今でこそ「温泉」は旅行の代名詞のようになっていますが、日本には古くから長期間滞在して温泉療法を行う「湯治」が受け継がれてきました。ここ鉄輪は湯治場として名を馳せた温泉地。
湯けむりに包まれた鉄輪の銀座通りに面する「サリーガーデンの宿 湯治 柳屋」は、大分の人気菓子店が歴史ある旅館を引き継ぎ、2014年に開業。湯治宿としての歴史が現代の滞在スタイルと上手く融合した古くて新しいオシャレな湯治宿。湯治初体験の現代っ子でも、昔ながらの「湯治」を快適に体験することができます。
「サリーガーデンの宿 湯治 柳屋」には大きく分けると二つの宿泊スタイル「新館」と「本館」があります。「新館」は現代の旅行スタイルと変わらないお部屋で、普通の旅館に滞在しているのと同じような感覚で宿泊することが可能です。一方「本館」は湯治を目的としたシンプルなお部屋。料金も素泊まりですとかなり低価格設定ですので、湯治本来の滞在スタイル(自炊をしながら長期間滞在)が可能。
写真は明治時代の面影を残す「本館」のお部屋。湯治は長期間の滞在が基本ですが、「サリーガーデンの宿 湯治 柳屋」では一泊からでもこの「本館」のお部屋に宿泊ができます。歴史を感じる建物にあるお部屋ですが綺麗にリフォームされており、快適に滞在することができます。
写真:東郷 カオル
地図を見るこちらは館内にある女性浴場。温泉は鮮度が命。「サリーガーデンの宿 湯治 柳屋」では源泉が敷地内にありますので新鮮な湯をかけ流しで楽しめます。美肌成分といわれれるメタケイ酸を多く含んでいて、女性には嬉しい泉質。写真には写っていませんが、女性浴場には露天風呂とスチームサウナも。
スチームサウナは、入る時にサウナ室の床にあるバルブを開けて、スチームを充満させてから入ります。出る時も他に利用者がいなければ閉めます。
お湯からもスチームからも、美肌成分をたっぷりと取り込みましょう。
浴場入口にはお水も用意されていますので、水分補給もお忘れなく。
写真:東郷 カオル
地図を見る「サリーガーデンの宿 湯治 柳屋」には談話室があり、宿泊者同志が交流できる場となっていますが、更に交流が深まるのがこちらの地獄釜。地獄釜を使ったお料理は、温泉の噴気で食材を蒸しあげるのでとてもヘルシー。
地獄釜は宿敷地内にあり、自炊室も完備。近くで食材を購入して気軽に地獄釜体験が可能です。おおよその蒸し時間も釜の横に掲示されていますので初めての人でも大丈夫。何よりも地獄釜利用者同士の交流がとっても楽しい!蒸しあがった食材の交換や、味見のしあいっこ、ベテランからのアドバイスなど、他者とは希薄な関係の現代においては大変貴重な体験のできる場所。湯治目的の宿泊者の多くは本館に宿泊し、自分たちで食材を調達して好みに調理をしています。
食材のない筆者もお裾分けを頂戴しましたが、蒸し上がったばかりのお野菜は野菜本来の旨味が閉じ込められていて抜群の味!一度体験してみると病みつきになりそうな滞在スタイルです。
もちろん、夕食付きの宿泊プランもあります。その場合は敷地内の「Otto e Sette Oita」で地産地消100%の絶品イタリアン。大分の食材を、温泉水、地獄釜を使ってお料理。大分愛を感じるコース内容で、一皿一皿ゲストを楽しませてくれる素晴らしい夕食が楽しめます。
写真:東郷 カオル
地図を見る「サリーガーデンの宿 湯治 柳屋」の朝食は、併設するカフェで受け取るタイプ。受け取った朝食はお庭でいただいても良し、談話室でいただいても良し、本館に宿泊のお客さんはお部屋でいただくことも可能です。
調理方法は当然地獄蒸。余計な調味料を使わず素材本来の味が楽しめる地獄蒸は、やはり蒸したてが最高!早い時間に受け取るのがおすすめです。
「サリーガーデンの宿 湯治 柳屋」の「柳屋」と大きく描かれた暖簾をくぐると、磨き込まれてツヤのある床や、歴史を感じさせる建具、外の光がほどよく差し込むフロント、柔らかい雰囲気のスタッフに出迎えられ、どこか懐かしく温かい空気感に包まれます。なんとも言えない心地の良い不思議なお宿。
その不思議な空気感は、お部屋に通されてお宿を引き継ぐまでの経緯が書かれた冊子を見て深く納得させられます。そこには湯治宿としての歴史、前の女将さんとのご縁、こころの移り変わり、現オーナーの決意が書かれていて、人の「こころ」が形となって見える珍しいお宿。
是非「サリーガーデンの宿 湯治 柳屋」で、体だけではなく、心も癒される滞在を体験してください。
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/20更新)
- 広告 -