフィール写真 吉川 なお 台湾在住ライター、元旅行会社勤務の旅行マニア
台湾好きの方なら一度は聞いたことがあるかもしれない「好樣 VVG」という単語。「VERY VERY GOOD」の略語で、新しいライフスタイルの創造を目指す台湾のクリエイター集団の名称です。より洗練された生活を目指し、レストラン、手芸店、書店などさまざまな分野で店舗を展開しています。

本や雑貨、映画好きな方にはレストラン「好樣思維」「好樣情事」がオススメ!世界中からやってきた楽しい物と出会えます♪

台湾人オーナーたちのセンスが具現化

台湾人オーナーたちのセンスが具現化

写真:吉川 なお

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「好樣 VVG」と聞いてピンとくる方はかなりの台湾通!1999年に設立されたVVGはさまざまなジャンルから成るクリエイター集団で、『世界中のいいもので日々の生活をよりよいものに』をコンセプトに、いろいろなアイデアをカタチにしてあらゆる年代の人たちにとっておきの場所を提供しています。

そのときどきのトレンドを吸収した店舗運営は常に注目の的となっていて、1号店のレストラン「好樣餐廳 VVG Bistro」を皮切りに、ソーイングハウス「好樣喜歡 VVG Chiffon」、個性的なライブラリー「好樣文房 VVG Chapter」、テーマレストラン「好樣思維 VVG Thinking」「好樣秘境 VVG Hideaway」「好樣情事 VVG Action」「好樣蘋果兒 VVG Pomme」などジャンルもさまざま。2009年にオープンした小さな書店「好樣本事 VVG Something 」は『世界で最も美しい書店ベスト20』のひとつに選ばれ、台湾のみならず世界的にも高く評価されています。

店内には旅行好きのオーナーが世界各国から集めた家具や商品が並び、そのモノ選びのセンスにも脱帽!粋な内装も人気の秘密です。

思索がテーマ「好樣思維 VVG Thinking」

思索がテーマ「好樣思維 VVG Thinking」

写真:吉川 なお

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「好樣思維 VVG Thinking」があるのは、台北のカルチャースポット『華山1914文創園区』。日本統治時代の1914年に創業した酒造会社の跡地を再利用したアート・イベント施設で、2012年に紅磚六和院エリアの赤レンガの建物内にオープンしました。

もと樟脳工場だった広い建物は吹き抜けの2階建てで、1階はレストラン、2階は「好樣本事」のような本と文具と雑貨のセレクトショップになっています。

店名の「思維=Thinking」は「考え方」という意味。非日常の空間に身を置いて思索の世界にいざなう、そんなゆとりを提供してくれる場所となっています。

まずその世界に私達を導いてくれるのは、レストランの重厚感ある内装。入口を入ると小さな花園と3つの部屋があり、そこに配された不揃いのテーブルや椅子、大きな窓にかかるドレープカーテンがレンガや床のタイルと調和してノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。まるで欧州貴族のお屋敷のようでまさに異次元。アンティーク調の食器でいただく料理やスイーツもオリジナリティにあふれ、ゆったりした時間が過ごせます。

2階は玉手箱のようなギャラリー

2階は玉手箱のようなギャラリー

写真:吉川 なお

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天井を見上げると目に入る大きな翼のオブジェはこの店のシンボル。「人間の持つ想像力」を翼に例え、その無限の可能性を表現しています。

その可能性をモノで表現したのが2階にあるギャラリー。女性オーナーGraceさんが20年にわたるバイヤー経験を生かして創り上げたハイセンスな空間で、一人分の椅子が置かれたアートスペースと日本をはじめ世界中からやってきた本や雑貨が散りばめられた展示スペースがあります。

そのひとつひとつが普段見ることができない骨董品ばかり。アンティーク雑貨をメインに食器や服飾品、クラフト製品、文房具や工具など昔見たことがある生活用品やレトロな小物が勢揃いしています。日本の伝統工芸品や和食器など和のテイストも多く、その数とジャンルの豊かさに驚いてしまいます。

本棚には日本語の本も多数置かれています。画集や浮世絵などのアート関連の本に混じって童話や飛び出す絵本などもあり、思わず手に取ってみたくなるものばかり。より良い生活へのヒントがみつかるかもしれません。

映画がテーマ「好樣情事 VVG Action」

映画がテーマ「好樣情事 VVG Action」

写真:吉川 なお

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「好樣情事 VVG Action」があるのは、煙草工場の跡地だった『松山文創園区』。広大な敷地に建つ工場や事務所、倉庫などを再利用し、「文創(文化創意)」をテーマに芸術に親しめるスポットとして生まれ変わりました。

その敷地内に建つ「誠品生活」の地下2階がVVGのステージ。隣が映画館であることから、店内は映画スタジオを模した内装となっています。

大きなスポットライトに迎えられて店内に入ると、舞台のようにライトがあたるキッチンがまず目に入ります。その中にいるスタッフはハンチング帽とベストというコスチュームで、まるで舞台俳優に扮しているかのようです。

お客が座るソファ席や長テーブルにもスタジオのような演出が。座席はすべてスポットライトで照らされ、そこに座っていると今にも撮影が始まるかのよう。奥には映画関係の書籍や撮影の小道具などが並べられ、映画好きにはたまらないオリジナリティーあふれる空間になっています。

オススメはVVG自慢のケーキ!

オススメはVVG自慢のケーキ!

写真:吉川 なお

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VVGの魅力は雰囲気や内装だけではありません。そこで供される食事やデザートもかなりのハイレベル!中でも人気なのは店頭に並ぶVVG共通の大きなケーキで、これ目当てで来店する人も少なくありません。

写真は一番人気のマシュマロチョコレートケーキ。濃厚なチョコ味とふわふわしたマシュマロの食感、添えられたアイスクリームのひんやり感と甘み、そのすべてがマッチしたVVG自慢のケーキです。

進化するVVG

心地よいライフスタイルを目指し、常に進化し続けるVVG。台中にオペラハウス「好樣玩藝兒 VVG Play Play」もオープンし、さらなる展開を見せています。

訪れるだけでなにか新しい発見がありそうなVVGショップ。一見の価値ありです!

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/09/03−2016/09/06 訪問

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