自転車大国オランダで大満足サイクリング!「デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園」

自転車大国オランダで大満足サイクリング!「デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園」

更新日:2016/07/27 17:39

浅井 みら野のプロフィール写真 浅井 みら野 総合旅行業務取扱管理者、全国通訳案内士(英語)、世界遺産検定2級、JSBA スノーボード バッジテスト 1級
人口より自転車の数が多いといわれるほど、自転車のイメージが強いオランダ。平地な国なので、街中でも皆さん気持ちよくスイスイ走る姿を良く見かけます。レンタルできる都市も多いですが、街中よりもせっかくなら爽快感を思いっきり味わえる場所で乗りたい!と思う方も少なくないはず…。それなら森に草原、それに砂丘など様々な景色を楽しめる「デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園」がお勧めです!

圧巻の自転車保有数

圧巻の自転車保有数

写真:浅井 みら野

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アムステルダムから電車で1時間、オランダ最大の国立公園「デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園(De Hoge Veluwe Park)」に到着します。広さは55平方kmとNYセントラルパークの15倍以上もの大きさを誇ります。公園内は車道も通っており、付近の町から出ている公共バスがビジターセンターやクレラー・ミュラー美術館近くのバス停を巡ります。

敷地面積が桁違いに広いですので、お勧めは1,800台もある無料レンタルできる白い自転車。使い方はとても簡単。公園内数か所に設けられている駐輪所に行き、乗りたい自転車を選びます。鍵はかかってませんので、そのまま乗り、好きな場所へ走ります。返す時も駐輪所ならどこでもかまいません。自転車を止めるだけで終わりです。ビジターセンター横にも自転車をレンタルできる場所がありますが、有料で自転車の色も青いのでご注意くださいね。

動物との遭遇も!?

動物との遭遇も!?

写真:浅井 みら野

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公園内には43kmにもおよぶ自転車専用道路が完備され、快適なサイクリングを楽しめます。それに道が交差する場所には案内看板があり、便利ですよ。公園全体のルートや目印が書かれた地図はビジターセンターより購入可能です。

もしかしたら動物と遭遇することも!?シカやムフロンとよばれるヒツジ、それにイノシシやキツネなどが公園内で暮らしています。他にもタカやキツツキなど鳥の種類も豊富です。姿見えずとも、耳をすませば鳥たちの合唱を楽しめます。

公園の半分以上を占める森

公園の半分以上を占める森

写真:浅井 みら野

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敷地の半分以上を占める32平方kmが森に覆われています。しかし、森といってもただ自然にできた森ではありません。森の種類が細かく4つに分けられ、育つ植物も決められています。公園の目的が自然保護も兼ねてますので、少なくなってしまった原生林を回復させるため意識的に整備され、栄養源と思われる枯れ木を多く残したエリアがひとつめ。

その他にも保護まで至りませんが、天然の植物しか植えないエリアと、あえて見た目のバリエーション(緑の薄さや濃さ)を増やすために外来種を植えたエリアもあるんですよ。外来種の中には日本の固有種であるカラマツも含まれてますので、何か不思議な縁が感じられますよね。また19世紀の農業用に育てられた植物も、当時の文化を示す大切なものとして今も残しているエリアがあります。

開放的な草原

開放的な草原

写真:浅井 みら野

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森に続いて公園内を占めるのが、どこまでも続く草原です。規模は21平方kmと新宿区より広いから驚きですよね。その草原のなかを自転車で走れば、何ともいえない開放感と爽快感が!まさにこの場所ならではの体験ですので、是非ともお試し頂きたいです。

色鮮やかな蝶やトカゲなど、森に生息する動物とは異なった動物を見つけることができます。また草原近くには沼もあり、多くの鳥が訪れますよ。森と草原、それぞれ異なる良さをお楽しみください。

砂丘が見せる圧倒さ

砂丘が見せる圧倒さ

写真:浅井 みら野

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自然豊かな印象が残るデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園ですが、以前は砂地に覆われているエリアが多かったというから驚きです。今でも公園内には砂丘や砂地が残っており、何も生えてない無の景色に圧倒されてしまいます。

焼き畑農業や家畜による影響で中世以前、このエリアにはもともと緑がありませんでした。農業の改善、植林の効果により徐々に自然が戻り始め、20世紀初頭に現在の状態まで回復したのです。自然がもたらす豊かさと、ないゆえに生じる厳しさ。過去と現在の姿が同時に見れる貴重な場所です。

アクセス方法

公共交通機関でデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園に行く場合、鉄道駅からバスを1回乗り換えて向かうことになります。鉄道駅アペルドールン(Apeldoorn)で降りた場合、108番のバスに乗り、オッテルロー(Otterlo)停留所で降ります。そこで今度はフンデルロー(Hoenderloo)行き106番バスに乗ります。106番バスが公園内を行き来するバスですので、乗車の際に公園入場料(大人9.15ユーロ)も払うことになります。

鉄道駅エーデ・ワーゲニンゲン(Ede-Wageningen)で降りた場合も同じく108番のバスに乗り、オッテルロー(Otterlo)停留所でフンデルロー(Hoenderloo)行き106番バスに乗り換えます。バスは1時間に1本がほとんどなので、帰りの時間を到着時にお調べください。

どちらの鉄道駅もアムステルダムから電車で向かうことができ、所要時間が1時間ほど。バスの運転手も慣れている方が多いので、デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園や公園内にあるクレラー・ミュラー美術館の名前をいうと教えてくれますよ。乗り換えが多いですが、その分到着した時の感動は倍増です。様々な自然の絶景が広がるデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園で素敵なサイクリング体験をお過ごしください!

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/06/14 訪問

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