日本でたった一つの○○が三つも!ミナト神戸ならではの驚きの神戸港クルーズ

日本でたった一つの○○が三つも!ミナト神戸ならではの驚きの神戸港クルーズ

更新日:2013/10/17 14:51

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者
海と山に挟まれた風光明媚な神戸は、古くから外国との交流が盛んな国際都市。神戸港という良港があるゆえ、多くの外国人がこの町で暮らし、独特の雰囲気が作り上げられました。

神戸港があってこその神戸。そんな神戸の真髄を堪能する神戸港クルーズに出掛けましょう。へぇぇっと驚く、さまざまな「日本でたった一つ!」に出会えますよ。ミナト神戸ならではの海風を楽しみながら、心躍る時間をお過ごしください。

海風に心躍る『神戸港クルーズ』

海風に心躍る『神戸港クルーズ』

写真:SHIZUKO

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『神戸港クルーズ』の拠点は、神戸港の中突堤中央旅客ターミナル『かもめりあ』。

元町や旧居留地などの町中から、赤い『神戸ポートタワー』を目指して、海に向かって歩くこと10分。阪神高速神戸線の高架をくぐれば『メリケンパーク』に到着。ポートタワーの右側に『かもめりあ』(写真では左側にある建物)があります。

ちなみに、間もなく開業50周年を迎える神戸ポートタワーは、鼓の形をしていて、その美しさから数々の賞を受賞している観光タワーです。海に面して建っているので、初日の出スポットとしても人気があります。神戸の山も海も俯瞰できる回転床式の喫茶店は、座っているだけで360度・神戸の全方向の風景が楽しめますから、クルーズの後にぜひ、登ってみてください。

かもめりあでは、『神戸シーバス』と『神戸ベイクルーズ』2種類の神戸港クルーズのチケットが購入出来ます。

どちらも予約いらず。値段も1000円くらいで、45分間の船旅が楽しめます。およそ15分間隔で運行されているので、ちょっと時間が空いたとか、歩き疲れたからゆっくりしたいなんて時など、神戸散策の思い出に、ぜひ、乗ってみてください。

また、少し歩いてハーバーランドに行けば、ランチやディナーを楽しめる豪華船『コンチェルト』も運航しています。

日本でたった一つ…、三菱重工ドッグでは

日本でたった一つ…、三菱重工ドッグでは

写真:SHIZUKO

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クルーズ船を選んだら、いよいよ神戸港を出港! 穏やかな青い海と透き通る空。ほんの少しの時間でも、船の旅は心ウキウキ。

船は、岸壁を離れると、観覧車が見える神戸ハーバーランドのモザイクを右手に見ながら、神戸港をゆっくり進みます。しばらくすると『川崎重工』のドッグが見えてきます。新幹線をよく使う人は、車両に川崎重工の文字を記憶しているかもしれませんね。そうです、ここで、新幹線の車両は作られているんです。

造船所ですから、貨物船やクルーズ船など、ここから生まれる船は数知れず。美しい帆船・日本丸や海王丸も、ここ川崎重工で生まれました。もちろん、それ以外にも新造船されている新品の船を見ることがあるので、どんな船に出会えるかも楽しみの一つです。

そして、船は『兵庫埠頭』を超えて、いよいよ日本でここだけの、海上自衛隊の『潜水艦』の製造・メンテナンスを担当する『三菱重工』のドッグのそばを通ります。

潜水艦は、まさに水中にいる船なので、めったのその姿を見ることはありません。が、ここでは、自分の目で潜水艦を見るチャンスがあります。普通の船とは全く違うフォルムを見ると、平和ボケした日常が、多くの人々によって守られていることを実感します。

日本でたった一つ…、神戸港第一防波堤東灯台

日本でたった一つ…、神戸港第一防波堤東灯台

写真:SHIZUKO

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私たちが歩く道路にある信号の役割をする海の信号器=灯台。日本全国に数々ある灯台の総数はおよそ3300基。その中でも、唯一、灯台の壁面に文字が書いてあるのが『神戸港第一防波堤東灯台』なんです。

えっ、嘘? と思う方は、よくよく思い返してみてください。灯台はだいたい真っ白で、壁面には何も書かれていないはず。実は法律で、文字を書いたりすることは禁じられています。

では、なぜ、神戸港の灯台に文字が書かれているのか。

神戸港第一防波堤東灯台は、1931年(昭和6年)8月15日に初点灯された神戸港内に現存する灯台の中では、二番目に古い灯台。ところが1964年から2年続きで台風による被害を受けたため、安全を祈願し女性書道家が筆を執り、当時の神戸市長に『神戸港』の書を寄贈。1967年に、開港百年の記念事業として海上保安庁の許可を受け市などが灯台に掲げたそうです。

灯台そのものがライトアップされ、遠くからでも『神戸港』の文字が読めるので、神戸港に寄港する船は、この文字を見るとホッとするそうです。

日本でたった一つ…、神戸港震災メモリアルパーク

日本でたった一つ…、神戸港震災メモリアルパーク

写真:SHIZUKO

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もう一つ、神戸中突堤で、日本でたった一つのものがあります。

それは『神戸港震災メモリアルパーク』。

こんなものは、本当に日本でたった一つで充分ですが、その分、とても貴重なもの。阪神淡路大震災によって壊滅状態になったメリケン波止場の岸壁をそのまま保存し、見学できるように整備された公園です。

波打ちバラバラになった岸壁が、当時の状況を静かに伝えてくれています。

そばには神戸港の被災の状況や復旧の過程など記録した展示があります。あの凄まじかった震災も、時間とともに記憶が風化していきがちですが、ぜひ、この地に足を運んでいただき、決して忘れてはいけない大震災を実感していただければと思います。

おわりに

今ではすっかり震災の傷跡も癒えたように見える神戸ですが、以前の姿を知っていると、町が変わってしまったなと思うことも多いものです。それでも、そんな変化に柔軟に対応しながら、多くのものを受け入れてきたのが神戸。変化を恐れず、新しいものを受け入れられる姿こそが神戸なのでしょう。海から眺める頼もしい神戸の姿を、多くの人に楽しんでいただければと願います。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/09/24 訪問

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