写真:木村 優光
地図を見る寺家ふるさと村といえば水田を連想しますが、その敷地の大半以上は里山によって構成されています。里山内は昔ながらではありますが、散策路が整備されていて、一歩入山すれば、気持ち良いほどの森林浴を浴びることができます。ここが横浜市であることを忘れてしまうほど!
里山の入口は村の中あちこちに存在し、どこから入っても散策路から外れなければ基本的に迷わないような仕組みになっています。早秋といえども、アップダウンが多々ある散策路ですので、汗をかくこともあるため、タオル持参で入山することをオススメします。
いざ入山してみると、木々に覆われたエリアがたくさんあり、森林浴を浴びるのには最高のシチュエーション!ゆっくりと先を進みながら、自然の音を思うがまま感じてみましょう。残暑の気配が残っていれば、セミなどの鳴き声も聞くことができます。
写真:木村 優光
地図を見る早秋といえども、里山はまだまだ緑が青々しているエリアが多く、すっきりとした秋晴れの日には気持ち良いほどの青空が広がります。水田には黄金色に輝いた稲穂を実らせ、頭を垂らし始めています。どこにでもありそうな風景ですが、人工物的なものが一切ないため、横浜市内では珍しい光景に!
なお梅雨の時期は蛍が出没するエリアとして、地元の方々には定評がある寺家ふるさと村ですが、水も綺麗で、蛍が休むことができる木陰もあることから、梅雨の時期に夕方に雨が降った日には、蛍が乱舞する光景は素晴らしいでしょう。
稲の借り入れはその年の天候状況によっても変動しますが、だいたい9月末くらいでしょうか。刈り取られた水田の風景も趣があって美しいですが、刈り取られる前の、あたり一面、黄金色に輝く稲穂の光景も素晴らしいものがあります。懐かしさを感じたいのであれば一見の価値有り!
写真:木村 優光
地図を見る稲穂が黄金色になり、頭が垂れる頃は、彼岸花も見頃を迎えます。寺家ふるさと村では一面彼岸花といったエリアは存在しませんが、稲穂に混じって咲く姿はまさに早秋の顔!色彩コントラストがお見事です!
この寺家ふるさと村は、よく「トトロの世界」と呼ばれますが、あたり一面に広がる黄金色の絨毯は見応え十分!平成の時代に都会で生まれたお子さんには、是非とも見せてあげたい光景です。
さらに早秋ですと、まだ昆虫が生息している時期です。特に赤とんぼやイナゴ、コオロギなどは、田園地帯をよく探してみると、その姿を見つけることができます。そして夕方が近くなると、水田を囲む草むらエリアから、虫の合唱が聞こえてくるという、非常に貴重なエリアでもあります。
写真:木村 優光
地図を見る寺家ふるさと村でも、エリアによって日照り時間が多い部分は稲穂の成長が早く、早秋でも早い時期に稲が刈り取られることがあります。刈り取られた稲は稲木(いなぎ)と呼ばれる木製の柱に天日干しされるのですが、その光景が一面広がることも!
稲木を見ると、子供の頃に見た懐かしい風景を思い出す方も多いでしょうけど、現代のお子さんで稲木を見たことがある子は少ないでしょうね。是非とも見せてあげてください。
ちなみに寺家ふるさと村は、観光スポットとして周辺の農家の方が開いている施設のため、昔ながらの作業を随時行っています。しかし通常の農家ですと稲木など使用せずに、機械によって乾燥させる方法に変わっていっています。したがってその辺も非常に価値のある光景です。
今回ご紹介した「寺家ふるさと村」は、その風景や立地から考えると、通常は鉄道駅やバス停からかなり離れているイメージがあるでしょうけど、実は東急田園都市線青葉台駅からバスで10分ほどの距離!渋谷駅からでも急行に乗れば40分ほどです。
なお、青葉台駅は大型店舗が非常に多く、ショッピングだけでも十分に楽しむことができる駅です。青葉台駅を訪問したついでに寺家ふるさと村へ訪問してもOK!里山への入山も、軽装で全く問題ありません。ただし雨上がりなどは滑りやすい箇所がたくさんあるため、雨上がりの日は避けたほうがよいでしょう。
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(2024/3/28更新)
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