写真:権丈 俊宏
地図を見る宗像王丸・天然温泉「やまつばさ」は平成25年3月21日にグランドオープンした比較的新しい施設で、付近に九州を縦断する国道3号線が通っているとは思えない程の静かな環境です。建物は広大な敷地を上手に活用した平屋で、窓ガラスが広く取られ全体にゆったりとした造りになっています。
温泉施設は単に内風呂と露天風呂だけでなく、電気風呂・高温サウナ・温泉ミストサウナ・天然水を利用した冷水浴が完備しており、長く滞在しても飽きさせない工夫がなされています。露天風呂の入口には冷水機が置いてあり、風呂から出なくても水分補給が出来るのは嬉しいサービスです。温泉施設以外ではレストランやリラグゼーションサロンも併設しています。
写真:権丈 俊宏
地図を見る宗像王丸・天然温泉「やまつばさ」では沢山の浴槽がありますが、冒頭でも申し上げた様に循環式で無く全てかけ流し方式(浴用加熱有り)を採用しています。泉質はアルカリ性単純温泉。pH9.6とアルカリ性がとても高い泉質です。無色透明で無臭ですが入った感触はトロンとした感じで、柔らかな肌触りに温泉らしさを感じます。
単純温泉は温泉の法律上では比較的成分の少ない泉質ですが、「やまつばさ」の泉質は重曹(じゅうそう)と芒硝(ぼうしょう)という三大美肌泉質と言われる中の二つの成分を比率的に多く含んでいます(ちなみにもう一つの美肌泉質は硫黄です)。簡単に言えば重曹は体の余分な皮脂を洗い流してくれる石鹸の様な効果、芒硝は保湿効果がありしっとりモチモチとしたハリのあるお肌へ導いてくれます。
写真は内湯のメイン浴槽である「十間風呂」。石鹸と保湿剤の効果を併せ持った二大美肌効果を持ったお湯が勿体無い程に湯船から溢れだしていて、豊富な湯量を物語っています。
写真:権丈 俊宏
地図を見る宗像王丸・天然温泉「やまつばさ」では王丸天然水と呼ばれる地下水を利用した浴槽も複数あるのですが、驚くべきことに天然水まで加熱してかけ流しで利用されています。浴感は先の温泉とは異なり、肌を手でさすると引っ掛かり感があってややキシキシする肌触りです。写真は「壺湯」。王丸天然水がかけ流しで利用されています。
美肌にこだわるなら最初に温泉で余分な皮脂や角質を落とし、二回目の入浴は天然水で肌を引き締め、最後は温泉で肌を潤わせるのが効果的です。更に言えば、中間にミストサウナで体の中の老廃物を排出し、王丸天然水を使用した水風呂でクールダウンすると新陳代謝の効果も期待出来ます。
写真:権丈 俊宏
地図を見る宗像王丸・天然温泉「やまつばさ」の温泉は源泉の温度が31.7℃とぬるいので、王丸天然水の冷水浴を除き全ての浴槽で加熱されて利用されています。しかし7月21日〜8月31日まで、露天風呂にある「満月湯」では加熱しない温泉が注がれます。先にも述べた様に、高低温の入浴を交互で行うと新陳代謝の効果が期待出来ます。一カ月強の期間限定ですので、ぬる湯や冷泉浴がお好きな方には是非おすすめします!
(※期間は予定です。非加熱かけ流し温泉の実施期間は変動の可能性があるので、施設に最新情報を問い合わせて下さい)
写真:権丈 俊宏
地図を見る温泉入浴は意外と体力を消耗して水分を奪われます。入浴後は適度な休息と水分補給は必ず必要です。宗像王丸・天然温泉「やまつばさ」では食事処も充実しています。夏のおすすめはかき氷で、期間限定ですが10種類以上のかき氷の品揃えが有ります。
写真は「ミルク蜜豆氷」。氷のきめが細かく繊細な食感、ミルクは甘さやや控え目でフルーツと小豆の甘さが引き立った洗練された味わいです。平日限定ですが入浴とかき氷がセットになったお得なプランもあります。
今回ご紹介させて頂いた宗像王丸・天然温泉「やまつばさ」は如何だったでしょうか? 近年は「源泉かけ流し」という言葉が一般的にも少しずつ浸透してきて、首都圏をはじめとした大都市の温泉施設でも一ヶ所だけはかけ流し浴槽を造るといった風潮が見られますが、温泉地でない都市部で全浴槽かけ流しの大型施設はとても珍しい例です。「宿泊で温泉に行く時間は無いけど折角温泉に行くなら、かけ流しの温泉がイイ!」とか「一つの施設で温泉や食事を一緒に楽しみたい!」といった方におすすめしたい温泉施設です。
またその温泉の良さを評価され、宗像王丸・天然温泉「やまつばさ」は九州の厳選された温泉を巡るスタンプラリーである「九州温泉道」の対象施設に平成28年4月から選定されています。「九州温泉道」では他にも九州を代表する名湯や泉質の優れた温泉が数多く選ばれているので、とりわけこれから九州の温泉を巡りたい方にはとても参考になります。
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(2024/4/19更新)
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