写真:Happy ブンブン
地図を見る長野県のビーナスラインには、車山高原や白樺湖などたくさんの観光地があります。そのビーナスラインを登り切ると日本一標高の高い道の駅「美ヶ原高原美術館」があります。この道の駅に隣接するのが、今回紹介する「山本小屋ふるさと館」。お土産屋として生まれ、2007年からは宿泊施設もスタートした「ふるさと館」は、今では宿泊者の多くから最高の評価を受けるほどに成長しました。
ふるさと館に着いて、一息ついたらすぐ前にある牛伏山に登りましょう。わずか15分程で頂上に着くことができます。頂上からは美ヶ原高原を見渡せます。王ケ頭ホテルや美しの塔はもちろん夏には放牧された牛も見る事が出来ます。時間があればチェックインの前に荷物を預けて、美ヶ原をハイキングするのもお勧めです。
写真:Happy ブンブン
地図を見る部屋は決して広くはありませんが、1階にある和洋室は南アルプス側に面していて、17から30平方メートルのベッドと畳のある家族やグループにお勧めの部屋が、6室用意されています。
また3階にある洋室は18.5から22平方メートルの広さで11室。南アルプス側の部屋からは遠く富士山が見えることもあります。牧場側の部屋の前は牛伏山なので、景観は少し劣りますが、運が良ければ牛を見ることが出来ます。
小さな施設ですが、お風呂も充実しています。24時間入浴可能の男女の展望風呂からは絶景が広がり、無料のマッサージチェアも用意されています。3階にはカップルに人気の貸切風呂があります。チェックイン後に貸切風呂の前にある予約表に記入するシステムなので、早目のチェックインがお勧めです。
写真:Happy ブンブン
地図を見る「山本小屋ふる里館」と名前に「小屋」が付くので、どうしても食事は高所にある山小屋の質素なものを想像してしまいますが、2階にあるダイニングの席に案内されると驚きます。食前酒のオリジナルワインと前菜が綺麗に盛り付けられたテーブルの横には、お品書きも用意されています。標高2000メートルでまさかの本格の会席料理がいただけるのです。
開業時から10年間変わらぬ料理長は老舗割烹料理屋の出身。料理旅館のように、温かいものは温かいうちに食べられるように配慮されています。美ヶ原の自然水で育てられた自家製の岩魚は、スタッフが1時間以上かけて、炭火でじっくり焼いてくれるので、頭も美味しく食べられます。この他にも季節の山菜や手打ちの蕎麦など地の物が並びます。別注料理になりますが、信州牛の溶岩焼きは1番人気なので、ぜひお試しを。
朝は夕食とは一変してホテルの朝食のような洋食です。焼きたてのパンや牧場直送の牛乳はお替り自由、サラダやベーコンエッグなどの定番も添えられます。2012年から提供されるようになった石窯のピザも好評で、朝からお腹いっぱいになります。食べられなかったパンは持ち帰れるので、遠慮なくスタッフに頼みましょう。
写真:Happy ブンブン
地図を見るふるさと館からぜひ見たい景色が雲海です。雲海を見るためには、天気や気温その他にも湿度等、色々と条件がありますが、時間帯に関しては放射冷却などで地面が冷える夜明けから早朝が一番雲海を見る事が出来る時間帯なのです。朝のツアーも早い時間からですが、気温が上がって霧が上がって来て見えなくなってしまう事もあります。「早起きは三文の徳」頑張って夜明けとともに起きて、景色をチェックする事が大切です。
写真:Happy ブンブン
地図を見るたくさん行われるふるさと館のイベントの中でも絶対に外せないのが、早朝6時30分に出発する朝のツアーです。天気に左右はされますが、天気のいい日はオーナー自らバスを運転して、素晴らしい絶景ポイントに案内してくれます。また「日本一高く広く美しい花の高原」と言われる美ヶ原を誰よりも知るオーナーは絶景ポイントだけではなく、高原の花にも詳しく季節の花も紹介してくれます。
景色と花を楽しんだ後は、草原の動物たちとの触れ合いが待っています。牧場の牛と共にも飼われているポニーへの餌やりです。馬より小型のポニーは愛嬌があってとても可愛いですよ。その後も美ヶ原のシンボル「美しの塔」や北アルプスが一望できる美ヶ原の先端部「王ケ鼻」にも案内してくれます。王ケ鼻はテレビの撮影でもよく使われ、パワースポットもある絶景ポイントです。
オーナー自ら先端に立って、若いスタッフと共に宿泊者を楽しませようとする姿には頭が下がります。先代の意思を継ぎ「美ヶ原」の素晴らしさを伝えたいという気持ちがあるからこそでしょう。旅行サイトの口コミを見てもふるさと館ほど、評価が高い宿泊施設はありません。誰しもがここでいい思い出を作っているのです。
冬は雪に閉ざされる美ヶ原ですが、満を持して2016年から「ふるさと館」も冬の営業を始めます。「暖房施設を整備したのでまた借金が増えちゃいましたよ。」人懐こいオーナーは嬉しそうに話します。冬の美ヶ原を紹介できるのが嬉しくて仕方ないといった想いをかんじさせます。行けば必ず幸せになれる美ヶ原「山本小屋ふるさと館」。素晴らしい自然と温かい人との触れ合いが待っています。
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(2024/4/23更新)
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